中ノ森文子「シュールさが面白い」エアコン室外機の気持ちを楽曲で代弁
東京で行われたイベント『ダイキン「ECO祭」』で室外機の歌「いつも外から」を歌う中ノ森文子(撮影・編集部)
元中ノ森BANDのボーカル、中ノ森文子(29)が20日、東京・新宿で行われたイベント『ダイキン「ECO祭」』に出席、室外機やエアコンの視点から描いた楽曲「室外機の歌」、「冬のエアコンの歌」を歌い上げた。
中ノ森文子は、日本レコード大賞で新人賞、金賞の受賞歴があるガールズバンド、中ノ森BANDの元メインボーカル。2008年のバンド解散後は休養期間を経て2010年にソロとして活動を再開している。
ロックの印象が強い彼女が今回挑んだのは、ダイキン工業のエアコンや室外機をテーマにした楽曲。「室外機の歌(いつも外から)」は夏の厳しい暑さ、冬の極寒にも耐える室外機の“目線”から、「冬のエアコンの歌」は男女の恋心に例えて歌った。
この日のイベントで中ノ森は「ダイキンさんがこんなシュールなCMをやるんだって思って、衝撃を受けてこれは絶対面白いものになる、と思いました」とオファーがあった当初の印象を語り、「ミュージシャン仲間たちにも『こんな仕事がしたい』って言ってくれた」と身の回りも好評を得ているとも述べた。
また、ダイキンHVACソリューション東京の赤間悟社長は「室外機というものは人の目のつかないところにありまして、エアコンは室外機から暖かい風や冷たい風を送り出しています。忘れがちですが雨や風、雪に降られてそれに耐えていかないといけない。健気に、誰の目にも触れない室外機をもって知ってほしいと思い楽曲を歌って頂きました」とその意図を説明した。
奇しくも大寒のこの日。最高気温11度の東京の高層ビル群に囲まれた野外広場に立ち、のびやかな歌声で2曲を熱唱した中ノ森は「寒い冬でもじっと耐えている室外機の立場を考えれば、この寒さは大したことがない」とすっかり室外機の虜になっているようだった。
「室外機の歌」は昨年夏に発表された。CMなどのプロモーション展開はせず、YouTube上で公開するのみだったが、中ノ森の歌唱力と歌詞のユニークさのギャップが好評を呼び、再生回数は20万回(ショート版とフル版の合計)を超えた。
この反響を受けて新たに制作したのが昨年11月に発表した「冬のエアコンの歌」。CMは北海道や東北、北越の一部の地域のみに限られたものだったがツイッターなどで話題を集め、拡散された。※なお、後日、インタビュー記事を掲載します。