FUNKY MONKEY BΛBY’Sといきものがかりの2組がメジャーデビュー20周年という節目に6月20日・21日の2日間、東京ガーデンシアターで「FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり 20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜」を開催。20年前、四国の小さなライブハウスで出会って交わした約束が、ついにデビュー20周年という「ハタチ」の記念すべきタイミングで実現した。以下ライブレポートをお届けする。

 20年間の全てに「ありがとう」を込めて。6月20日と21日、東京ガーデンシアターで「FUNKY MONKEY BΛBY’S×いきものがかり 20周年対バンライブ〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜」が開催された。共に2006年デビュー、良き友として良きライバルとして、様々な場所で運命をクロスさせてきた2組による夢舞台。客席は2日間で14,000人の大観衆で埋まった。その2日目をレポートしよう。

 2006年デビューにちなみ、同年のトリノ五輪フィギュアスケート金メダリスト・荒川静香のビデオ出演による「開催宣言」を受けて、最初に登場するのはいきものがかり。歌い出しのアカペラで観客のハートをわしづかみにする「風が吹いている」から、ぐっとテンポを上げて「気まぐれロマンティック」へ。本当に20年経った?と思うほど、みずみずしさをたたえた吉岡聖恵の歌声と、黒スーツで決めた水野良樹のニコニコ笑顔。手振り、コーラス、ジャンプを煽りながら、元気あふれるパフォーマンスで観客をぐいぐい引き込んでいく。

吉岡聖恵(撮影=川島彩水)

 「みなさん楽しんでますか! 今日も盛り上げていきましょうね!」(吉岡)

 歌詞を“ファンモンがいる”に替えて明るく歌う「キミがいる」、一転して切なく激しく聴かせる「YELL」。どんな曲調でも言葉と感情をまっすぐ届ける、吉岡のボーカルは昔も今も唯一無二。そして20年前、四国のライブハウスでのファンモンとの出会いを語り、そこで歌った「コイスルオトメ」を、当時のアレンジで演奏する。その夜、ファンキー加藤はこの曲を聴いて、動けなくなるほど衝撃を受けたという。その感動を再現するように、気持ちのこもった歌声が広いホールいっぱいに響き渡る。

 一気にスピードを上げ、青いペンライトが星のように輝く「ブルーバード」、そして全員でタオルを振り回す「じょいふる」へ。水野がモニターに足をかけ、いかしたギターソロを披露する。吉岡が圧巻のロングトーンを決め、観客の大歓声を浴びる。バンマス・本間昭光(Key)率いる凄腕バンドは、いつだって大船に乗ったように頼もしい。あっという間に時は過ぎ、残すは1曲。

 「このあと、FUNKY MONKEY BΛBY’Sが熱いライブをやってくれるので。その前にじーんとさせたいと思います」(水野)

水野良樹(撮影=川島彩水)

 いきものがかりのライブを締めくくるのは、せつなさと喜びが心に沁みるバラード「帰りたくなったよ」。吉岡の歌声は、みずみずしさは変わらないまま、あの頃よりも包容力がはるかに大きく感じる。誰もが知るシングルヒット中心に、アップテンポとバラード、懐かしさと成熟をバランスよく散りばめ、客席にいる2組のファンの心を一つに繋ぐ。全8曲50分、見事なパフォーマンスだ。

 ステージ転換の間、スクリーンに映っているのは「ぶらり20周年の旅」。ファンキー加藤と水野良樹が、出会いの場所・徳島JITTER BUG(現・club GRINDHOUSE)を訪ねる姿に、吉岡聖恵とモン吉がツッコミのようなナレーションを入れまくる、笑いあり感動ありの力作ドキュメント映像だ。面白いのはもちろん、この対バンライブを盛り上げたい4人の熱い気持ちが、何よりも嬉しい。

 二番手は、満を持して登場するFUNKY MONKEY BΛBY’Sだ。まずは「WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY’S」「LIFE IS A PARTY」と2曲続けて、アップテンポのダンスナンバーで畳みかける。ファンキー加藤とモン吉は、いつもより明らかに速いスピードで、ステージの隅から隅まで駆け回る。見るからに気合が入ってる。観客をしゃがませる→ジャンプ!というパフォーマンスもばっちり決まった。「俺たちが、いきものがかりの同期、FUNKY MONKEY BΛBY’Sだ!」と、ファンキー加藤の言葉も昂ぶりっぱなしだ。

