WHITE SCORPION、ACO&ACE&HANNAが夏にやってみたいことを語る
INTERVIEW

WHITE SCORPION

ACO×ACE×HANNAが夏にやってみたいことを語る:「Beach opening」


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:25年05月03日

読了時間:約13分

 秋元康がプロデュースするアイドルグループWHITE SCORPIONが4月23日、7th Digital Single「Beach opening」をリリース。2025年第一弾シングルはグループ初となるサマーチューン。シティポップサウンドに乗せて、これまでとは違ったWHITE SCORPIONの一面を覗かせるナンバーだ。もう一曲は恋愛の葛藤を描いた「なんて僕は無力なんだろう」を収録。WHITE SCORPIONの真骨頂といったクールな部分をクローズアップしたナンバーとなっている。インタビューでは、ACO、ACE、HANNAの3人に新曲のエピソードやMV撮影の裏側、「Beach opening」にちなんで、夏にやってみたいこと、「なんて僕は無力なんだろう」の歌詞にちなんで、冷蔵庫に常備しているものについて聞いた。(取材・撮影=村上順一)

表情が大変だったミュージックビデオ撮影

――新曲はシティポップ調で、夏らしい爽やかさが心地よいですね。前作「I do love you!」でも変化を感じましたが、さらに新しい印象を受けました。

ACO どんな曲が来るのかまったく予想できなかったんですが、届いた楽曲を聴いて「夏曲が来た!」と思いました。タイトルに“Beach”が入っていたので、爽やかな夏っぽい曲かなと想像していたら、夕暮れの雰囲気も感じられて、WHITE SCORPIONの新しい扉を開く一曲になったと思います。

ACO

HANNA 「I do love you!」が元気な楽曲だったので、次はシリアス系か元気系か、どっちが来るんだろうと楽しみにしていました。私はシティポップ系、昔の楽曲が好きなので嬉しかったです。爽やかさの中に切なさもあって、夕暮れに沈んでいくようなムードがあり、挑戦的な作品だと感じました。

ACE 昨年の「心が目を閉じる」も少し夏っぽい要素がありましたが、「Beach opening」はまさに“ザ・夏曲”で、「ついに私たちにもサマーソングが来た!」と思いました。特にDメロの“夏の終わり”を感じさせる切なさは、WHITE SCORPIONのカラーがしっかり出ていると思います。

――MVはどんな仕上がりになりましたか?

HANNA 東京キネマ倶楽部で撮影しました。私たちがパフォーマンスをしているところに、夏を嫌う謎の強盗”というユニークなキャラが登場する、ストーリー仕立てのMVです。初めての構成で新鮮でした。

――ストーリーもユニークですね。撮影で印象に残ったことはありますか?

ACO 監督から「これまでにない表情を見せてほしい」と言われたのが印象的でした。ただ笑うだけじゃなくて、歌詞に合わせた感情を表情にのせるようにと。たとえば歌詞の<カーレディオのオールディーズが>という部分では、「オールディーズを感じさせる表情で」とリクエストがありました。ラジオが流れているオープンカー、その上にヤシの木が生い茂っているなど、想像してパフォーマンスしなければダメなんだ、と教えていただきました。それをずっと考えながらの撮影でした。

――オールディーズっぽい表情、うまく出せましたか?

ACO うーん、正解は最後まで分かりませんでした(笑)。撮影ではちょっと目を細めて、はにかむような表情をしてみました。

HANNA 今回は初めてスタンドマイクを使っての撮影で、あまり踊らないMVだったんです。表情がよく見える構成なので、監督からも「前作と同じ表情に見えないように」と言われて。芝居のような感覚で、さまざまな表情を試しながら撮りました。同じシーンでもメンバーそれぞれの表情が違っていて、自分の引き出しを広げる学びにもなりました。

――HANNAさんが特に見てほしい表情は?

