片平里菜、アカデミー賞ノミネート曲を熱唱 自身の下積み時代を重ねる
シンガーソングライターの片平里菜(22)が5日、都内で行われた映画『はじまりのうた』(7日公開)の公開トークショーに出席、同映画の主題歌でアカデミー賞の歌曲賞にもノミネートされている「LOST STARS」を弾き語り披露した。
映画は、恋人に裏切られ失意のなかでライブハウスで歌う主人公が、落ちこぼれの音楽プロデューサーとの出会いがきっかけで夢を掴んでいく物語。主人公を演じるのはキーラ・ナイトレイ。恋人役にはマルーン5のアダム・レヴィーン。音楽プロデューサーはマーク・ラファロが演じる。
全米公開当初は劇場5館の上映に限られていたものの、その後は口コミなどで広がり1300館以上で上映されるに至った。また、マルーン5のアダムがノーギャラで出演したことでも話題を集めた。
片平はこの映画の公認アーティストに起用されており、主題歌「LOST STARS」をカバーしている。その片平は同曲について「あらゆるものを乗り越えないと書けない曲」と分析。主人公については、ライブハウスで下積みをしていた自身に重なるとして「共感しました」と語った。
また、劇中では、主人公がアルバム制作に向けて街中でレコーディングしているシーンがあるが、「憧れますよね。先を越された感じ」と述べ「セントラルパークでボートを乗りながらやってみたい」と要望も口にした。
この日は雪がちらつく寒い日。イベントは商業施設の1階で行われたが、時折、吹き込む冷たい風に観客は身震いもした。
そうした環境の中で片平は主題歌「LOST STARS」をギターで弾き語った。その歌声はのびやかで、深みがあり、感情の奥行きを感じさせた。会場に訪れていた人もその歌声を聴き入っていた。当の本人は「主人公が憑依しちゃいました」と感情移入しながら歌い上げたと語った。
片平の歌声は映画の空気感が伝わってくるような雰囲気もした。ともに出席した映画ライターの新谷理映さんも「映画の情景が浮かんでくる」と絶賛した。その片平は2月25日にシングル『誰もが/煙たい』を発売する。その思いについても語った。