おにぱんず!のステージ(C)2022 おにぱん︕製作委員会

 テレビ東京系列『おはスタ』内で放送されていたオリジナルTVアニメーション「おにぱん!」のメインキャストによるステージ『おにぱん!ファンミーティング&ライブ2022「おにさんこちら♪」』が26日、東京・恵比寿ガーデンプレイスザ・ガーデンホールで開催された。

 【写真】レポート9枚

 2022年4月~7月までテレビ東京系列『おはスタ』内で放送されていた、WIT STUDIO によるオリジナルTVアニメーション『おにぱん!』。舞台は、鬼と人間が共存しつつも、まだ「鬼は悪者」というイメージが残る日本。鬼ヶ島から上京した3人のおにっ子たちが、鬼族に伝わるぱんつ「おにぱん」を使って鬼のイメージアップを目指し日々奮闘する物語だ。

 本作のメインキャストによるファンイベントが26日、東京・恵比寿ガーデンプレイスザ・ガーデンホールで開催された。当日は森ハヤシによる司会のもと、つつじ役・野崎結愛、ひまわり役・根岸実花、つゆくさ役・野中ここな、桃園桃役・前田佳織里、そして一寸法子役・富田美憂が登壇した。

 オープニングムービーが流れたあとは、野崎、根岸、野中によるユニット・おにぱんず!が「おにパパパン! パン!」をあいさつ代わりに披露。オーディエンスの手拍子に、キュートなダンスで応えていた。

 赤、黄、青、3色のペンライトが光り輝くなか、まずは自己紹介。根岸から「朝食に『ぱん』を食べてきた人はいますか?」という質問が飛んだり、野崎が「衣装のソックスについているリボンをきれいに結べました!」とドヤ顔で報告したりと自由なトークが展開。

 ここからは「おにぱん」を装着した森さんが場を仕切りつつ、ステージが進行。アフレコの思い出について、野崎は「台本を見て、映像を見て、セリフを合わせるのが難しかったです」、野中は「『このつゆくさ、容赦はせん!』というキメ台詞があるのですが、何度も演じていくうちに大好きになりました」、根岸は「『お~い、朝飯できたぞ~!』という台詞が大好きで、家でもずっと言ってました」とそれぞれコメントした。

 続いては朗読劇「御蓮田町の夏祭り」。町内で行なわれている夏祭りにやってきたおにっ子や桃、法子たちの様子が生朗読で披露された。輪投げや射的、金魚すくいに興じるなか、いつの間にか姿を消してしまった法子の代わりに登場したのは、人気アイドルの“のりりん”! 大ヒット曲「ときめき□(白抜きハート)ワンダーランド」を歌唱し、客席にはピンク色のペンライトの花が咲いた。間奏では、のりりん応援隊(ファン)から募集した「コール&レスポンス」のボイスも入り、会場はライブステージさながらの熱気に包まれた。

 富田が歌い終えると、前田が登場。二人がトークしているところにおにっ子たちが合流すると「試練の山への挑戦!!」がスタート。アニメ第8話で新たな「おにぱん」を手に入れるためにおにっ子たちが「試練の山」に挑戦したように、出演者たちにも様々な試練を乗り越えてもらう企画だ。

 まずは「イラスト力」。作中に登場したメカ部が「ロボット」を作っていたということで、登壇者には理想のロボットを描いてもらうことに。富田は事務所の先輩である田野アサミを模した「田野アサミロボ」。「落ち込んでいるときも自己肯定力を上げてくれそうだから」とのこと。

 野中は「蚊をつぶしてくれるロボット」。「つぶした蚊を、ちゃんと見せてくれるんです!」。前田は「口からうどんを出してくれるロボット」。「療養中、無性にうどんを食べたかったのですが、工程が多く、大変なので(笑)」。

 野崎は「決メロンちゃん」。「私は優柔不断なので、ロボットに決めてもらいたいんです」。ロボットに搭載されているルーレットや「YES/NO ボタン」、じゃんけん等で自分の代わりに決断してくれるそうだ。

 根岸さんは「ササちゃん」。「『爪切ったほうがいいんじゃない?』『スマホの電源が切れそうじゃない?』と些細なことに気が付いてくれるんです」とそれぞれ説明。客席からの拍手の結果、“全員合格”という結果となった。

