指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ=LOVE(イコールラブ)が10月18日と19日の2日間、さいたまスーパーアリーナで『=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』を開催した。過去最大規模となったコンサートは通算15枚目となるニューシングルの表題曲「ラストノートしか知らない」(11月29日リリース)や「青春”サブリミナル”」などを披露し、会場に集まったオーディエンスを魅了した。MusicVoiceでは、さいたまスーパーアリーナ初日公演となった18日の模様を以下にレポートする。

新曲「ラストノートしか知らない」初披露

 グループ過去最大規模の会場となるさいたまスーパーアリーナが、多くのファンで埋め尽くされていく。ステージ後方には西洋の図書館のような、びっしりと本が詰まった本棚の映像が投影されおり、この本棚の中に、今回の公演も彼女たちの記録の1ページとして刻まれていくのだろう。

 開演時間になりオープニングVTRで高揚感が高まるなか、ステージに登場したのはベネチアンマスクを装着した1人の指揮者。後方のスクリーンが上がるとオーケストラが登場し、荘厳なサウンドを響かせると、その音色に反応するかのように客席から「おおっ」と驚きの声があがる。そして、花道の中間にあるセンターステージに髙松瞳の姿が! オーディエンスの歓声が湧き上がるなか、オーケストラのサウンドをバックに1stシングル「=LOVE」のサビを1人で歌唱。髙松の凛とした歌声が会場に響き渡った。そして、メインステージにメンバーが登場すると、髙松は花道を走って合流。序盤からクライマックスのような雰囲気の中コンサートの幕は開けた。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

 メンバーがマフラーを着用し、=LOVEのクリスマスソング「僕らの制服クリスマス」と「The 5th」を披露。一足早い冬の訪れを感じさせ、クリスマスを気分を味わせてくれるなか、生のオーケストラの音色も相まって、ゴージャスなサウンドでオーディエンスを楽しませた。センターステージに移動し、「Want you!Want you!」を届ける。ステージがせり上がると、その光景はバースデーケーキを想起させ、=LOVEの6周年をお祝いするかのよう。そして、<大きいステージに 連れて行ってね>という歌詞が印象的な『「君と私の歌」』は、さいたまスーパーアリーナのステージに立つ彼女たちのストーリーの伏線となり、ファンと一緒に夢を叶え、このステージまで来たことを感じさせてくれた。

 音嶋莉沙がセンターを務める「お姫様にしてよ!」では、それぞれがトロッコに乗ってアリーナを移動。近くにメンバーが来たことでオーディエンスのテンションがさらに上がっていくのが伝わってくる。加えて、特別バージョンのコール&レスポンスもあり、この日ならではの空間を作り上げていった。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

 佐々木舞香が「盛り上がる準備はできていますか?」と投げかけると、大場花菜がセンターを務める恋する女子のポジティブな妄想を描いたエレクトロ・ポップチューン「ラブロケ」に突入。シルバーを基調とした未来感のある衣装でパフォーマンスすれば、「わたし、魔法使い」では大谷映美里と諸橋沙夏がトロッコで移動しながら歌唱。「特別な日だから、魔法を使っちゃおう」と2人が話すと、合図をきっかけに紙吹雪が発射される演出も印象的だった。違ったファンタジー感のあるセクションで楽しませてくれた。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

 続いて、佐々木が野口衣織のソロ曲「拝啓 貴方様」を歌唱。シックな黒いドレスを身にまとい、エモーショナルな歌声を響かせ、エンディングでは妖艶な表情を見せる。今度は野口が佐々木のソロ曲「真夜中マーメイド」をカバーするというまさかの展開。佐々木とは対照的な純白のドレス姿で情感を込め歌い上げた。お互いのソロ楽曲をカバーするという貴重なパフォーマンスとなった。

 ここで15thシングル表題曲「ラストノートしか知らない」のMVを初公開した。齋藤樹愛羅がシングル表題曲初センターを務めることがわかると、会場からは驚き交じりの歓声が上がった。MVに続いて生で同曲をパフォーマンス。=LOVE最年少の齋藤樹愛羅が、哀愁漂うラブソングでセンターを務めるというのも新鮮。オーディエンスは彼女の成長を感じながら、初披露の新曲をじっくりと堪能しているようだった。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

これからも皆さんのそばにいさせてください!

 ダンスが印象的なクールなナンバー「CAMEO」でライブは中盤戦に突入。続いての「祝祭」で再びオーケストラと共演。オーケストラのダイナミックなサウンドが似合うクラシカルゴシック調のナンバーで、=LOVEの妖艶な一面をフィーチャー。続いて叙情的なバイオリンの旋律から「あの子コンプレックス」へ。生の弦の音色によって同曲が持つ世界観をより深化させ、アイドルという枠に捉われないパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。

 メンバーが一旦ステージを後にすると、6周年を記念し、メンバーが銀座でランチをするというVTRがスクリーンに投影された。お魚チームとお肉チームに分かれての収録で、1日目はお魚チームの大谷、大場、音嶋、樹愛羅、諸橋の5人がお寿司屋へ。幸せそうな表情でお寿司に舌鼓。

