THE ORAL CIGARETTESが関西凱旋、歴史に“音”と“感謝”を刻む なんば単独公演
(Photo by Viola Kam)
THE ORAL CIGARETTES(ジ・オーラル・シガレッツ)が25日、大阪・なんばHatchで単独公演を行った。22日にはニューシングル『エイミー』をリリース。奈良出身の彼らが上京1周年を記念した関西のみの公演として行ったのが今回の同所でのライブ。その名も『THE ORAL CIGARETTES唇ワンマン 2015 SPRING 上京1周年記念、地元関西でなんばハッチゃけるぜの巻』。成長した姿と彼らの変わらない思いを、超満員のオーディエンスに見せつつも「ありがとう」という感謝の気持ちがところかしこに散りばめられた宴だった。
オープニングの映像が流れ出し「歴史を塗り替えよう」というメッセージとともにシルエットのメンバーが。華々しい幕開けに相応しい『STARGET』でスタートするやいなや、待ってましたとばかりに、初っ端からオーディエンスのテンションはMAXだ。後に山中拓也(vo&g)が「1曲目からすごい盛り上がりで僕らがびっくりしてる(笑)」と語ったほどの勢いといえば分かるだろうか。華のある存在感、グラマラスで躍動感のあるメロディにうねる鈴木重伸(g)のギター、山中の力強くも滑らかで艶のある歌声に胸が躍り、目も耳も釘付けになる。
「ここにいる2000人、誰一人置いていかへんからな!」と合間合間に放たれるメッセージ、そしてメロウな『リメイクセンス』、ライブで一体感が増す『N.I.R.A』、ソリッドなゴリゴリのギターロックナンバー『GETBACK』など緩急の効いた楽曲群とアグレッシブなパフォーマンスの波に、体中で応える大観衆。「ワンマンでしかできないことをちょっとずつやってるんですが」の言葉通り、あきらかにあきら(b)や、鈴木、中西雅哉(ds)のソロプレイも。
さらに「今ここに立っていることが信じられへんし、嬉しい。the band apartのライブをなんばHatchで見たことがあって。その時は、この場所がすごく大きく思えたけど、ここ(ステージ上)から見ると、なんかまだまだいけるね(笑)!」(山中)と昔を懐かしみつつも現状をふまえ未来に期待を抱かせる発言も。