WHITE SCORPION「軸が定まってきている」グループの成長と活動への想い
INTERVIEW

WHITE SCORPION

「軸が定まってきている」グループの成長と活動への想い


記者:村上順一

撮影:

掲載:24年12月06日

読了時間:約13分

 IDOL3.0 PROJECTオーディションから誕生した秋元康プロデュースによる11人組アイドルグループのWHITE SCORPIONが、12月7日に6thデジタルシングル「I do love you!」をリリース。同日に竹芝ニューピアホールでデビュー1周年を記念したライブ『1st Anniversary LIVE~追撃。~』を開催する。昨年12月デビュー後、5カ月連続でデジタルシングルをリリースし、9月には初のミニアルバム『Caution』を発表。オリコン5位を記録するなど、着実に実績を積み重ねてきた。そして、今回リリースされる6thデジタルシングル表題曲「I do love you!」はこれまでのWHITE SCORPIONの楽曲とは一味違ったポップなナンバーで、軽快なリズムとキャッチーなメロディが印象的な1曲に仕上がっている。インタビューでは、AOI、CHOCO、HANNAの3人に「I do love you!」を聴いて感じたことや、クリスマスの思い出、2024年をそれぞれ振り返ってもらった。【取材・撮影=村上順一】

グループの結束力も上がった2024年

HANNA

――今回集まった3人を一言で表すとしたら?

CHOCO 一言で表すなら“HANNAを甘やかすトリオ”です(笑)。常にHANNAに対して厳しくする人がいないメンバーとなっています。

AOI 確かに!

HANNA 二人ともずっと「かわいい」って言ってくれます(笑)。

AOI さっきも「これできるの?」を赤ちゃん言葉で「でちるの?」って聞いてたよね(笑)。

――HANNAさんはAOIさんとCHOCOさんのことはどう思っています?

HANNA CHOCOさんは年齢が2つ歳上ということもあって、お姉ちゃんという感じがしています。AOIさんはもうお母さまです(笑)。

――お母さまなんですね(笑)。

CHOCO ほのぼのとした平和な空気が流れている3人だと思います!

――さて、もうすぐ2024年が終わります。それぞれどんな1年でしたか。

CHOCO がむしゃらに頑張ってきた1年でした。全てが初めてだらけだったので、右も左もわからないといった感じでした。昨年の12月から5カ月連続リリースというのもあり、悩む暇もなく、その5カ月はあっという間に過ぎていきました。また、その後もミニアルバム『Caution』リリースや、初のワンマンライブなどあり目まぐるしかったです。

――今は少し落ち着いたのでは?

CHOCO はい。今までなかなか時間がなくできなかったメンバー全員での話し合いの時間、コミュニケーションをとる機会が増えました。今まで以上にメンバー一致団結して同じ方向を向いて、 一丸となって進めるようになったと感じています。グループの結束力も上がって、2年目に向けてすごく良い状態です。

――その話し合いで同じ方向を向けたとのことですが、どのような感じですか。

CHOCO 同じ事務所に先輩がいるわけでもないので、最初は目指す場所とか、各々わからないなりに自分で考えてやっていました。パフォーマンスを頑張るとか、SNSを頑張るとか、それぞれバラバラだったところもあったと思います。最近はみんながSNSだったら、TikTok頑張ろうとか、次のワンマンライブの『WHITE SCORPION 1st Anniversary LIVE~追撃。~』のことを毎日発信するようにしようとか、頑張ることへの内容をみんなで共有するようになったというのが1番大きいと思います。

――HANNAさん、2024年は自身にとってどんな1年でしたか。

HANNA 個人的には夢を掴めた1年間でした。オーディションから始まって、 アイドルになるという夢を掴めて、MV撮影やアーティスト写真の撮影、レコーディングやライブなどいろいろやってきた中で、現実的な部分も知った1年でもありました。メンバーは負けず嫌いで芯のあるメンバーが多いので、現実を思い知った部分もポジティブに捉えて、それをエネルギーに変えていった1年でもありました。

