INTERVIEW

杉田智和

「垣間見る、こっそりと覗く」“新感覚ASMR”作品で届ける新たな視点


記者:村上順一

写真:

掲載:22年11月07日

読了時間:約3分

 10月12日(25:00~25:05)よりTOKYO MXで放送中のTVアニメ『ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生』がスタート。MusicVoiceではダミーヘッドマイクに転生してしまった“俺クン”を担当する、声優の杉田智和にアンケートを実施。俺クンに臨む姿勢から、見どころなど回答してもらった。【村上順一】

 同作のストーリーはASMR甲子園出場を目指す高校生、浅草ゆり(CV.大西沙織)と、そんな彼女をどこか冷ややかに見守る蔵前ぱんだ(CV.鬼頭明里)。そんな2人を取り巻く友人たちと突如ダミーヘッドマイクに転生した“俺クン”と繰り広げる“新感覚ASMRコメディ”作品となっている。

 ASMR (エーエスエムアール)とは、Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)の頭文字を使用した言葉で、「視覚や聴覚からの刺激によって引き起こされる心地よさや、脳がぞわぞわするような感覚を引き起こす音声・動画ジャンル」として、 近年盛り上がりを見せている。

 今回、杉田が担当したダミーヘッドマイクは、ASMRに欠かせない人間の頭の形をした録音器だ。マイクの耳の位置にマイクを取り付けて録音を行うと、再生時に臨場感が得られるというもの。

『ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生』場面写真(C)俺クンの人生製作委員会

 転生モノとしても生き物ではなくダミーヘッドマイクという特殊な役柄の杉田。俺クンとして出演するにあたり、「ダミーヘッドマイク、というのも転生先のひとつで、実際はバリエーションに富んだ内容です。キャラクターへの関わり方も様々で、皆様の好みのシチュエーションがあると良いですね」と、ダミーヘッドマイク以外にもバリエーションがあり、それによって絡むキャラも変化。視聴者それぞれの好みにも寄り添った形となっているという。

 今回のダミーヘッドマイクなどにアプローチするにあたって、どのような準備をしたのか。杉田は、ダミーヘッドマイクそのものを調べたが、あまり意味は無かったと語る。事前準備として、あまり意味はなかったと言うものの、実際にダミーヘッドマイクを調べるという、こだわりを見せた。まずはそのもの自体を知ることが重要だと感じたからこその行動である。

 以前から出演作品の派生として、度々演じる事はあったというASMR作品。どのようにASMRと接しているのかという問いに、「かなり演者の緻密な動きを要求されるので、収録風景は見せられません」と、なんとも気になる答えに想像力を掻き立てられる。

 俺クン以外、全員が女性キャラとなっている本作。紅一点ではなく“黒一点”の状況において、気になっているキャラはいるのだろうか。杉田は「間に入る訳にはいかないので、公平な目で見ています。見ていることを悟られても違う気がします」と、全てのキャラを平等に接しているとクールな回答。それぞれのキャラにそれぞれの魅力があるということだろう。確かに本作に登場するキャラはどれも個性的だ。

 最後にこのアニメ『ある朝ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生』の見どころについて聞くと、「芝居に込めたので本編を是非とも見てください。垣間見る、こっそりと覗く、そういった視点を用意しました。さりげなくお楽しみください」とメッセージ送った。

作品情報

『ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生』(C)俺クンの人生製作委員会

『ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生』

2022年10月12日~12月28日
毎週水曜日25:00~25:05
放送局:TOKYO MX

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