舞台「ピーターとアリス」

 2026年2月9日~2月23日に東京・東京芸術劇場プレイハウス、2026年2月28日~3月2日大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される舞台『ピーターとアリス』の出演者および公演詳細が決定した。

 ピーター・パンと不思議の国のアリス。世界が愛した子どもたちは、大人になり、そして出会った。本作は、トニー賞やオリヴィエ賞で数々の受賞歴を持つマイケル・グランデージの演出によって、2013年にロンドンウエストエンドで初演。脚本は、世界を熱狂させたミュージカル『ムーラン・ルージュ!』や映画「ラストサムライ」「007 スカイフォール」など多数の名作を生み出したジョン・ローガンが書き下ろした。

 世界中で愛される名作「ピーター・パン」と「不思議の国のアリス」。そのモデルとなった2人が、奇しくも数十年後に出会い、現実と幻想を交錯させながらそれぞれの辿った人生を赤裸々に語り始めます。演出には、『夜への長い旅路』『MISHIMA~班女~』『陽気な幽霊』ほか、数々の戯曲を元に唯一無二の世界観を作り上げる熊林弘高。翻訳は、直近『インヘリタンス-継承-』『陽気な幽霊』などで熊林とタッグを組んだ早船歌江子が務める。

 不思議の国のアリス役を演じるのは、独特の存在感と繊細な演技で映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍し続ける古川琴音。ピーター・パン役は、キャラクターの多面性を巧みに表現する若手実力派俳優の青木柚が担う。

 また、「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロル役として、重厚な演技で作品を支える名バイプレイヤーの飯田基祐。

 「ピーター・パン」の作者ジェームズ・バリー役には、映像や舞台などジャンルを越えて柔軟な芝居で観客を魅了する岡田義徳が名を連ねる。

 さらに、一昨年「仮面ライダーギーツ」で主役を務め本作が初の舞台出演となる簡 秀吉がアリスの夫とピーターの弟の二役に挑戦。文学座のベテラン山森大輔が、確かな技術と豊かな表現力でピーターの父を演じる。

 「ピーター・パン」のモデルとされる人物ピーター・ルウェリン・デイヴィス役には、高い身体能力と瑞々しい感性から若き才能として高く評価されている劇団EXILEの佐藤寛太。そして、「不思議の国アリス」のモデルとなったアリス・リデル・ハーグリーヴス役として、本年芸能生活55周年を迎える麻実れいが出演。

演出:熊林弘高コメント

「ピーター・パン」と「不思議の国のアリス」。どちらも世界中で長く愛され続けている児童文学作品です。これら物語の主人公ピーター・パンとアリスに、モデルとなる少年と少女がいたことをご存知でしょうか。私自身、モデルの存在と彼・彼女が送ったという過酷な人生について知るきっかけとなったのが、戯曲『Peter and Alice』でした。人は誰もが、自分でも気づいていない「影」を身の内に持っているもの。普段は目を背けているその「影」に対峙し、乗り越えることで人は成長し歩みを進められる反面「影」に飲み込まれてしまう可能性もある。この作品は、そんな「影」との対話を通して、「文学」に封じ込められた過去を解き放つ物語です。ピーターとアリスの心の変遷を、劇場でともに旅していただければ幸いです。

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