『風雲!たけし城』:竜神池(c)2023 Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved

 80年代に空前のブームを引き越した『風雲!たけし城』の令和版が、Amazon Original 番組としてPrime Videoで独占配信されている。本作で、たけし軍の第一の城の城主を務める上田晋也が、世界で愛される本作の原点が“ファミコン”にあると語った。

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 1986年から1989年にかけてTBSで制作・放送され、空前のブームを巻き起こしたバラエティ番組『風雲!たけし城』。毎回一般の応募者からなる約100人の挑戦者が、100万円の賞金と破格の制作費をかけて建造された、難攻不落のたけし城を攻め落とすべく、体を張って数々の難関ゲームにチャレンジする姿は日本中のお茶の間を虜にした。

 その熱は遠く海外にもおよび、80年代後半からは『Takeshi’s Castle』等の名で、アメリカ、イギリス、アジア、豪州、南米など、150以上の国と地域でも放送され大ヒットした。

 オリジナル版の放送だけでなく、2000年以降も現地のキャストや出場者による復活版も各国で制作されるなど、その人気は未だ衰えることがない。

『風雲!たけし城』:ジブラルタル海峡(c)2023 Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved

 そんな世界でヒットしている本作について、上田は「以前たけしさんから、ファミコンの“スーパーマリオブラザーズ”のようなことを、生身の人間でやってみたかったんだと伺ったことがあるんです。マリオも全世界で人気ですよね。色んな仕掛けが施されたステージを、体を使ってクリアしていく。難しい説明なんかいらず、言葉さえもいらない。日本語が分からなくても伝わりますよね」と、一切の言葉を必要としない、たけし城の設定が世界を惹きつけるのだと語った。

 更に、幼少期をドイツで過ごした、攻撃隊長の木村昴は「城を攻めるという設定は、ヨーロッパにもあります。城の最上階にボスがいて、そのボスを倒すために数々のゲームをクリアしていく。そのコンセプトは万国共通なんだと思います」と“城攻め”という分かりやすい番組の内容がヒットの理由だと語る。

 実際に、今回の『風雲!たけし城』にも海外からの参加者が数多くいる。彼らは皆、それぞれがたけし城に深い愛情を持ち、日本の参加者以上に熱いチャレンジを見せてくれている。

 本作は、Prime Videoにとっても2023年の目玉となる作品で、制作をリードしたアマゾンジャパン合同会社日本オリジナルコンテンツ製作責任者の早川敬之氏は「『風雲!たけし城』は、海外でも絶大な人気を誇る伝説的な番組です。ですから日本以外の国からも、字幕、あるいは現地の吹き替え版など、それぞれの国と地域に向けたローカライゼーションの要望が非常に高い作品です。」と語り、早くも各国から問い合わせが相次いでいることを明かしている。

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