NHKスペシャル「臨界世界-ON THE EDGE-」渋谷慶一郎が音楽を担当
渋谷慶一郎
2月に始まるNHKスペシャルの大型ドキュメンタリーシリーズ、 「臨界世界-ON THE EDGE-」。放送開始100年を記念するフラッグシップコンテンツとして、2025年に随時放送していく。2月9日【第1回 中国のハゲタカたち(仮)】、2月16日【第2回 難民輸出ビジネスの深い闇(仮)】、2月23日【第3回 ウクライナ女性兵士の戦争(仮)】 が放送される。また、音楽は渋谷慶一郎が担当する。
80億を超えて膨らみ続ける世界人口、猛威をふるう異常気象、AI技術の急速な発展、そして、やむことのない戦争…。
資本主義や民主主義など、既存の制度やシステムさえも、限界ギリギリの“臨界点”に達しています。混迷を深める現在の状況を「臨界世界」と位置付けてシリーズで伝えていく。
シリーズ「臨界世界-ON THEEDGE-」では、激動する世界各地のこうした「臨界世界」の現場やそこで生きる個人に密着し、彼らが直面する矛盾、怒りや喜びを通して、私たちが生きる世界の今を臨場感のある映像と音声でリアルに描いていく。
【第1回 中国のハゲタカたち(仮)】 総合 2月9日(日)後9時00分~9時49分
第1回は、臨界点にある中国経済にスポットをあてる。驚異の経済成長を遂げ世界2位の経済大国として世界に大きな影響力を及ぼしてきた中国経済は新型コロナウイルス感染拡大の収束後、大きな分岐点を迎えている。中国のシリコンバレーと言われ、改革開放の象徴とされてきた広東省・深セン、河南省が主な舞台。不動産バブルが崩壊し、大手企業の倒産も相次ぐ中、資産を安値で買う凄腕の中古品買い取り業者に密着し、減退する中国経済の今を描く。
【第2回 難民輸出ビジネスの深い闇(仮)】 総合 2月16日(日)後9時00分~9時49分
第2回はヨーロッパ、人道主義の臨界点にスポットをあて、深刻化する難民輸出ビジネスの闇を伝える。現在、難民の数は過去最多の1億2000万人。しかし、これまで人道主義を掲げてきたヨーロッパ各国の政治状況は激変。移民排斥に舵を切り国境警備の強化や不法入国者の強制送還に踏み切る国もある。今回は、ロシアを経由してドイツへの亡命を試みるアフガニスタン難民の兄弟に密着し、想像を絶する過酷な旅をルポする。
【第3回 ウクライナ女性兵士の戦争(仮)】 総合 2月23日(日)後9時00分~9時49分
第3回は、ロシアの軍事侵攻を受け3年。最大の支援国であるアメリカがトランプ政権に変わる今、臨界点にあるウクライナ軍事侵攻のリアルを描く。兵士不足が深刻化する中、ウクライナでは、女性兵士の割合が20人にひとりとなり、普通の市民だった女性たちが、戦闘に加わるという未曾有のステージを迎えている。むき出しの暴力の中で、喪失感と絶望感に襲われる彼女たちの本音に迫る。
■音楽は渋谷慶一郎が担当
「臨界世界」のシリーズの音楽を担当するのは、渋谷慶一郎。渋谷は、東京とパリを拠点に活動する音楽家。オペラから電子音楽、ピアノソロまで幅広いジャンルで先鋭的な活動を展開している。創作を通して、生と死の境界領域を問いかけてきた渋谷が「臨界世界」という概念を音楽で表現する。





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