HANNA 夏が嫌いな強盗がチラシを破るシーンがあるんですが、そのあと、私がサメの浮き輪で撃退するのですが、とても楽しかったです(笑)。そのときの表情にもぜひ注目してほしいです。

HANNA

――ACEさんの撮影の思い出は?

ACE エキストラさんとのやり取りが印象に残っています。最初は皆さんちょっと緊張されていて、なかなかノれない様子だったんですが、私たちが笑いかけたりしながらパフォーマンスすることで、だんだん雰囲気がほぐれていったんです。一体感が生まれて、すごく嬉しかったです。

――そんなACEさんの注目シーンは?

ACE 夏が嫌いな強盗さんが来たとき、私がその人のお面をはぎ取るシーンを撮ったのですが、たぶんそのシーン使われていないと思います(笑)。“やってやるぞ”といった表情のリクエストをいただいたので、かなり強くマスクを引っ張りました。使われていなくてちょっと悲しいのですが、どこかでその映像を出してほしいです(笑)。

3人が夏に挑戦したいこととは?

――レコーディングでは、どんなことを意識していましたか?

ACO 歌詞の<Live it up, me and you!>のところがテンションが上がる感じなので、最初は少ししっとりめに始めて、サビに向かってだんだんテンションが上がっていくように意識して歌いました。序盤はスムーズだったんですが、<Live it up, me and you!>のフレーズがうまく跳ねなくて、何度か録り直しました。

――HANNAさんは、レコーディングはいかがでしたか?

HANNA 歌詞がとてもイメージしやすくて、冒頭の<トンネル 抜けてしまえば>のところから、情景がすっと浮かんできました。なので、録るときもその風景を思い浮かべながら歌えましたし、声の表情にも変化をつけられたと思います。ただ今回はリズムとテンポが難しかったです。「テンポがちょっと速くなってるよ」と教えていただきながら、録り進めました。落ちサビの<Summer has come きっと忘れられなくなる>は、一番落ち着いた雰囲気のパートなのですが、1番・2番のサビとはまた違った雰囲気なので、ぜひ注目して聴いてもらえたら嬉しいです。

――ACEさんは、レコーディングどうでした?

ACE 私は一番最初に、朝イチで録ることが多いんですが、私が最初に録るということは、ディレクションの基準にもなると思うので、抑揚やニュアンスはなるべくデモに忠実に、自分の中にしっかり落とし込んで臨みました。デモは100回くらい聴いたと思います。聴きながら寝るくらいの勢いでした(笑)。

ACE

――さて、今回は夏の曲、皆さんがこの夏に「挑戦してみたいこと」があれば教えてください!

ACO メンバー全員でプールに行きたいです! 去年も言ってたんですけど、叶わなかったので……今年こそは行きたいです。

――プールも流れるプールとか、スライダー系とかいろいろありますが、どんなことをしたいですか?

ACO 私は絶叫系が好きなので、スライダーがやりたいです! 浮き輪に4人くらいで乗って滑るものとか、みんなとやってみたいです。

――4人で乗るとしたら、メンバーの誰と乗りたいですか?

ACO 絶叫系が苦手なNAVI、NATSU、NICOの反応を見たいです(笑)。「無理無理〜!」って怖がってるところを見てみたい!

――(笑)HANNAさんはどうですか?

HANNA 私は花火がしたいです。去年はまったくできなかったので……。メンバーも「やりたいね」と言っていたので、今年こそは海辺で花火をしたいです。

――花火にもいろいろありますが、どんな花火が好きですか?

HANNA 線香花火とか手持ち花火が好きです! 距離が近くに感じられる花火がいいなって。みんなで線香花火してるところをフィルムカメラで撮ったりして思い出を作りたいです。

――ACEさんがこの夏にやりたいことは?