 続いて「ドッキリ力」。カリスマプロデューサー・ジェニー南田主催のアイドルオーディションに登場した“ドッキリのリアクション試験”をオマージュ。野崎、前田の「キャラカラーピンクチーム」、根岸、野中、富田の「のりりんの正体を知っているチーム」に分かれて「箱の中身はなんだろな」対決が行われた。

 先攻の「のりりんの正体を知っているチーム」は「箱の中身~」初挑戦の根岸さんが果敢に箱に手を入れ、見事正解(たわし)を導き出した。

 対する「キャラカラーピンクチーム」は、野崎さんがリアルな反応で会場を盛り上げ、前田さんも勇気を出して“中身”をわしづかみにしたのだが、残念ながら不正解(正解は「ラジコンカー」)だった。

 なお、リアクションに関してはどちらのチームも合格となった。最後の試練は「即興演技力」。最終回でおにっ子たちのお母さんが登場したことにちなみ、だだをこねる森に対しどう対処するか、その能力を披露していく。

 「のりりんのチケットがほしい」とわめく森に、富田は「私はのりりんの知り合いなの。宿題をするなら、のりりんを呼んできて歌ってもらうわよ!」と提案。「洗濯中のおにぱんをどうしても履きたい!」と駄々をこねる森に、根岸は「そんなこと言わないで、きれいにしたおにぱんを履いてね」とやさしく諭す。

 「おにがしまんじゅうは美味しいけど、赤のあんこと青のあんこの原材料が不明で何が入っているかわからないから食べたくない!」という森に、野崎は「そんなこと言わないで食べなさい!」と一喝。

 「桃太郎トレーディングカードゲーム(M・T・C・G)100枚ほしい」という無茶ぶりに、野中は「あんた九州男児でしょ!」と無理やり設定を作り、力技で(?)乗り切った。

 最後は、なぜか前田から悩みを聞かれた森が「奥さんと話しているとき、どうしても地雷を踏んでしまう」と告白。それに対し「男はデュエルだと思うの」と野中さん以上の力技で攻め、場内から大きな拍手が上がっていた。

 ここからはふたたび朗読劇。のりりんのステージを堪能した4人。法子と合流し「屋台スイーツ巡り」を楽しむことに。桃の財力で食べ放題ということで、目を輝かせるおにっ子たち。

 法子から、御蓮田町のために祭りを盛り上げたいという「桃の本音」を聞かされたひまわりとつゆくさ。また、2人から日常の頑張りをほめられたつつじが照れる一幕も。最後は100万発の花火を見上げながら、全員で「た~まや~!」ならぬ「お~にや~!」と叫び、劇は幕を閉じた。

 イベントもいよいよクライマックス。「私たち、まだ披露していない曲がありますよね?」と切り出したおにぱんず!の3人が「鬼ヤバッ!」をキレのあるダンスとともに歌唱。最後は5人で「おにパパパン!パン!」を披露し、会場のボルテージは最高潮に達した。客席をバックに写真撮影のあとは登壇者からメッセージが贈られた。

 富田「『おにぱん!』のイベント出演は初めてでしたが、のりりんとしてみなさんの前で歌えたし、おにぱんず!やかおりん(前田さん)と一緒に企画で盛り上がれて楽しかったです!」

 前田「事務所の後輩ちゃんと一緒にステージに立てたのがうれしかったです。これからもみんなと楽しめる機会を作っていきたいので、応援よろしくお願いします!」

 野中「すごくファミリー感があるイベントで、とても安心できる空間でパフォーマンスができて楽しかったです。SNS でみなさんがイベントのことを楽しみにしてくださっているのを知って、うれしかったです!」

 根岸「みなさんの前で歌うのが初めてで緊張しましたが、いい経験になりました。本作でファンの方と触れ合う機会が多く、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんの幸せを願っています!」

 野崎「この夏、一番の思い出を作れました! これからも私たちの応援をよろしくお願いします!」

 なお、同日「『おにぱん!』Blu-ray Vol.1」「Vol.2」が11月9日に2巻同時リリースされることが発表された。キャラクターデザイン/総作画監督・柳隆太による描きおろしジャケットやスペシャルブックレット、「おにぱんず!」の3人によるオーディオコメンタリーに加え、特典映像が収録されるなど、盛りだくさんの内容となっている。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

Photos

記事タグ