――この1年で驚いたことはありますか。

HANNA  MV撮影です。あんなに時間かかるんだと驚きました。YouTubeとかで何気なく見ていた約4分間に、あれほどの想いや情熱が詰まっているんだとわかり、視点が変わりました。今では撮影の裏側といいますか、「これ、どうなってるんだろう?」とか考えてしまいます。

――AOIさんはこの1年を振り返るといかがですか。

AOI 本当にこの1年間はあっという間で、気づいたらもうすぐデビュー 1周年を迎えます。思い返せば、初期の頃は初めての経験もたくさんさせていただきましたし、またMV撮影、レコーディング、こういった取材やイベントもとても新鮮でした。今年は与えられた課題をこなすことに精一杯だった気がしています。9月に行った初のワンマンライブも、 がむしゃらに今できることを精一杯やりました。今は自分たちがどの立場にいて、 どう頑張ればいいのか俯瞰して考えられるようにはなってきたと感じています。メンバーと具体的に次はこういうところに単独で立ちたい、こうしていきたい、という展望を話し合って、グループとしての軸が定まってきているので、あとはもう頑張るのみだと思っています。

――AOIさんがこの1年間活動してきて、驚いたことはありますか。

AOI 集客の難しさです。ファンになってもらうということが、いかに大変かというのを思い知らされました。私たちは王道アイドルグループという感じではなくて、クール系のアイドルグループなので、その中でいかに私たちの魅力を伝えて、どうしたら好きになってもらえるかというのをすごく考えた1年でした。

――王道じゃないからこその難しさもありますよね。CHOCOさんがこの1年で驚いたことは?

CHOCO 私も集客がこんなに大変だと思っていませんでした。デビューが決まった当初のインタビューで目標とか聞いていただいた時に、みんな世界を目指したいとか言っていました。

――目標は大きくても良いと思います。

CHOCO テレビにたくさん出たり、すぐにアリーナに立ったり、AKB48さんや乃木坂46さんといった先輩方がやっている活動が、自分たちもすぐ実現できると軽く思っていたところもあったと思います。だからこそ、大きな夢を話していたと思うのですが、活動をしていくにつれて、みんな世界とは言わなくなって。

夢を見なくなったわけではないのですが、現実を知ってしまったからこそ1から築き上げて着実にやって達成できたら、想像ができないくらい嬉しいんだろうなって。私たちは現実も見ながら、いつか絶対大きなステージに立てると信じながらやっているので、絶対できると常にポジティブに思うようにしています。

「I do love you!」は挑戦の1曲

AOI

――新曲「I do love you!」を聴いて、WHITE SCORPIONの曲としては珍しいと曲調に驚いたのですが、HANNAさんはどのように感じましたか。

HANNA 私も最初メンバーのみんなと一緒に聞いたのですが、雰囲気がこれまでのシングル5曲とは全然違ったので、すごく驚きました。自然と口ずさめるようなキャッチーな曲だなと思いましたし、私はこういう曲にもチャレンジしたいとずっと思っていたので、歌うことができてすごく嬉しいです。

――HANNAさんは歌詞は読み込むタイプですか。それとも雰囲気から感じるタイプ?

HANNA 歌詞は読み込むタイプです。この曲の歌詞は期待しつつも、もどかしさのある複雑な感情が入り混じった恋愛の曲なのですが、まっすぐなところもあり、共感できる歌詞だと思いました。

――共感した、もしくは好きなフレーズありますか。

HANNA  <花屋のショウウィンドウ 色は鮮やかでも 香りまでは届かない>というフレーズがお気に入りです。恋愛と重ねて表現されているところがすごくいいなと思いました。

――AOIさんはこの曲を聴いてどのようなことを感じましたか。

AOI 新たな挑戦の一曲だと思いました。今までクール系の曲でパフォーマンスしてきたので、純粋無垢なラブソングをうまくパフォーマンスすることができたら、 私たちが歌う曲の幅も一気に広がると思いました。この曲をきっかけに、今までWHITE SCORPIONは気になるけど、一歩踏み出せなかった方々が応援するきっかけとなる曲になるんじゃないかと思っています。また、高校生とか私たちと同じ世代にも響く曲になっていて、これきっかけに学生さんにも届いたらいいなと思いました。

