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 石原さとみ主演で映画『ミッシング』が制作されることが決定した。2022年出産を経て“母”となった石原が出産後初となる映画撮影に1年9カ月ぶりに臨み、娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母親という新境地に挑む。

 事件をきっかけに崩壊する「日常」や辛く悲しい現実に直面する母親とその家族たちの姿、事件を「題材」として扱い、視聴率を獲るために「偏向報道」に舵を切ってしまうマスメディアの姿、野次馬的興味本位で溢れる心無い言葉が満ち溢れる現代社会の闇を鋭く描く。

 監督・脚本は、『ヒメアノ〜ル』(16)、『愛しのアイリーン』(18)、『空白』(21)の𠮷田恵輔監督。

 本作の主人公で、娘の失踪事件をきっかけに狂った世の中の渦中に巻き込まれていくのは石原さとみ。「𠮷田恵輔監督と一緒に仕事がしたい」と直談判してから6年の歳月を経て遂に実現した。

 石原さとみの起用について𠮷田恵輔監督は、「脚本を書いた時、いちばん思い浮かばない人をキャスティングしてみたかった」と語る。

 本作で石原さとみが演じるのは、“我が子が失踪し極限まで翻弄されていく母親役”。石原さとみは「母となった今だからこそできる」「大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きて行きます」と決意を表明し、これまでのイメージを一新させる新境地を体当たりで挑む。

 本作の撮影は、3月23日より既に開始し、現在撮影中。

石原さとみ(主演)コメント

 6年前、𠮷田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。

 そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました。

 妊娠出産を経て、ついに憧れの𠮷田組で1年9か月ぶりのお芝居を今しています。

 我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。

 ですが、今の私だからこそ、できる役です。

 大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。

𠮷田恵輔(脚本・監督)コメント

 本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。

 執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。

 主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。

 しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。

 人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。

 どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。

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