鶴嶋乃愛、女同士の戦いで圧倒　宇垣美里「すごいオーラ。怖くて震えた」

　鶴嶋乃愛、村井良大、宇垣美里、加藤綾佳監督がこのほど、都内で行われた、MBSドラマ特区で１月５日放送スタートのドラマ『あなたは私におとされたい』の記者会見に出席した。村井とＷ主演を務める鶴嶋は「幸せな撮影期間を過ごすことができました」と振り返った。

　梅涼が作画、宮口ジュンが原作の同名人気漫画の実写化。証券会社勤務の相澤直也（演・村井良大）は同じ会社で働く妻・夏菜（演・宇垣美里）と社内結婚。２人は会社でも“おしどり夫婦”として有名だった。そんなある日、直也の支店に配属された新入社員の立花ノア（演・鶴嶋乃愛）。ゼッタイに不倫しない男とゼッタイに不倫させる女の駆け引きが繰り広げられる。

　ゼッタイに不倫させる女・立花ノアを演じる鶴嶋乃愛。自身初のドラマ主演。嬉しさと座長という響きに緊張を抱えたなかでクランクインしたが「監督やキャストの皆さまが温かく迎えてくださって幸せな撮影期間を過ごすことができました」と語った。

　本作では、男女の駆け引きの中で、「セックスレス」や「ハラスメント」などリアルな社会問題を通じ夫婦の在り方を問う。

　作品名を聞いた時は「ものすごいパワーワード」と感じた鶴嶋も、読み進めるうちに「露骨な表現で不倫を描いていくというよりかは、人間の心情の変化を細かく描いていて、キャラクターそれぞれに思いがあるような作品でしたので、私自身もどうやってお役を深めて行こうか、試行錯誤する時間もすごく楽しかったです」。

　撮影では「こんなディープな作品とは思えないくらい、オープニングの撮影も和気藹々としてすごく幸せな現場だったなという記憶がほとんどでした」と進んだという。

怖かった

　一方、直也の妻・相澤夏菜を演じる宇垣美里とのシーンでは「怖かった」という。「心苦しいなと思いながらも、自分は悪魔だと暗示してグイグイ夏菜さんに攻めさせていただきました」とし、宇垣も「（私は）震えあがってましたよ。すごいオーラでしたよ。夢に出るかと思った。唯一の女の子同士の戦いでもあったので、注目してみていただきたいです」と鶴嶋演じるノアに圧倒されたという。

　そんな宇垣は演じる夏菜の印象を「本当にお美しくて、お仕事もできる何もかも完璧に見えると思うのですが、そこを立花ノアちゃんが崩していく、かき乱していくという心苦しいことをしてはいるんですけど、そこにある人間の弱さだったりをノアちゃんが探している姿というか、相澤夫婦と関わってどうかき乱していくのかというのも含めて楽しみにしていただけたらと思っております」

　また、推しのシーンは「直也さんと一緒に営業に行くシーンがあるんですけど、そこでよからぬことが起きてしまうんですけど、慰めてくれる直也さん、私は落ち込んでいて、電話しにいくんですけど、その時に見せるノアちゃんの表情は落ち込んでいる表情とその後に見せる表情は、小悪魔ではなく悪魔と言えるくらいの２面性になっていますので、そこを楽しんでいただけたらと思います」

ゼッタイに○○しない女

　「ゼッタイに不倫しない男とゼッタイに不倫させる女」にかけて話題は「ゼッタイに○○しない女、男」に。

　「ずっと考えていた」という鶴嶋は「絶対に『自分を否定しない』こと」。その理由を「私は自分のことを自分が一番信じてあげたいという思いが常にあります。例えば夜中だから甘いものを食べたら太っちゃうかなと思っても、一日頑張ったから甘いものを食べてOKって思いながら、自分を否定せずに程よく作品中にも『26：35』楽しくしながら生きていたいなという意味を込めて『自分を否定しない』にしました」。

　改めて鶴嶋は「フィクションだからこそ楽しめるテーマになった作品ですが、不倫という恋とか愛ゆえに陥ってしまうことが多いと思うんですけど、この作品は変わっていて人間の脆さだったり弱さも同時に描かれている作品だと思うので、誰かに共感できるわけではないと思いますが、毎話、視聴者の皆様にはハラハラしながら、観ていただけたらとても嬉しく思いますし、魅力的な立花ノアちゃんというキャラクターを魅力的に演じられるように努めて参りましたので、是非楽しみにしていてください」と語った。