――CHOCOさんはこの楽曲にどのような印象を受けましたか。

CHOCO 私は、王道アイドルが好きでアイドルを目指したので、こういう曲もいつかはやってみたいと思っていました。なので最初に曲を聞いた時から今までで1番好きな曲調で、プレイリストに入れて毎日聞いているぐらいお気に入りなんです。現時点では振り付けがどうなるかはまだわからないのですが、早く皆さんの前で披露したいと思いました。その時のファンの皆さんの反応がとても楽しみです。

――どんなパフォーマンスになるのか今から楽しみです。

CHOCO WHITE SCORPIONの今までの楽曲のスタイルが好きだった人は、どう思うんだろうという不安もありますが、こういう曲でのWHITE SCORPIONを見たかった人も、おそらくたくさんいると思います。今までのファンの方にも好きになってもらえるように、今まで培ってきたダンススキルも振り付けに活かせると思うので、これまでのWHITE SCORPIONの強みも出しながら、「I do love you!」の雰囲気に合ったパフォーマンスができるように頑張りたいです。

――もう1曲は「純愛トースター」。この曲を聴いてどのようなことを感じましたか。

HANNA  タイトルからとてもキャッチーでリズムに乗りやすい、16ビートを刻みやすい曲調でした。ライブで早くやりたいなって思った曲なんですけど、リズムの波があるので、 その波に乗りながら歌うことに苦戦しました。その波が一定なことが多かったので、そこでの表現の仕方がとても難しかったです。

――16ビートなどリズムを意識し始めたのはいつ頃からですか。

HANNA  アイドルになる前から元々ダンスが好きで習っていました。ダンスレッスンでリズム取りという基礎練習をずっとやっていて、そこで16ビートの取り方を教えていただきました。そのときにけっこう叩き込まれたので、ダンスでも歌でも、16ビートを刻むと乗りやすいので、常にビートは意識するようにしています。

――AOIさんはこの楽曲はどのように捉えていますか。

AOI この曲は「I do love you!」とギャップのある曲だと思いました。曲調は今までのWHITE SCORPIONらしさのある楽曲だと思っているのですが、歌詞がじれったい感じで、思いを伝えたいけど、伝えられないというもどかしさが印象的でした。初めてデモ音源を聴いた時からすごく面白いなと思いましたし、イントロから重低音がすごくて、ライブなどで絶対盛り上がるんだろうなと、今からパフォーマンスするのがすごく楽しみな1曲です。

――CHOCOさん、どうですか。

CHOCO この曲もすごくまっすぐで、タイトルの通り純愛を描いた曲になっています。歌詞を読んで主人公が高校生の頃、恋愛していたときとは違い、大人になったからこそ、当時のように気軽に話しかけたり、メールアドレスを聞いたりできない。大人になってできなくなってしまったことがあるんだなと思いました。まだ私の年齢だと、そういう気持ちは体験したことはないので、大人になることで、難しくなってしまうことも出てくるんだと、この歌詞読んだ時に思いました。

――レコーディングはいかがでした?

CHOCO レコーディングはとても早く終わりました。

AOI CHOCOのレコーディングの次が私の番だったのですが、私がスタジオに着いた時に「レコーディング終わったよ」って。ちょっと待つつもりだったのですが、着いた瞬間に終わっていて、びっくりしたのを覚えています。

CHOCO ディレクターさんから「今日調子いいね」と褒めていただきました。すごく嬉しかったです。「I do love you!」のレコーディングの数日後に「純愛トースター」のレコーディングだったのですが、「I do love you!」でリズムの刻み方が染みついていたので、リズムをしっかり足で取りながら歌っていたら、リズムはバッチリだったみたいで、うまくいきました。

――AOIさんはレコーディングいかがでした?

AOI 私は逆にもっとリズムを感じて歌ってみてほしいといったアドバイスをいただきながらのレコーディングだったので、ちょっと苦戦しました。

――HANNAさんはレコーディングはスムーズでした?