ACE メンバーからは「嫌だ〜!」って言われるかもしれないんですけど……合宿がしたいです! 楽しいだけの合宿じゃなくて、強化合宿です(笑)。朝7時に起きてランニングして、体育館でダンス練習して、最後はみんなでプール、花火、温泉! 頑張ったご褒美に楽しんで帰るといった合宿です。オーディション以来、合宿をしていないので、もう一度みんなで体力強化したいです(笑)。

ACO オーディションの時の記憶が蘇ってきます……(笑)。

冷蔵庫に入っている“生活に欠かせないもの”

WHITE SCORPION、左からACE、HANNA、ACO

――「なんて僕は無力なんだろう」は、WHITE SCORPIONの真骨頂とも言える一曲です。注目してほしいポイントは?

ACO 「I do love you!」のカップリング曲「純愛トースター」はスーパーマーケットが舞台でしたが、今回は“冷蔵庫”がモチーフになっています。牛乳から妄想が広がっていく恋愛感がとても印象的で、秋元康先生のすごさを改めて感じました。WHITE SCORPIONの楽曲は、どこか後悔のある恋が多いなと改めて思ったので、ぜひその世界観に注目してもらいたいです。

HANNA 最後のサビは全員で歌っているんですが、そこがポイントです。まだ振りは入っていない(取材時点)ですが、激しめのかっこいい系だと聞いていて、これを全員で歌ってさらにダンスも激しかったら、「眼差しSniper」以来の“がむしゃら感”が出る曲になるのでは?と思いました。

ACE この曲は、自分の心情を物にたとえて歌っているところがすごくユニークで、印象に残る歌詞だと思います。問いかけるように歌うことで、楽曲の強さがより際立っていると感じました。フェスなどで初めて聴いた方にも強く印象に残る曲だと思いますし、「Beach opening」が明るいイメージの曲だからこそ、この曲では“クールなWHITE SCORPION”を全面に出して、表情も含めてしっかり魅せたいと思いました。

――レコーディングで印象に残ったことは?

ACO 音程の高低差が激しくて難しかったです。いつもはレコーディング前にカラオケで練習するのですが、今回は喉を温存して臨みました。<なんて僕は無力なんだろう>の部分が特に難しくて、何度録っても上手くいかず、「なんて自分は無力なんだ……」って思いました(笑)。

HANNA 私も音程の上がり下がりに苦戦しました。高音パートは「雑踏の孤独」以来で、久しぶりに高音パートを任されたので、「成長した自分を見せたい!」とワクワクしていました。本番前はスマホで録音した自分の声を何度も確認しながら練習しました。<泣いてる君に どんな言葉掛ければいい?>というフレーズが一番高くて頑張ったので、ぜひ注目して聴いてもらえたら嬉しいです。

ACE 楽曲の世界観に浸りながら、グルーヴに乗って、感情を込めて歌うことを意識しました。メロディの高低差が激しくて、ファルセットと地声を使い分ける箇所もあり、過去イチで喉を酷使したレコーディングでした。1時間で500mlのペットボトル4本飲みました(笑)。

――HANNAさんの4日分ですね!

ACE はい(笑)。へとへとになって帰りました。でも、この曲は過去イチ難しかった分、メンバーの成長も感じられて、印象深いレコーディングになりました。

――歌詞の冷蔵庫にちなんで、皆さんの冷蔵庫に必ず入っているものは?

ACO 私はマヨネーズです。いわゆる“マヨラー”で、何にでもマヨネーズをかけてしまいます。ただ、食べ過ぎると太ってしまうので注意しています。マヨネーズがないと不安になるくらい、大好きなんです。

――斬新なマヨネーズレシピはありますか?

ACO 春雨にお湯を入れて電子レンジでチンして、お湯を抜いてマヨネーズをかけて食べています。本当はラーメンが食べたいけど、太りそうなので代わりに春雨を選びました。ただ春雨だけだと味が物足りないので、マヨネーズをかけてみたら、意外といけました(笑)。すごく美味しいとは言えませんが、お腹は満たされます。

――(笑)HANNAさんはいかがですか?