 ここから生バンドが参加し、<We are the イコラブ>のコーラスが印象的な「Junkies」から、樹愛羅が「さいたまスーパーアリーナ、全員かかってこい!」と叫び「いらない ツインテール」へ。ラウドなバンドサウンドでロックな=LOVEを提示。アリーナがライブハウスのような熱を帯びた空間に。

 さらにトロッコに乗ったメンバーが、会場のエネルギーを拡散させるかのようにタオルを振り回し盛り上がった「Oh!Darling」、メンバー同士が他己紹介しあう、=LOVE初の自己紹介曲「ヒロインズ」でテンションはさらにアップ。そこから再び夏が訪れたかのような熱い空間を作り上げた「ナツマトペ」とたたみ掛ける。音嶋は、自身のセリフパートを<楽しみだったんだ。だって6周年だもん!>と歌詞を変えて会場を沸かせた。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

 一転して切ないピアノのフレーズが、ここまでのセットリストの流れに緊張と緩和を生み出していた「この空がトリガー」。メンバーの歌唱力が光る1曲で音楽性の高いステージを展開。こういった聴かせる曲も=LOVEの大きな魅力だ。

 ライブもラストスパート。大谷が、「まだまだ声出せるよね?」と投げかけ届けられた「探せ ダイヤモンドリリー」。ライブ終盤とは思えないほどの元気いっぱいのパフォーマンスと、オーディエンスによるクラップで、さいたまスーパーアリーナがさらにひとつになっていく。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

 髙松が、「最後の最後まで青春を共にしましょう!」と投げかけ、本編ラストは「青春”サブリミナル”」を披露。スクリーンには思い出のライブ映像が投影された。この6年間の活動に想いを馳せながら、落ちサビではオーディエンスとシンガロングし、一体感を高め本編が終了。メンバーはファンに感謝を告げ、ステージを後にした。

 アンコールでは、メンバーが客席入口から登場するサプライズも。興奮の坩堝のなか『「部活中に目が合うなって思ってたんだ」』を歌唱。続いて一途で淡い恋心を綴った、片想いラブソング「だからとて」では、瀧脇笙古が「出会ってくれてありがとう!」とオーディエンスに感謝を伝える場面も。ファンへの感謝の気持ちとメンバーの絆を綴ったポップナンバー「ラブクリエイト」のパフォーマンスを終え、MCコーナーへ。樹愛羅は「皆さんのペンライトや声援で元気と勇気をもらいました。新曲の初披露もあったので、すごく緊張していたのですが、皆さんが温かく見守ってくださって嬉しかったです。これからも=LOVEのメンバーとして頑張ります」と、表題曲初センター初披露について涙ぐみながら思いを語った。

 リーダー山本杏奈は、「うちの最年少を9人のお姉さんたちみんなで守って支えていきます」と絆を感じさせるコメント。

 佐々木が「最後まで盛り上がっていきましょう!」と「夏祭り恋慕う」を披露。瀧脇「最後の最後まで目に焼き付けてください!」と、=LOVEの6周年を祝うかのように、ステージから吹き上がるキラキラと輝く花火がパフォーマンスを彩り、ハツラツとしたパフォーマンスで、ラストまでファンを楽しませた。

「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1の模様

 山本は、「登場した時にファンの皆さんのペンライトや声援が聞こえて嬉しかったですし、自信がつきました。私たちについてきてくださってありがとうございます。もっともっと上を目指してメンバー全員で頑張っていきたいと思いますので、これからも皆さんのそばにいさせてください!」と告げ、さいたまスーパーアリーナ初日公演の幕は閉じた。

 佐々木は「会場に来てくれたみんな、配信を観てくれたみんな、本当にありがとう!」と感謝を伝え、野口は、「皆さんと作り上げたこの時間、ずっとずっと忘れません。下から上までみんな最高だったよ! 今日は本当にありがとうございました!!」と言葉を残しステージを後にした。

 過去最大規模となった今回のステージを経験し、確実に次のステップへと上がった=LOVE。このステージさえもさらなる高みを目指すためのマイルストーンだったと、近い未来に感じさせてくれることだろう。7年目に突入し、メンバーそれぞれの個性がよりいっそう強くなっていることを感じさせ、今後の活動にも期待が高まった。【取材=村上順一】

セットリスト

10/18「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」DAY1@さいたまスーパーアリーナ

=LOVE
僕らの制服クリスマス 
The 5th 
Want you!Want you!
「君と私の歌」
お姫様にしてよ! 
ラブロケ (大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、髙松瞳、瀧脇笙古、山本杏奈)
わたし、魔法使い(大谷映美里、諸橋沙夏)
拝啓 貴方様 (佐々木舞香)
真夜中マーメイド (野口衣織)
ラストノートしか知らない  ※11/29(水)発売 15thシングル表題曲 初披露
CAMEO 
祝祭 
あの子コンプレックス 
Junkies 
いらない ツインテール 
Oh!Darling 
ヒロインズ 
ナツマトぺ 
この空がトリガー 
探せ ダイヤモンドリリー 
青春”サブリミナル” 

<ENCORE>

「部活中に目が合うなって思ってたんだ」 
だからとて
ラブクリエイト 
夏祭り恋慕う

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