男装エンタメプロジェクトdreamBoat(ドリームボート)の1stシングル「夢限大セイリング」が、12月8日に公開されたBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャートで9位に登場(集計期間:2021年11月29日~12月5日、売上枚数約1.1万枚)し、会いに行ける“男装”アイドルとして注目を浴びている。

 dreamBoatは、男装アイドルグループ、風男塾(ふだんじゅく)、ael-アエル-、そして新たに始動したBOP(ビーオーピー)の3組が合同で活動するプロジェクト名で、2019年の初お披露目以来、『だんぱら_フェス』と題した合同ライブをこれまで行ってきた。以下、3グループの特長をまとめておこう。

 まず、現在6人組の風男塾は2007年の結成以来、これまでリリースした28作のシングルすべてが、週間セールスチャートのTOP10前後にランクインしており、カッコいい男装アイドルのパイオニア的役割を担ってきた。

風男塾

 次に、現在5人組のael-アエル-は、2019年以来よりロック色の濃い楽曲で力強さをアピール。

ael-アエル-

 さらにBOPは、2021年12月より新たに4人組体制として活動を開始し、よりファンキーでダンサブルな楽曲にも挑んでいる。

BOP

 dreamBoatの魅力は、歌、ダンスは勿論のこと、トークやお辞儀の角度にいたるまで、カッコよさを貫いていること。それゆえ、男装ならではの力強くも華麗なパフォーマンスや雰囲気からファン層は10代や20代を中心に女性ファンが9割以上となっている。

 また、それぞれが現実世界には実在しないであろう芸名で活動するなど、ある種ファンタジックな存在でありつつも、通常のアイドルグループ同様に、“会いに行ける”のも大きな魅力。つまり、ライブやイベント即売の後に、トークや撮影なども楽しむことができるのだ。その意味では、宝塚歌劇団が築き上げてきた男装の世界観を、より身近なアイドルグループに展開しているのがdreamBoatと言えるだろう。

 1stシングル「夢限大セイリング」は、ラテン調のリズムに乗って夢にまい進していくようなポップチューン。数多のアイドルグループが生まれては消える荒波の中で、唯一無二の個性を放つ男装プロジェクトのdreamBoatが、新たな地平を開拓していくはずだ。(文:人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝)

「夢限大セイリング」通常盤ジャケ写

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