©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 映画史に残る神話的名作『猿の惑星』の“完全新作”として描かれる映画『猿の惑星/キングダム』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)が5月10日に公開される。『ゼルダの伝説』実写映画の監督にも抜擢され世界から注目が集まっているウェス・ボールと、『アバター』シリーズを手掛けた最高峰のVFX スタジオWETAがタッグを組み、現在から300年後、支配者が人間から猿へと移り変わった衝撃的な世界を舞台に、猿と人間の“共存”か人間の“絶滅”かをかけた<猿&人間>VS<猿>の新たなる衝突をこれまでにない圧倒的なスケールで描く。

 日本版声優を俳優の竹内力が務めることで話題となっている、本作の敵役プロキシマス・シーザー。プロキシマスを演じたケヴィン・デュランドは「彼の視点は他の猿、いや他のどんな動物とも違っています。彼は“過去”から学び、“今”を超えたことも考えられるのです。人間がやったすべての良いことと悪いことを見つめ、自分たちはどうすればもっと良くできるかを考えるのです」と、頭一つ抜けた彼の知性を力説。優れた力を持っているからこそ、“猿の未来”のために人間をどのような恐怖へと陥れるのか、ヴィランとしての存在感に注目が集まっている。

 人間と猿の立場が逆転した世界において、人間はもちろん他の猿の部族までをも支配下に置き、世界の完全な独裁を目論む冷酷な猿、プロキシマス・シーザー。自身の巨大なキングダムを築くため、人間を狩っては奴隷化、さらに主人公の若き猿・ノアの大切な家族と故郷も奪い、この世界の真の支配者に成り上がろうとしている。他の猿よりも知性を誇るプロキシマスだが、ケヴィンはさらに「彼は人間の歴史に深い興味を持っており、ずっと人間について研究してきました。最も学識があり、高度な思考力を持つ猿なんです。そのうえ、言葉で説明することにも長けている雄弁さも兼ね揃えています。そして彼は過去の優れた指導者・シーザーについて調べ、自分なりの計画を立てました。それを達成するため、彼は必要なことならなんでもやるのです」と、リブートシリーズの主人公・シーザーの存在を知ったうえで“独裁”という道に突き進んでいることを言及。シーザーはかつて、人間と猿の“共存”を目指し猿たちを導いてたキャラクターだが、その意志はどのようにへし曲げられ、“人間を狩る”という選択へとたどり着いたのか―。目的を達成するためなら手段を問わないプロキシマスが劇中でみせる恐ろしさに、期待が高まる。

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 そんなプロキシマスを演じたのは、これまで『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)などで存在感を発揮したケヴィン・デュランド。1999 年に『オースティン・パワーズ:デラックス』で映画デビューを果たしてからこれまで様々な役柄を演じてきたケヴィンだが、“独裁を望む猿”はこれまでにない役者としての経験となったそうで「演じるのが本当に面白いキャラクターでした。こんなに楽しませてくれた役はこれまでありません。僕はこの仕事を 30 年もやっていますが、プロキシマスを演じることは最高に楽しかったです」と熱い想いを告白した。

 本作でプロキシマスに立ち向かっていくのは、自身の大切なものを奪われてしまった若き猿・ノアと、この世界における人間と猿の立場を覆すほどの重大な秘密を握る人間の女性・ノヴァ。果たして二人は種を超えた団結によって、プロキシマスによる狂気の支配を止め、再び人間と猿が共存可能な世界を作ることができるのか――。そして、そのカギとなるノヴァの握る“秘密”とは一体何なのか。シリーズ史上最大のスケールで描かれる新たな衝突の先には、衝撃のラストが待ち受けている。冷酷な独裁者プロキシマス・シーザーの恐ろしさにも注目だ。

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