UVERworldが10日、都内で開催された『UVERworld KING’S PARADE 男祭り REBORN at Nissan Stadium』劇場公開記念舞台挨拶に登壇した。

 前日2月9日の上映を皮切りに、TOHOシネマズ日比谷で観客の熱気に包まれた劇場内に現れたのは、UVERworldの6名。イベント冒頭から会場の熱気が最高潮に達した。

 ライブ当日さながらの熱狂で迎えられたUVERworldメンバーのTAKUYA∞(タクヤ)、克哉(カツヤ)、信人(ノブト)、誠果(セイカ)、彰(アキラ)、真太郎(シンタロウ)の6名は、それぞれ挨拶を行い、歓声と大きな拍手が起こった。

 クロストークパートでは、今回上映された「男祭り」の前日に、同じく日産スタジアムでライブを行っており、2デイズで合計約14万人を動員したことを受け、「熱き激闘の2日間を振り返って今印象に残っていることは?」との質問が。TAKUYA∞は、「あの時に印象に残っているのは「AFTER LIFE」の曲の中で紙吹雪が舞っている中、この世ともあの世とも言えない幻想的な世界で歌っていて、1番か2番かわからなくなってしまって、2番を歌った後に、もう一度2番を歌ってしまった事ですかね。」とお茶目な一面を見せた。MCから「それは凄く美しくて爽快な景色だったんですか?」と聞かれ、TAKUYA∞は「見た事ない景色でしたね。最高でした!」とライブを振り返った。

 克哉は、「ワンマンでの野外が初めてで、その時が7月で1番暑かったんです、気温も40度近くあって、ステージの上では60度近くあったって言ってました。でもだんだん日が暮れて涼しくなっていく様が凄く気持ちよかったです。」と答え、MCから「リハーサルの方が相当きつかったんですか?」という問いに克哉は、「僕は実際20分くらいリハーサルで日に当たったんですけど、それで一気に肌が焼けました。」と過酷なステージ上の様子を語った。

 その後、MCから「人間だけでなく機材も凄く頑張ってくれたってことですよね?」と聞かれ克哉は「本当にヤバかったですね、ステージの上ではずっと日傘さしてました。西陽で上手にいたお客さんたちはめちゃくちゃ大変だったんじゃないかなと思います。」と話した。

 彰は、「あんまり覚えてないんですけど、ライブが終わって、気づいたらステージ上に僕1人だったんです。みんな帰ってて、言い方難しいんですけど僕は「男祭り」にメンバーで1番ふさわしくないというか、多分思い入れが、普段のライブと比べてもフラットな方なんです。熱い気持ちは皆に任せてるんで、そんな僕が最後にステージ1人残ってお客さんをバックに写真を撮っても良いのかなとずっと思っていました。」と想定外の話を語った。そこでMCから観客に「良かったですよね?」と質問を投げかけ大きな拍手が起こった。その拍手に対し彰は「報われました。」と話した。

 信人は「結構皆んな話してしまったんですけど、単純に人が多すぎて、ずっとビビってました。誰の客? みたいな景色でしたね。」その答えに対しMCから「リハーサルの時からやっぱり圧倒されていたんですか?」と聞かれ信人は「リハの時は会場自体は大きいけど、圧倒されるほどではないというか、人が入ると会場って何倍にも大きくみえるんですよね。それが凄いなと思いました。人の多さにくらいましたね。オープニングで観客の前に出た時にマジで?誰のライブこれ?という感じでしたね」と話す。それに対してMCは「平常心に戻ったのはいつですか?」と聞き、信人は「曲始まってサビに行った時には全然気持ちよくなれました。」と改めて大舞台の凄さがわかるエピソードを語った。

