MISSIONが、6月26日に新宿ReNYで開催したツアーファイナル『シアターロック・ザ・ミッション「Time Lover」』を持って活動休止に入った。

 MISSIONは、俳優でボーカリストの福士誠治と元arpのキーボーディスト・濱田貴司による音楽ユニット。2019年2月の結成以降、セージ(福士誠治)とハマー(濱田貴司)として2人は、演劇と音楽ライブを融合させた“シアターロック”という新しい音楽ジャンルを確立した。今年2月17日、結成3周年記念日に突如、活動休止を発表。5月には1stアルバム『Time Lover』をリリース、そして6月からはアルバムタイトルを冠した全国4カ所を巡る2人にとって初のツアーを行ってきた。

 活動3年半の集大成を飾る新宿ReNYは、これまで何度もライブを開催してきたMISSIONにとって“ホーム”と呼べる場所だ。オープニングでは時計の秒針の音に合わせ、MISSIONが発表してきた楽曲の数々がまるで活動のワンシーンを振り返るように流れ出す。セットリストはツアー名にも示されているように、アルバム『Time Lover』の楽曲を中心に構成されている。アルバムのタイトル曲「Time Lover」で勢い良くライブをスタートさせると、「人として、時として、花として。」ではMISSIONが掲げる「シアターロック・ザ・ミッション」の醍醐味であるセージの演技が導入され始める。

MISSION

 「シアターロック・ザ・ミッション」を掲げ、これまでは「シニガミ」「鬼」をテーマにライブを開催してきたが、今回のツアーでは「Love」に挑戦。セージは遠く離れた母への思いを綴った手紙を朗読し、楽曲に込められた物語性を表現した上で、「人として、時として、花として。」へと突入していく。

 続けて、和太鼓とエレクトリカルなサウンドが重なるダイナミックな世界観の「道」やセージが初めて作詞を担当したノスタルジックな「オレンジ」、朗読パートにてロマンチックに愛を誓うMISSIONが初期からライブで披露し続けてきた「Over The Galaxy〜愛が聴こえる〜」、アダルトでディープな世界を歌ったスリリングながらファンから人気の高い「不純と接吻」を披露。さらに、「鬼」のテーマを引き連れたハードロック色の強い「二律背反-antinomie-」「Black-夜闇の向こう-」「半人半鬼」の3曲では、MISSIONが所属するSPIKE株式会社の代表取締役・神崎誠一氏が登場。パワフルなステージングでセージと息のあったパフォーマンスを見せつけた。

MISSION&神崎誠一氏

 セージが言う「シアターロック・ザ・ミッション」の物語は、幾千回もの初恋を繰り返すドラマチックな「一千回目の出逢い」で幕を閉じる。朗読の度に手紙が積み重なっていったボックスには満開の花が咲き、役に入りきったセージが感極まって涙を流す一幕もあった。ライブ本編のラストは明るい未来に向かってという思いも込めて、「Born to be」「風と」の2曲を歌唱。“繋がり”を願って作られた「風と」では、ステージのメンバーとフロアのファンが笑顔と愛に包まれた空間が出来上がっていた。

 温かな拍手に導かれてステージに登場したアンコールでは、セージとファンによるハマーに向けた手紙のサプライズもありながら、ファンの最高の笑顔を見つめるため再びの「Time Lover」へ。ダブルアンコールに応えたセージとハマーは、活動休止についての思いを語り始める。セージはあくまで「さらなる期待とか世界に進む決断だった」と前向きな活動休止であることを示し、「音楽はなくならないし、僕も歌っていきたいと思っています」と活動再開を誓う。ハマーの「セージは絶対に歌を続けますよ」という一言に、会場には拍手が。それは初めてのツアーを通しての実感でもあった。セージも全国のファンに会い「こんなに幸せな時間がある」ということを改めて感じ、「ツアーにはMISSIONがさらに進化していった、作品を作っていくような思いもあったので、また機会があれば何か発信ができるように」と音楽へのモチベーションは変わらないことを表明していた。

福士誠治

 MISSIONはラストソングとしてツアーファイナルのみの「ゴースト」を披露。結成当初から大切に歌われてきたミディアムバラードであり、このツアーのテーマ「Love」を歌った壮大なスケールの楽曲だ。バンドメンバーとファンに向けて挨拶をする中、「また必ずどこかの未来で会いましょう! またどこかで!」とセージが手を振り、MISSIONの3年半の活動は一旦の幕間に入った。

 今後は福士誠治と濱田貴司として、それぞれの個人活動に集中していく。

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