香川照之、松本潤、杉咲花

 松本潤、香川照之、杉咲花が24日、都内で行われた『99.9‐刑事専門弁護士‐ THE MOVIE』(木村ひさし監督)完成報告会見に登壇した。

 TBSテレビで2016年、18年に放送され反響を呼んだドラマの劇場版。個性豊かな弁護士たちが、99.9%逆転不可能な刑事事件に挑んでいく。劇場版では15年前に起きた事件の真実に迫る。

 ドラマシリーズから続投の松本潤、香川照之に加え、シリーズ初参加の杉咲花。主人公の弁護士、深山大翔を演じる松本は現場に入った時に当時の記憶が蘇ってきたそうで「あまりブランクは感じずに、すぐに深山の雰囲気に戻れました。キャラクターを作るよりもみんなと会うことで自然に出てきた」と明かした。

 深山が所属する法律事務所所長、佐田篤弘を演じる香川も「何かを思い出すとか、役作りがこうだったとか、引き戻す必要がないほど完成したものがありました。松本さんの一挙手一投足に反応するのが『99.9』で楽しかった」と振り返った。

 一方、同事務所に所属する新米弁護士、河野穂乃果を演じる杉咲花は本作がシリーズ初参加。「長時間かけて作って来られた大切な作品だと思いますし、大事な役どころだと思いましたので最初はとても緊張しました。でもクランクインしたらみなさんが温かく迎えて下さって本当に楽しかった」と明かした。

 その杉咲の対応力は松本、香川ともに舌を巻くほどだったといい、松本は「振り切って演技をされる方ですごいなと思いました。世界観にあっという間に馴染んだ」とし、『MOZU』で共演経験のある香川も称えた。

 その香川は、このチームを劇団のような関係性とし「撮影の周辺から転がしてその延長線上の仲の良さがある。撮影の下地ができるような過ごし方をしている。それがスクリーンにも出ていると思う」とカメラが回っていないところからその役としての関係性を構築していると語った。

タイトルロゴのオブジェから登場。少しハニカミ気味の松本潤

 本作は今年4月から7月にかけて撮影した。松本は「2021年に入ってがっつり仕事を、リスタートするタイミングでこの作品の撮影をさせて頂きました。2016年、2018年と連続ドラマをやらせて頂いたところに戻っていくというか、お帰りと言ってもらえるようなところで仕事ができたことに感謝しています」。

 本作に点数をつけるなら「99.9点」。その心を「自信をもってお届けできる作品に仕上がりました。テレビドラマの空気も残っているし、映画の作りにもなっています。残りの0.1はまだ公開されていない、観客の皆さんが観て感じてもらい、それで0.1が埋まると思います」と明かした。

Photos

記事タグ