 誠果は、「(日産スタジアムでのライブ)2日間とも映画本篇には入ってないけどライブの頭に20分ほどDJをやっていたんですよ。人前でDJをやるのは4回目で。僕らステージに6人で立つじゃないですか、初めての7万人の前でメンバーの誰よりも先に1人で立つので、あんまり俺緊張しない方なんですけど、ばちばちに緊張したのが印象に残っています。」と語り、続けて「1日目は緊張してやっと終わったと思ったんですけど、2日目は気持ちよくなってました。」と安堵の表情を見せた。

 その答えに対しTAKUYA∞は「こいつめちゃくちゃ味をしめてました」と暴露した。MCから「D J活動はその後もやっているんですか?」と聞かれ、誠果は「やっています。あの7万人の前での経験がとても活きてます。」と答えた。

 真太郎は、「7万人の男性が沢山いるっていうのはもう、単純に印象深かったですね。中盤まで男子の怒号を聞きながらやっていたんですけど、中盤でステージを移動して、招待客の女性のお客さんの高い声を聞いて。それまでずっと(男子の)低音を聞いていたので凄いホッとしましたね。」と語り、それに対してMCが「声の質が異なると聞く印象って全然違うものですか?」と問いかけ「全然違いますね。」と力強く語り、続けてMCがTAKUYA∞に「この「男祭り」の歓声って腹にくるものなんですか?」と聞きTAKUYA∞は「ステージに出る前から男性は大体自分の服を破り出したりとか、カオスな状態になってるんで、それを袖を見て、十分に楽しんでからそれに負けないつもりでステージに上がりました。歓声が腹にくる感じっていうのは後半に感じられるというか、前半は聞いちゃいないですね。あいつらの声は(笑)。でも確かに真太郎が言っていたみたいに、女性の声を聞いた時には全然違う周波数の声が届くのでホッとしました。」と特別なライブを振り返った。

 白熱した2日間を過ごした翌日は何をしていたかと尋ねられTAKUYA∞は「僕はっきり覚えていて。1つ決めていた事があって、ライブ終わったらピアスを開けようと思ってました。このピアスは日産スタジアムの36時間後に開けたピアスですね。」MCからピアスを開けた理由を聞かれTAKUYA∞は「ピアスを開けると運命が変わるみたいな、乙女チックな都市伝説みたいな話を、ここからぐいっと変えてみようかなという感情と同時に聞いたので、日産スタジアム終わったから開けようかなと思って病院行って開けました。」と裏話を明かした。

 克哉は、「全然関係ないですけどデビュー直前する前にTAKUYA∞の耳にピアスの穴を開けたこと、それを思い出しました。」と語り、続けて「次の日は近くのホテルに宿泊していて、早く起きようと思っていたんですけど、めっちゃ寝ましたね。チェックアウトに遅れて掃除のおばちゃんが入ってきました。それぐらいまで完全燃焼しました。」と激動のライブ後を振り返った。

 彰は、「全然覚えてないんですよね。」と話し会場に笑いが起きた。

 信人は「山籠りしました、グランピングみたいな。」それに対してMCが「常に山が信人さんを呼んでるんですか?」と聞くと、信人は「そうですね、焚き火が好きなんですよ。」と趣味の話をした。

 誠果は「俺は新しい経験したいなと思って、次の日からタイに行きました。」その回答に対してTAKUYA∞が「誰と行ったか教えてくれなかったんですよ。聞いても、え? 友達? としか言ってくれなかった。」と話し誠果は「知り合い、知り合い」と真相をはぐらかした。

 真太郎は「ある人からクロールを楽に泳ぐ方法を教えてあげるって言われて、教えてもらいにプールに行ったんです。どうしても日産スタジアムのライブのすぐ後しか予定が合わなくて、行ってみたら、25mのプールと、家族が遊べる噴水付きのプールがあって。25mを泳ぐつもりで行ったら、たまたま25mのプールが使えなくて、ファミリープールみたいな所で1人でガチでクロール泳いでましたね。」。MCは「それは迷惑行為ではないんですか?」と聞くと真太郎は「いやいや、プール側も全然良いですよという事で、子供達が遊んでる横で、俺だけクロールをマジで泳いでましたね。スキルは上がりました。」と満足げに語った。

