スーパー銭湯アイドル・純烈が24日、関西の拠点としていた「箕面温泉スパーガーデン」で約2年2ヶ月ぶりにライブを行い、数秒で売り切れたというチケットをゲットした約200人のファンを熱狂させた。2020年2月を最後にコロナ禍となり、同所でのライブは実施できておらず、今回の開催が関西でのスーパー銭湯ライブ再開は初となった。

 オープニングから2月9日に発売され、今年も年末の大舞台での歌唱を目指している新曲「君を奪い去りたい」でスタートし、昨年秋に公開され、すでにパート2が公開されることも発表されている映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」の挿入歌「勇気のペンライト」そして同映画の主題歌「NEW(入浴)YORK」と激しいロック調の曲を続けた。東京理科大学中退で数学が得意な後上が「792日ぶり」という数字を言うと、リーダーの酒井は、久しぶりにこの場所に帰ってこられた喜びを語りつつも「ここは戦場。1番勝負しなきゃいけない場所。ここで負けたらスーパー銭湯アイドルじゃなくなる。」と、関西のお客さんを喜ばせる意気込みを語った。

 続いて、しっとりとしたメッセージソング「君を奪い去りたい」Aタイプのカップリング曲「来た道行く道」、そして映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」のエンディング曲「心のままに」と続け、久しぶりの再会を果たしたファンと心を通わせあった。

 また、4月1日に今年いっぱいで純烈としての活動を終了すると発表した小田井涼平の話題にも触れ、当人もメンバーも、最後の日をなんとか紅白歌合戦の舞台で、という決意を語った。そして昨年、第54回日本作詩大賞を受賞した「君がそばにいるから」に続けて初めて紅白歌合戦出場を果たした「プロポーズ」、そして「君を奪い去りたい」Bタイプのカップリング曲で、しばらく訪れることができなかった同施設や地元ファンへの想いを表すかのように、♪会えない時間がただ強くしてくれた~の歌詞で始まる「愛は大丈夫」と3曲続けた。

純烈

 ここですでに予定時間を過ぎていることに気付くも、久しぶりに同所でのライブを再開できた喜びの方が上回ったようで、トークのペースも落ちないながらも、再び歌いだす。

 今年で20周年を迎え、白川裕二郎が主要キャストであるカブトライジャー・霞一甲役で出演していた「忍風戦隊ハリケンジャー」で、その10年後を描いた「忍風戦隊ハリケンジャー10YEARS AFTER」の挿入歌「しのび哀」を歌唱した。同曲はシングル化されていないがファンの中でも人気が高く、うっとりとした表情でステージを見つめるマダムたちが続出した。ちなみに「忍風戦隊ハリケンジャー10YEARS AFTER」には霞一甲が所属している売れていないアイドルグループ“JUN烈”の本人役として純烈も出演している。

 最後に、会えなかったこれまでの時間を埋めるように「ひとりじゃないから」で幕を閉じた。

 また、終演後の囲み取材で、酒井は「3人で純烈をやることはない」といい「ファンの人たちに意見を聞くと、30代~50代で身長は高い方がいいというので、175センチから2メートルまでの人を探します」と構想を明かしつつも、夏までには具体的にしていかないと、と話した。

純烈

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