黒木華が、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が表彰する『第15回TAMA映画賞』で最優秀女優賞を受賞。東京都多摩市のパルテノン多摩 大ホールで開かれた授賞式では、トロフィを手に喜びを語った。『せかいのおきく』で監督を務めた阪本順治氏も祝福に駆け付けた。

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 本年度最も心に残った女優を表彰。黒木は『せかいのおきく』『ヴィレッジ』『映画 イチケイのカラス』『ほつれる』の芝居が評価された。なかでも『せかいのおきく』では「凛とした所作が美しい武家の娘であり、気っぷが良いおきちゃんな娘である『おきく』の創出によって、下肥買いの若者たちの友情や恋を織り込んだ爽やかな青春ドラマに昇華させた」と評価された。

 祝福に駆け付けた阪本順治氏は「彼女の才能や気持ちを込めて演じてくれ、それに加えて所作や着物の着こなし、それから寛一郎くんが演じた中次が長屋を訪れて去っていく足音を障子の裏から耳をそば立てて聴いているクローズアップがあるんですけど、その時にカットをかけたくない、恋に落ちたというか…」と言った後に照れくさそうに「気持ち悪い?」と投げかけ、黒木は「いやいやありがたいです」と返しした。

 阪本氏は続けて「セリフのない場面が多かったんですけど、その分仕草で好きな人に想いを伝えるのは彼女のオリジナル。それがいたるところで実って良かった」と黒木を絶賛した。

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