悠木碧

 声優の悠木碧がナレーションを務めるVRの新感覚ドキュメンタリー『プロジェクトエイリアン』第5弾が、NHK総合で9月7日(午前0時10分〜)と14日(午前0時10分〜)2週連続で放送が決定した。

 【写真】VRの新感覚ドキュメンタリー『プロジェクトエイリアン』第5弾場面カット

 人はどうすれば異なる価値観や考え方の他人と分かり合うことができるのか? それぞれ顔出ししづらい事情を抱えた4人が、エイリアンのアバターに身を包みVR空間で交流。お互いの外見や属性などを隠した状態で、一緒に月面旅行を目指す。その過程で彼らはお互いが何者なのか、そしてどんな“違い”を持っているのか、次第に知ることになる。果たして4人は、背景や価値観の違いを乗り越えて分かり合うことができるのか?

 教育コンテンツの国際コンクール『日本賞』のファイナリストに選出されるなど海外でも反響を呼んでいる新感覚ドキュメンタリーのシリーズ第5弾。「PA009:外見と私のハナシ」、「PA010:人づきあいはムズカシイ」、を2週連続で放送する。

 「人づきあいはムズカシイ」回では横浜市立大学と連携し、VR空間での交流が精神的な悩みを抱える若者にどのような変化を与えるのか検証する。昨年の「PA008:10代 ココロの修学旅行」をもとに行った研究では、番組への出演が参加者にもたらすポジティブな効果が認められ、その結果は国際的な学術誌『JMIR Formative Research』に掲載。今回の新作を通じて、さらにその研究を深めていく。また、案内役をドラァグクイーンのベビー・ヴァギーが務める。

■悠木碧コメント

 新シリーズでも、エイリアンのアバターで参加しているからこそ生まれる、外見も性別も気にしない、生身の会話をたくさん聞くことができました。今回は、「外見」や「対人関係」に悩んでいる人たちが主人公でしたが、この番組に参加していることそのものが、自分と向き合っている証拠ですし、すごい勇気だと思います。私はいつもこの番組を見るとき、エイリアンたちの悩みを“比較する”のではなく、“並べて”見ています。そうすると誰もが様々な悩みを抱えていることを自然に受け止められるんです。そして、エイリアンたちの対話に「自分だったらどうやって参加するかな」、と想像しながら見ています。他人の人生をのぞき見させてもらっていると思っていたら、最後は自分自身を見つめていた、となる不思議な番組ですので、ぜひご覧ください。

■ベビー・ヴァギー コメント

ベビー・ヴァギー

 10代のみんながしっかり自分をさらけ出した。同じような年代の子と腹を割って話す経験って、なかなかできていないだろうから、この4人の人生の大きな分岐点となって、これからを彩るものに変わっていくんじゃないかなと思いました。みんなが葛藤しつつも前を向いていきたいと、恐れずに進んでいく姿はかっこいいなと思いましたね。彼らの対話を聞いて、私自身周りとの素直な向き合い方を、もう1回学ばせてもらいました。みんなの美しさと優しさかな、感じられたのは。汚くなっていくばかりなので、年重ねると笑

<各回番組内容>

放送回 OA:9月7日(日)午前 0時10分~55分 ※6日(土)深夜
サブタイトル PA009:外見と私のハナシ

外見にまつわる悩みを抱える女性4人が集まり“ルッキズム”や自分らしさについて語り合う。ある出来事が
きっかけで、見た目を変え強そうに振る舞うものの“弱い自分”とのギャップに悩むナツキ。“世間”の美の基準に苦しめられ、戦うはちみつ。外見を武器に成功を収めながらも、コンプレックスを抱えるティアラ。そしてある理由から肌を見せることや恋愛に踏み出すことに抵抗を感じるジャスミン。4人はどんな気づきを得るのか?

放送回 OA:9月14日(日)午前 0時10分~55分 ※13日(土)深夜

サブタイトル PA010:人づきあいはムズカシイあることがきっかけで不登校を経験し、人と関わることが怖くなった予備校生・まみず。「空気が読めない」発言をしてしまうことに苦しむ中学3年生・またたび。コミュニケーションが苦手で、就職活動に不安を抱える専門学校生・ぽかーん。ある事故をきっかけに、思い描いていた高校生活を送れずにモヤモヤを感じるパレット。10代の同世代4人がふだん話せない不安を共有し、これからの人生へのヒントをお互いから見つけていく。

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