『CUBE 一度入ったら、最後』メガホンを握る清水康彦監督の3つの顔
オリジナル版ナタリ監督も惚れこむ天才クリエイター
菅田将暉が主演を務める映画『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日に公開される。1997年に公開されたヴィンチェンゾ・ナタリ監督による映画『CUBE』。密室サスペンスの先駆けとして世界中でカルト的人気を誇るこの作品を日本を代表する実力派俳優陣により、ヴィンチェンゾ・ナタリ初の公認リメイクする。その作品で今回メガホンを握ったのは清水康彦監督。天才クリエイターとも言われる清水監督の“3つの顔”を紹介する。
1981年、福井県出身。大学でデザインを学び、2001年に映像ディレクターとして活動を開始。ミュージックビデオ、TVCM、ファッション映像、映画の監督や脚本など多岐にわたるジャンルで活躍してきた。3つの顔の一つ目は、超有名アーティストのミュージックビデオを数々手がけてきた大注目クリエイターとしての顔だ。
清水監督はこれまで、嵐、AKB48、桑田佳祐、斉藤和義、チャットモンチー、BiSH、ポルノグラフティなど、錚々たるアーティストのミュージックビデオを担当している。2011年には、 RADWIMPS 『DADA』やマキシマム ザ ホルモン『maximum the hormone』のMVを手がけ、「SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS」で年間の最優秀監督賞を受賞!さらに2018年、リアクション ザ ブッタ『After drama』を題材にした戸塚純貴主演のMVが、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018 (SSFF & ASIA 2018)」の「ミュージックビデオ部門」にもノミネートされている。
2つ目は、大企業のTVCMやプロモーション映像でも高い評価を獲得している顔だ。ミュージックビデオ以外にも、企業CMやファッション映像を手がけている。アディダス、ニューバランス、DIESEL、PARCO、コカ・コーラ、サイバーエージェント、マクドナルド、楽天など、超有名企業の広告作品を担当。これまでにClio、ADC、SpikesAsia、CODEAWARDS といった数々の広告賞を受賞している。
そして、3つ目は映画監督としての顔だ。2018年からは、芸人・永野のネタを原案にした短編映画で映画監督としての活動を開始。斎藤工、お笑い芸人の永野、金子ノブアキ、SWAYの4人と共に結成した「チーム万力」で制作した映画『MANRIKI』で長編監督デビュー。この作品でプチョン国際ファンタスティック映画祭 EFFFF Asian Award受賞のほか、ルンド国際ファンタスティック映画祭、ミッドナイトウエスト映画祭に入選した。2020年の緊急事態宣言中にはリモート制作の短編映画『でぃすたんす』を監督。2021年9月にはリリー・フランキーの一人芝居映画『その日、カレーライスができるまで』も公開される。
どの作品でも枠にハマらず、大胆な映像を作り上げてきた大注目の天才クリエイター・清水康彦氏。その才能にオリジナル版監督のヴィンチェンゾ・ナタリも惚れ込み、「彼なら何か面白いことをしてくれる」と言わしめた。そんな清水監督が「2021年のCUBEを描くんだ」と意気込み「これまで撮ったことのないもの」を目指して作り上げた本作。
高校時代に観た原作へのリスペクトと、これまでのキャリアで培った抜群の映像センスで映し出す、2021年一番“ヤバい”劇薬系密室エンタテインメント、映画『CUBE 一度入ったら、最後』に注目だ。