ファンキー加藤(撮影=川島彩水)

 「帰りたくなったか? 俺は帰りたくない。この夢のようなステージが、永遠に続けばいいと思ってます」(加藤)

 いきものがかりが「コイスルオトメ」を歌うなら、ファンモンは「そのまんま東へ」を歌う。20年前、四国の夜にも歌ったデビュー曲は、今も彼らの応援ソングの原点として、こうして数千人の心を揺らしてる。「告白」から「エール」、そして「音楽を鳴らそう」へ。いわゆる「平成ファンモン」(最初の解散前)から「令和ファンモン」(再始動後)へ曲を繋げ、「令和のファンモンも負けてないよ!」と胸を張るファンキー加藤。「どっちも地続き。いい曲だけ選曲したい」とモン吉。20年前も今も変わらぬ思い、それは聴く者を励まし、勇気づけ、幸せにする曲を作り続けること。

 「いきものがかりに負けたくない思いが、すごく自分の力になりました」(加藤)

 いきものがかりに捧げるよ。そう言って歌った「あとひとつ」。最上階のてっぺんまで、全員が人差し指を突き上げ、歌う光景が壮観だ。世界一の、誰にも負けない応援ソングがあります。そう言って歌った「ちっぽけな勇気」。2組のファンが一つになって踊ってる。

モン吉(撮影=川島彩水)

 「おまえらの歌はきれいごとだと言われて、心折れそうな時もありました。でもそんな時、いきものがかりがいてくれました」(加藤)

 ファンキー加藤は、ラスト曲「悲しみなんて笑い飛ばせ」で客席に飛び込み、脚立に飛び乗って歌いまくる。いきものがかりに対するファンモンからの思いが伝わる、余力を残さぬ全力疾走。全9曲50分、この熱量を引き出したのは、間違いなく同期であり同志、いきものがかりの存在だ。

 そしてアンコール。いきものがかり「ありがとう」とFUNKY MONKEY BΛBY’S「ありがとう」をマッシュアップした特別バージョンは、今日ここに来た2組のファンへの特別なプレゼント。歌い終えたファンキー加藤が「今日一番ぐっと来た」と言った意味がわかる、強い思いのこもった出来栄えだ。

 「10年後にまた一緒にやりましょう。それが俺の新たな目標です」(加藤)
 「みんな、素敵に年を取りましょうね」(水野)

 あなたのその笑顔が、僕たちの夢そのものだ。2時間30分のライブの最後を飾る、4人で作った新曲「奇跡じゃない」は、過去を懐かしむのではなく、未来への約束を誓う歌。4人で手を繋ぎ、拍手と歓声に応える笑顔にはきっと続きがある。互いの20周年を祝いながら、また新たな何かが始まる予感を感じる、素晴らしい2日間だった。(文=宮本英夫)

FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり(撮影=川島彩水)

セットリスト

【6月20日(土)DAY-1】

 FUNKY MONKEY BΛBY’S

 M1.WE ARE FUNKY MONKEY BΛB Y’S
 M2.LIFE IS A PARTY
 M3.そのまんま東へ
 M4.告白
 M5.大切
 M6.音楽を鳴らそう
 M7.あとひとつ
 M8.ちっぽけな勇気
 M9.悲しみなんて笑い飛ばせ

 いきものがかり

 M1.SAKURA
 M2.気まぐれロマンティック
 M3.うるわしきひと
 M4.YELL
 M5.ブルーバード
 M6.じょいふる
 M7.帰りたくなったよ
 M8.コイスルオトメ

 EN1.ありがとう(co-lab ver.)
 EN2.奇跡じゃない

【6月21日(日)DAY-2】

 いきものがかり

 M1.風が吹いている
 M2.気まぐれロマンティック
 M3.キミがいる
 M4.YELL
 M5.コイスルオトメ
 M6.ブルーバード
 M7.じょいふる
 M8.帰りたくなったよ

 FUNKY MONKEY BΛBY’S

 M1.WE ARE FUNKY MONKEY BΛB Y’S
 M2.LIFE IS A PARTY
 M3.そのまんま東へ
 M4.告白
 M5.エール
 M6.音楽を鳴らそう
 M7.あとひとつ
 M8.ちっぽけな勇気
 M9.悲しみなんて笑い飛ばせ

 EN1.ありがとう(co-lab ver.)
 EN2.奇跡じゃない

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