『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)でアベンジャーズの一員として世界を救った、銀河一の落ちこぼれチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。シリーズ最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(公開中)で彼らのラスト・バトルを迎え撃つのは“最凶の完璧主義者”ハイ・エボリューショナリーだ。

 高度な知識と驚異的な力をもつ男だが、ジェームズ・ガン監督は「世界征服だとかこのユニバースをぶっ壊すだとか、多くの場合、悪役は意味なく邪悪なことをするものだと思われているけど、ハイ・エボリューショナリーには動機があり、それを観客は理解できるからこそ心の底から嫌いになるのだ」と、“最凶”たる理由について明かしている。

 ハイ・エボリューショナリーは、妥協や欠点を許さず、この銀河を“完璧な世界”に作り替えようと恐ろしい計画を遂行しようとする完璧主義者。銀河の落ちこぼれチームであるガーディアンズの最後の敵として彼らの前に立ちはだかる。

 “サイテーなやつ”として帰ってきたガモーラ役のゾーイ・サルダナは、アベンジャーズ最強最大の敵であるサノスと比較し「サノスは世界を救おうとしていた妄想の巨人で、自らの狂気の犠牲者になった。でも、ハイ・エボリューショナリーは自分のしていることを自覚していて、自分にとって重要度の低い生き物を自分の好きなように利用できると固く信じているの。そこには、想像を絶する残酷さがあるわ」と彼のもつ狂気について言及しており、ハイ・エボリューショナリーの残酷さはまさに“サノス超え”のようだ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ハイ・エボリューショナリー(c) Marvel Studios 2023

 さらにドラックス役を演じるデイヴ・バウティスタはハイ・エボリューショナリーについて「純粋な悪を表現していると思うし、その理由は映画を観れば分かる。観た人はハイ・エボリューショナリーが引き起こしたことに涙を流すこともあるだろう。彼には良いところがない、純粋な悪以外の視点がないんだ。悪人であっても、この男を見れば、彼が別格の悪であることがわかると思う」とその桁違いの“悪っぷり”を告白した。

 そんな“最凶の完璧主義者”を演じるのは、ジェームズ・ガン監督に“今まで出会った中でも屈指の最高の役者”と評価されたチュクーディ・イウジ。彼の代表作はジェームズが制作した『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(19)のスピンオフ作品・ドラマシリーズ『ピースメイカー』(21)。

 ジェームズはチュクーディについて「彼にはカリスマ性があるんだ。チュクーディは邪悪なことをする側面と、悪役の動機という両方の要素をしっかりとハイ・エボリューショナリーの演技に注ぎ込んでいる。そこがこの映画で描かれるハイ・エボリューショナリーの面白いところなんだ」とその演技を大絶賛。凶敵ハイ・エボリューショナリーの恐ろしさを見事に演じきったチュクーディの怪演にも注目だ。

『ガガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ハイ・エボリューショナリー(c) Marvel Studios 2023

 クセありワケありのヒーローチーム<銀河の落ちこぼれたち>VS<最凶の完璧主義者>を描くシリーズ最終章。命の危険が迫った大切な仲間<ロケット>を救うカギは彼の知られざる過去にあった…。

 本作について、ガーディアンズのリーダー、ピーター・クイルを演じるクリス・プラットは「これはロケットの物語であり、自分が大丈夫だという事実を受け入れ、自分の創造主であるハイ・エボリューショナリーに立ち向かう旅なんだ」と語る。

 ガーディアンズがハイ・エボリューショナリーに立ち向かう旅の先に一体何があるのか―!?シリーズ最後にして最凶の敵ハイ・エボリューショナリーとのラスト・バトルに注目だ。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)