藤原季節が19日、東京都多摩市・パルテノン多摩小ホールで行われた第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM『デビュー10周年記念 藤原季節特集 in TAMA』に出席した。

 【動画】『東京ランドマーク』上映後舞台挨拶のもよう

 この日、『たかが世界の終わり』と『東京ランドマーク』の2本が上映された。『東京ランドマーク』は5年前に制作した自身初の映画主演作で、9月にテアトル新宿で上映されるまでは未公開となっていた“幻の作品”。ロケ地は多摩市で、自身も住んでた思い入れのある土地に加え、2021年には『のさりの島』『佐々木、イン、マイマイン』などの演技が評価され『第13回TAMA映画賞』で最優秀新進男優賞を受賞しており、まさに“凱旋上映”とも言え、自身も「夢のようで嬉しい」と喜んだ。

 その物語は、コンビニのアルバイトで生活をするミノル(藤原季節)の家に、いつものように遊びに来たタケ(義山真司)だが、家出をした未成年の少女桜子(鈴木セイナ)を匿っていることを知り、早く家に帰そうとするものの、桜子は帰るそぶりを見せない。ミノルが桜子を匿う理由とは。なぜ桜子は家出をしたのか。3人の不思議な関係を描く。

登壇者

 イベントには、その作品に携わった俳優や監督らが同席した。当時の撮影や多摩の思い出などを振り返るなど旧交を温めるなかで、自身にとっての『東京ランドマーク』とは何かという話題に。

 藤原季節は「ミノルとタケと桜子が歩道橋の上で叫んでいるシーンを観て彼女たちの『ランドマーク』はそこなのかなと。3人で一緒にいることが『東京ランドマーク』なのかなって」とし「自分にとっては『ここじゃん!』って。この1年で応援して下さる方の距離がぐっと縮まって(北海道出身の自身にとって)帰って来られる場所が少しずつ東京にも出てきたんだなって」と感無量の様子で語った。

 そんな藤原季節は、この5年で俳優としても著しい成長を見せ、話題作への出演も続く。満席の客席を見渡し「今日という日を忘れずにいたいです。辛い事や苦しい事が待ち受けても今日のことを思い出して負けずに生きて行きたいです」と清々しい表情で誓った。

藤原季節

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