石原さとみ

 石原さとみが16日、都内で行われた『第49回報知映画賞』(報知新聞社主催)表彰式に登壇。映画「ミッシング」(5月17日公開)で主演女優賞を獲得した。共演した青木崇高と吉田 恵輔監督が、サプライズでお祝いに駆けつけた。

 【写真】石原さとみ『第49回報知映画賞』表彰式の模様

 『報知映画賞』はスポーツ新聞が単独で開催する初の映画賞として1976年に誕生し、今年で49回目の開催となった。各賞が読者投票と選考委員会により決定し、15日表彰式が行われた。

 映画「ミッシング」は、「空白」「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督が、石原さとみを主演に迎えてオリジナル脚本で撮りあげたヒューマンドラマ。幼女失踪事件を軸に、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々の姿をリアルかつ繊細に描き出す。石原さとみは、娘を失った母親・沙織里を演じた。報知映画賞は2003年に『わたしのグランパ』で新人賞を受賞して以来、21年ぶり。

 石原さとみは受賞について、「16歳で人生で初めて賞をいただいたのが、この『報知映画賞』が新人賞です。そのときのことを今も鮮明に覚えているのは、両親が泣きながら一緒に受賞式に参加してくれたからです。あれから21年経ち、芸能人生で初めて映画で主演女優賞をいただきました。本当に嬉しいです」。

「私にとって『ミッシング』はすごく特別で初めての妊娠、出産を経て、産後復帰作で娘を失った母親という役を演じました。精神が壊れるギリギリだったのですが本当に乗り越えられたのは、夢だった吉田監督の現場にいると思えたからです。7年前に吉田監督に『あなたと仕事がしたい』と直談判したんです。いま夢が叶っているんだと思えたから頑張れました。お芝居ってこうやってやるんだって、役を、人を生きるってこういうことなんだという大発見がたくさんありました」。

 続けて、「役者という肩書きには今も全く自信はありませんが、こうして賞を受賞できたこと、そして私は吉田組を経験できたことを誇りに、これからも挑戦していきたいと思います。本日は21年ぶりに、両親が病気を乗り越えて参加してくれています。本当に親孝行ができました。これから両親を始め、家族にも喜んでもらえるように、そして応援してくださる皆さんに喜んでもらえるように、頑張っていきたいと思います」と喜びを伝えた。

【受賞者一覧】

主演男優賞:横浜流星(『正体』の演技に対して)
主演女優賞:石原さとみ(『ミッシング』の演技に対して)
助演男優賞: 奥田瑛二(『かくしごと』の演技に対して)
助演女優賞:吉岡里帆(『正体』の演技に対して)
監督賞: 塚原あゆ子(『ラストマイル』の演出に対して)
新人賞: 越山敬達(『ぼくのお日さま』の演技に対して)
新人賞:中西希亜良 (『ぼくのお日さま』の演技に対して)
特別賞:平泉成(『明日を綴る写真館』の演技と長年の映画界への貢献に対して)
特別賞:草笛光子(『九十歳。何がめでたい』の演技と長年の映画界への貢献に対して)

【投票規定】

対象期間は2023年12月1日から24年11月30日までに有料で1週間以上一般公開、もしくは公開予定の新作に限る。

・俳優賞、監督賞は対象の作品名も明記。
・新人賞は原則として3年以内に本格デビューした俳優、監督とする。
※海外作品に出演した日本の俳優、海外作品を演出した日本の監督も対象となる。

【選考方法】

各賞ともファン投票上位から報知映画賞事務局(顧問・渡辺祥子氏)が、原則、作品15、個人10、アニメ5をノミネート。その中から選考委員会で決定。

【選考委員】

荒木久文(映画評論家)、木村直子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)と報知新聞映画担当。

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