(C)Marvel Studios 2021

 全世界を席巻し、衝撃と感動を巻き起こした映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』から約2年、世界中の多くのファンが最新作を待ち望む中、2021年、遂にマーベル・スタジオが本格的に再始動。<アベンジャーズ>に次ぐ、最強ヒーローチームの活躍を描く映画『エターナルズ』が11月5日(金)に劇場公開される。

 マーベル史上最大となるスケールで本作を手掛けたのは、『ノマドランド』(2021)でアカデミー賞監督賞を非白人として初めて受賞し、今最も注目されている女性映画監督のクロエ・ジャオ。実は“マーベルファン”であることを明かしているクロエだが、今回自身初の制作となるヒーロー映画『エターナルズ』について“今後のMCUに大きな影響を与える作品”と物語のスケールの大きさを言及した。

 これまで「アベンジャーズ」シリーズで世界中を圧巻してきたマーベル・スタジオと、アカデミー賞監督賞を受賞したクロエがタッグを組み、<アベンジャーズ>に次ぐ新たなヒーローをどのシリーズ作よりも大きなスケールで描いた本作。そのスケールはまさに未見の大きさで、約7000年という期間に渡り人間の姿を装って地球にひっそりと暮らし、人智を超えた能力で人類を見守ってきた10人の守護者“エターナルズ”の物語となっており、新たな脅威によって地球滅亡までのタイムリミットが残り7日間となったときに、離れ離れの場所にいる状況の中再び結集し人類を守ることができるのか、新たなヒーローチームの戦いが描かれている。

 クロエはこの物語のスケールの大きさついて、「私が興奮したのは、時間を遡り、誰かが生まれる前の<時間>を探索するというアイデアです。この映画で起こることは、MCU の未来に大きな影響を与えると思います」と語っており、本作で描かれる内容が今後のマーベルシリーズ作品に多大な影響をもたらす可能性を示唆した。

 クロエ・ジャオといえば2021年に公開した『ノマドランド』で、リーマンショックの影響で長年住み慣れた家を失い、キャンピングカーでアメリカ各地を季節労働しながら旅するノマド(遊牧民)が、日々懸命に生きながら行く先々で出会うノマドとの交流を重ねていく姿を描き、非白人として初のアカデミー賞監督賞を受賞するほか、アジア人初のゴールデングローブ賞監督賞を受賞するなど、輝かしい功績を持つ女性監督。

 『ノマドランド』の他にもこれまで、落馬事故で後遺症を伴う大怪我をした主人公が、生きる意味を探し求める姿を描いた『ザ・ライダー』や、居留地での若者の生活をリアルに描写した『兄が教えてくれた歌』など、メッセージ性の強い作品を手掛けてきた。そんなクロエだが“アメコミ”や“スーパーヒーロー”といったジャンルも大好きで、マーベルのファンであることを公言しており、本作の仕上がりについても「マーベルファンとして、私にとって本当に満足しています!私はオタクだからね」と、監督としても、マーベルオタクとしても、満足できる内容になっていることを明かした。

(C)Marvel Studios 2021

 本作には10年ぶりにアクション映画に出演するハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーに加え、『クレイジー・リッチ!』(18)のジェンマ・チャン、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデンとキット・ハリントン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)のマ・ドンソクなど超豪華キャストが集結。アカデミー賞受賞監督のクロエと超豪華スターたちが、これまで「アベンジャーズ」シリーズで世界中を圧巻させてきた MCU の未来にどのような影響を与えるのか、そしてオタクとしても本作に自信を持つクロエは、どれほど壮大な物語を描いたのか、注目される。

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