 7万人規模を動員した完璧すぎるほどのかっこいいライブではあったが、今だから言える「男祭り」で起きたハプニングについて、TAKUYA∞は「「ビタースウィート」で音が鳴ってなかったとか。でもそれがむしろ良かったようで、僕の耳の中では彰のギターは鳴っていた。外では流れていなかっただけで、僕たちは全然問題なかったです。」と振り返った。それに対して誠果は「映像でクルー達に”鬼焦ってる誠果”って言われてて。違うのよ、焦ってないのよ、俺の所かなって確認してただけなのよ、多分スタッフなんやろうなって思ったのよ。」と話した。

 それに対して、克哉は「でも俺も見てたけど、焦ってたで。」とツッコむ。誠果は「万が一俺やったら困るやん、だからそんなに焦ってないよ。」と優しく答えた。彰は「誠果さんは、別にその日以外でも焦ってるのめっちゃバレてるで」と暴露し、会場が沸いた。

 MCに「ここまで色んなアクシデントを乗り越えてきたからこそ平気でしたか?」と聞かれTAKUYA∞は「むしろアクシデントがあった方が盛り上がる事も僕たちは経験してるから、アクシデントの次、どう盛り上げるかなみたいな所で、対応できる気がしてます。」と話す。

 MCが「誠果さんも当日DJ時に1人でアクシデントがあったと聞きましたが?」と尋ねると、誠果は「イヤモニが不調で、やばかったですね。モニターは使えなかったけれど、パソコンに波形が出るので、音じゃなくて視覚の波形で合わせて続けました。」とハラハラした話を披露した。TAKUYA∞は「大きいライブではイヤモニは必ず潰れますね。なんでなんですかね、過去、東京ドームもそうですし、大事なタイミングも潰れますね。」と普段の舞台裏を明かした。

 3月6日に42枚目のシングル「Eye's Sentry」がリリース予定、さらに今まさにツアー中。ファイナルでは4月11日に「女祭り」があり、シングル発売のタイミングで「男祭り」のブルーレイも発売とここまでは情報は出ているが、今後、どのような展開になっていきますか?と次なる目標を聞かれたTAKUYA∞は、「2024年どころか2025年まで予定が決まっていて、一年で遂げる目標よりも2、3年で遂げる目標を立てています。2025年も大きなイベントを自分たちは企画しているし、それにちなんで、シングルやアルバムのリリースも考えているし、その中でたくさんの人に知ってもらえるような楽曲もチャンスも、もう掴んでいます。あとはいい発表をするタイミングを待つだけで、自分たち的にはプレッシャーも抱かずに、今最高に楽しいんです!ずっと更新できているっていう感じです。」と答えた。

 そしてMCは「ハワイ(「女祭り」)の準備はいかがですか?」と聞きTAKUYA∞は「ハワイの準備は万端ですね。」と話し、彰は「僕、昨日パスポートを取りました」と衝撃の話を披露した。MCが「ハワイと彰さんとのイメージが個人的にギャップを感じてしまいます。」という感想に対し、彰は「意外と似合うと思いますよ。」と自信を覗かせた。

 最後に「皆さん、今日は早くからありがとうございました。自分たちとしても想像以上に素晴らしいライブはできたと思っていますが、これを超えるライブを俺たちはすでにツアーでやっているつもりですし、皆様にも感じてもらえるような良いライブをこれからもしていきますし、曲も自分たちのこれからのトピックなども皆に伝える事はたくさんあるんで、楽しみにしていてください。ありがとうございました。」とTAKUYA∞は観客を沸かせ、公開記念舞台挨拶を締めくくった。客席からは大きな拍手が湧き、伝説の祭りの復活として相応しいイベントとなった。

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