HANNA 私は黒烏龍茶です。サントリーさんの黒烏龍茶のサイズ感がちょうどよくて、常にストックしています。私はあまり水を一気に飲めないタイプで、1日に500mlのペットボトル1本を飲むくらいのペースなんです。最近はもっと飲むように意識していますが、黒烏龍茶は“飲みすぎない方がいい”とも聞いたので、私のスタイルに合っているなと思って、欠かさず冷蔵庫に入れています。

――ACEさんは?

ACE 私はフェイスパックです。自炊もするのですが、“必ず冷蔵庫に入っている食材”というのはあまりなくて。冷蔵庫の引き出しにいろんな種類のパックを並べていて、冷やすことでお風呂上がりに使うとすごく気持ちいいんです。あと、美容用の精製水も冷やしています。

――自炊もされるとのことですが、得意料理はありますか?

ACE 最近作ったのは肉じゃがです。どて煮やキムチ鍋も作りました!

3人の“モチベ曲”

WHITE SCORPION、左からACE、HANNA、ACO

――皆さんのモチベーションにつながっている楽曲は?

HANNA:私はXGさんの「IS THIS LOVE」です。とてもテンションが上がる楽曲で、ダンスも歌もスキルが高くて、自分のパフォーマンスに活かせるところがたくさんあります。理想のグループです。

ACO 私は最近、バンド系にハマっていて、特にThis is LASTさんが好きです。Zepp DiverCityにライブを観に行ってきました。おすすめは「#情とは」という曲で、失恋ソングなのですが、歌詞はもちろんメロディが特に好きで、おすすめの1曲です。

ACE 私はハロー!プロジェクトさんのアイドルが大好きで、この間も仕事終わりに『ハロコン』を観に行くくらい好きです。パフォーマンスがとてもプロフェッショナルで、見せ方も素晴らしく、自分の参考にしています。

――ハロプロの中で特に好きなグループは?

ACE どのグループも魅力的なのですが、Juice=Juiceさんです。情熱的なライブが印象的で、半年前の『IDOL SQUARE presents SQUARE PARTY』で共演させていただいた時にステージを観て、ハマりました。「Fiesta! Fiesta!」という楽曲が特に好きで、一人ひとりの魂こもったパフォーマンスがとても心に刺さりました。

――3月28日から始まった定期公演『BASE Live』。どんな公演にしたいですか?

ACO WHITE SCORPIONだけのライブという場で、ファンの方々と一緒に高め合える公演が毎月あるというのは本当に嬉しいです。すでに7月まで決まっていて、新しい姿を見せつつ、さらに成長していける場所にしたいと思っています。

ACE 『ホワイトスコーピオン BASE Live』#1、2を終えて、課題がたくさん見つかりました。少しずつ克服しながら成長して、「WHITE SCORPIONのライブはすごいんだぞ!」とたくさんの人に広めていけるような公演にしていきたいです。ぜひ #3、#4、その先も遊びに来ていただけたら嬉しいです!

(おわり)

WHITE SCORPION「Beach opening」ジャケ写

7thデジタルシングル『Beach opening』
C/W「なんて僕は無力なんだろう」
URL:https://whitescorpion.lnk.to/YkzSDKzw

■定期公演


5月24日(土)『ホワイトスコーピオンBASE Live』#3
5月28日(土)『ホワイトスコーピオンBASE Live』#4
7月19日(土)『ホワイトスコーピオンBASE Live』#5
8月23日(土) 『ホワイトスコーピオンBASE Live』#6
時間:開場18:00開演19:00特典会20:00
会場:YOANI Live Station

■イベント


5/3(土)リリースイベント@横浜ビブレ
5/5(月・祝)リリースイベント@ステラタウン大宮
5/6(火)リリースイベント@ららぽーと豊洲
5/10(土)リリースイベント@あべのキューズモール

5/11(日)MAWA LOOP OSAKA2025@BIG CAT
5/17(土) リリースイベント@イオンモール名古屋茶屋町

5/18(日)シゲカズです presentsさらにさらにオワライ&オンガク@大阪野音

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村上順一

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