HANNA 「I do love you!」はスムーズだったのですが、「純愛トースター」は初めて曲を聴いてからレコーディングまでの期間が短く、不安が少し残ったまま当日を迎えてしまいました。苦戦したのですが、無事上手く録れたんじゃないかなと思います。

3人が語るクリスマスの思い出

CHOCO

――さて、今ホリデーシーズンでクリスマスも迫ってきました。印象に残っているクリスマスの思い出は?

AOI 幼稚園でクリスマス会をやったときのことです。幼稚園の先生がサンタさんやトナカイに扮して、幼稚園の外の門でサンタさんにバイバイってみんなが挨拶をしている時、私はふと空を見ました。昼間に月が見えるときがありますが、その月をトナカイに乗ったサンタさんが横切ったんです。

CHOCO それは嘘だ(笑)。

AOI 本当なの(笑)。あれは完全に影の形がトナカイとソリに乗ったサンタさんでした。信じてください!

――(笑)。HANNAさんの思い出に残っているクリスマスは?

HANNA クリスマスが1番好きな行事なんです。サンタさんは小学生の時に来なくなったのですが、最後にサンタさんが来たクリスマスが印象に残っています。当時はNintendo Switchが欲しかったんですけど、母にそれは無理なんじゃないと止められたので、考えた結果サンタさんのサインをもらおうと思いました。

――斬新ですね!

HANNA サンタさんは世界的に有名な方なので(笑)。サインをもらうだけでは失礼かなと思ったので、機嫌を良くしてもらって、サインを書いてもらおうと、コーラとクッキーを置いて、「よかったらどうぞ」とメッセージを添えました。朝起きたらコーラは半分ほど減っていて、クッキーはかけらが残っていました。肝心のサインは「thank you」と書いてあっただけで、「これ本当にサンタさんのサインなのかな?」と思ったのですが、それが私とサンタさんとの最後の思い出になりました。

――(笑)。CHOCOさんの印象的なクリスマスの思い出は?

CHOCO 毎年クリスマスエンジョイ勢なんです。CHOCO家はパリピなので、クリスマスツリーは絶対出しますし、ケーキも2つ頼んで生ハムとかも綺麗に並べます。親の協力がある中でパーティーをやっていたのですが、一昨年友達と私の家でクリスマスパーティーをやったのが思い出に残っています。初めて自分で1から準備したんです。飾りつけをすることは家族も好きなのでみんなでやったのですが、友達と食料の調達などは初めてやって、今までで1番おしゃれなパーティーが出来た自負があります。地元の友達との最後のクリスマスパーティーということもあり、すごく思い出深いです。私の実家は北海道で、地元の友達とクリスマスパーティーをするのは難しいので、今年はWHITE SCORPIONのメンバーみんなとクリスマスパーティーをやりたいです!

――最後に12月7日に竹芝ニューピアホールで行われる『1st Anniversary LIVE~追撃。~』への意気込みをお願いします!

CHOCO 9月に行った初のワンマンライブ『WHITE SCORPION 1st ONEMAN LIVE ~初撃。~』と比べると会場のキャパが2倍以上になっています。12月7日は1周年という大事な日で、2年目に向けての重要なライブとなります。絶対このキャパを満席にしてこの日を終えたいというのが、メンバー全員が共通して持っている想いなので、自分たちの実力で埋め切れたら、それが自信につながって2年目はもっと大きな会場に挑戦できると思うので、ぜひ今の私たちのパフォーマンスを観に来ていただけると嬉しいです。

(おわり)

6th デジタル・シングル『I do love you!』
配信日:2024年12月7日(土)
M1. I do love you!
M2.純愛トースター
https://whitescorpion.lnk.to/KmtKbrHb

デビュー1周年コンサート「WHITE SCORPION 1st Anniversary LIVE〜追撃。〜」
会場:竹芝ニューピアホール
日時:2024年12月7日(土)
第1部 開場14:00 開演14:30
第2部 開場17:30 開演18:00
https://whitescorpion.jp/news/2024/10/18/3764/

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