ギャルバンAldiousが放つメタルを体感、本物志向で魅了
ビジュアル、サウンド両面でファンを魅了したガールズへヴィメタルバンドのAldious
ガールズへヴィメタルバンドのAldious(アルディアス)が8月26日に渋谷で単独公演を行った。彼女達は現在、正統派ヘヴィメタルの方向性を継ぎながら、新たなスタイル、そしてガールズバンドとしての方向性と、2つの面で積極的に新たな道を探求し続けている。
2008年に結成、2010年にシングル「Defended Desire」でデビューした。その煌びやかなルックスとは対照的に、伝統的なヘヴィメタルスタイルを継承したサウンドで瞬く間にヘヴィメタルファンからの指示を得ている。最近ではコンスタントにシングル、アルバムをリリース。そのどれもがオリコンのデイリー、ウィークリーチャートでベスト10にランクインするなど、このジャンルのアーティストとしては異例ともいえるほどの人気を博している。
Aldiousは、ギタリストでありリーダーのYoshiを中心に、ボーカルのRe:NO、ギターのトキ、ベースのサワ、ドラマーのMarinaからなる。昨年、オリジナルメンバーであったドラマーのArutoが脱退し、今年4月にMarinaが加入、現在の体制となった。
7月には、最新シングル「die for you/Dearly/Believe Myself」をリリース、新体制での“完全”スタートを宣言した。そんな彼女らは同シングルを引っ提げてワンマンライブツアー『Aldious QUATTRO TOUR 2015』を敢行。8月26日には渋谷CLUB QUATTROでもステージングを披露した。ミュージックヴォイスではこの日のステージから、新たなAldiousの目指す方向などを探った。 【取材・桂 伸也】
筋金入りのファンが集う会場
この日、会場に集まったのは、どちらかというと筋金入りのメタルファンばかり。そのファン層からは、いかに彼女達のサウンドが本格的なメタルサウンドを踏襲しているかがよくわかる。一方で女性の観衆も見られ、徐々に女性層のファンを増やしている様子をうかがわせる。ガールズバンドは、男性ファンがその割合を占める傾向は強く、特に煌びやかなスタイルでステージを展開する彼女達はなおさら。一方で、デビューより女性に対してもその魅力をアピール、着実に女性ファンへも支持も広げていることもうなずける。
定刻をわずかに過ぎた頃、いよいよステージはスタートした。会場が暗転すると、フロアからは野太い歓声と拍手が沸き起こる。そして、ワイルドなSEが流れると、力強い手拍子と共に、歓声は「Oi!Oi!」と、リズムをあおるような声に変わっていった。その声に迎えられ、ついにAldiousのメンバーはステージに現れた。Marina、Yoshi、サワ、トキ、そしてRe:NO。待ち構えていた観衆は、ここぞとばかりに腕を力強く振り上げ、彼女達の登場の喜びを表した。
オープニングナンバーは「Believe Myself」。スターと共にRe:NOが叫んだ。「渋谷ァッ!」。その声にまた大きな歓声で応えた観衆。疾走するリズムの中で、美しくもしっかりしたメロディを紡いでいくRe:NO。また、観衆の気持ちをステージに引き込む抜群のパフォーマンスも魅力な彼女は、この日も最初から会場を常にリード、観衆はすっかり乗せられ、サビのリズムに合わせて皆大声を上げるなど、終始彼女らのパフォーマンスに意識を集中していた。
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