前列左から山崎杏、山本花帆、後列左から財木琢磨、マルシア、葛山信吾、笠松はる、島ゆいか

 山崎杏と山本花帆が22日、都内・新国立劇場で主演する丸美屋食品ミュージカル『アニー』(23日初日公演)の記者会見に出席。会見には共演する葛山信吾、マルシア、笠松はる、財木琢磨、島ゆいかも出席した。「全て出しきりたい」と毎年さまざまなアニーたちが立ってきた、その舞台への意気込みを2人が語った。(編注=葛山信吾の「葛」は正しくはヒ)

 ミュージカル『アニー』は、1933年の米ニューヨークが舞台。世界恐慌後の暗い街で、孤児院に置き去りにされた過去を持つ11歳の女の子アニーが主人公。彼女を養子に迎えたい大富豪オリバー・ウォーバックスに対し、アニーは実の両親と暮らす夢をあきらめない。ウォーバックスも彼女に心打たれ、多額の懸賞金をかけて両親を探す。ところが懸賞金をめぐってアニーは周囲の人間に翻弄されていく。1978年に日本で初めて上演され、86年に日本テレビ主催による公演が青山劇場でスタート。総上演回数は1900回で、全国で186万人を超える観客を動員してきた。

 今回オーディションで選ばれたのは、山崎杏(チームバケツ・アニー役)と山本花帆(チームモップ・アニー役)の二人。このほか、ハニガン役にマルシア、ウォーバックス役に葛山、グレース役に笠松、ルースター役に財木、リリー役に島が挑む。

 昨年は4月の東京公演初日が新型コロナウイルスの影響で最終日となり、夏の特別公演をおこなうというイレギュラーなものとなった。今回もまだ予断を許さない中での公演。内容を凝縮してクオリティと感染症対策を両立した90分(休憩なし)の特別バージョンとなる。昨年は断念された生オーケストラの演奏が復活する。

 初日を迎えるにあたり、山崎は「すごく緊張したんですけど、舞台に立つとすごく楽しかったので良かったと思います。明日の初日に向けて体調管理をしっかりして迎えられたら」と意気込む。山本は「稽古でいろいろ頑張ってきたことを全て出しきりたいと思います」と胸を張った。

 葛山は「久しぶりのミュージカルでご迷惑をかけたかもしれませんが、二人のアニーや共演者の皆さんと楽しんで演じていけたら」と言い、マルシアは「ドキドキとワクワクが重なっている感じです。アニーはここ二年間複雑な思いでしたが、今年は最後まで走りたいと思います」と感極まった様子も見せた。

 笠松も「また去年のように止まっちゃうんじゃないかと不安な中、やっと今日まで来れたという感じです。このまま最後までみんなと元気に走り抜けたい」と振り返った。財木は「この作品がなぜこんなに長い間愛され続けているかは、観てもらえればわかると思います。真心届くように、楽しんで演じていきたい」と話し、「稽古を通して子どもたちのアニーに対する愛が溢れ、キラキラしていると改めて感じました。そんなアニーたちをさらに輝かせられるよう頑張りたい」と力を込めた。

 アニーというキャラクターに対し、山崎は「元気で明るくてポジティブなところが似ていると思います」と言い、山本は「嫌なことがあってもすぐに立ち直れるところは似ているかもしれない」とそれぞれ自身と重なる面を語った。

 演技の上で苦労したことについて、山崎は「アニーは心の動きが多くて、心で思ってるとを表に出して表現するということはとても難しかったです」と振り返る。山本は「アニーは主役なので歌や演技やダンスなど覚えることがたくさんあって、苦労しました」とミュージカルの難しさを感じている様子を見せた。

 感染対策が徹底しておこなわれた稽古。葛山は「昨日、今日舞台に入ってマスクを外すということが初めてで、稽古場とは違うみんなの表情が見えたなと感じました。そこを楽しみに芝居を育てるというか、楽しめたら」と言い、マルシアも「歌もマスクをしていたので肺活量が鍛えられたと思います」と感染対策がプラスに働いた面もある模様。

 夢をあきらめないアニーが印象的な今作。叶えたい夢について、山崎は「俳優になって、いろんな舞台や作品に出れたら」と決意を新たに話し、山本も「舞台や映画やドラマなどいろんなジャンルに挑戦したいです」と無限に広がる夢について目を輝かせた。

 世間では新生活の始まった季節。新たに始めたことについて、山崎は「体力つくりと、のどのケアを始めました」、山本も「オーディションに受かってから、ずっと腹筋していました。腹筋100回はじめました」と全身全霊を舞台に捧げている様子を見せた。(取材・撮影=松尾模糊)

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