歌手にも影響を与えた高倉健さん、加藤登紀子「さすらいの人」
日本を代表する俳優・高倉健さんの訃報が伝わってから2日経った今も故人を偲ぶメッセージが寄せられている。高倉さんの作品やその姿は音楽業界にも影響を与えており、無名時代に前歌を務めた演歌歌手の八代亜紀は先日寄せたコメントに「本当に素晴らしい人格者であり、本当のスターの振る舞いを間近で勉強させて頂きました」と綴っていた。
また、シンガーソングライターの泉谷しげるは、20日付自身のブログで「オイラも思わず『えぇー!』と叫んでた!暫く茫然となってた…かも」とショックを受けたことを綴りながらも高倉さんとの思い出を紹介。知人を介して一度だけ会ったことがあり「スターにありがちな取り巻きは一人も居ず大スターの貫禄を押し付けることなく、ひとりコーヒー(だけ)だった。格好いい人は一人で居るときこそ格好いい~のだな」とその格好の良さをこのように表現した。
ロックシンガーのダイアモンド☆ユカイも18日付自身のブログで「俺が子供の頃から男が憧れる俳優は高倉健さんだった」と高倉さんが出演した作品の思い出を綴り「俺はテレビドラマの『あにき』が健さんにしてはちょっと平凡な役ながら好きだったのです。今は草食系男子なんて言われてるけど、あの昭和の無口で無骨でケンカも強く弱気を助け悪と戦う男が憧れる男の代名詞」と称した。
歌手の渡辺美里は19日付自身のブログで、過去に高倉さんから手紙をもらったことがあると紹介。「(ライブを)観てくださっていたことだけでも大感激なのに、御自身の心が動いたことに、即手紙を書いて送ってきてくださるそのフットワークのよさとやさしさに心底感動した。その後夏のコンサートのたびに、美しいバラを届けて下さった。まるで足長おじさんのように直接お会いすることのないまま、手紙のやり取りが続いた」とエピソードを明かした。
83年公開の映画『居酒屋兆治』で共演したこともあるシンガーソングライターの加藤登紀子はブログで当時のエピソードを織り交ぜながら「『網走番外地』『昭和残俠伝』を深夜映画で見て、身を引き締めた頃のこと、忘れられません。そこから受け止めた健さんは、たった一人でも、大きな力に立ち向かい、必死で生きるどんな人にも寄り添う熱い人、それでいて自分自身に厳しく向き合い、迷いながら旅をするさすらいの人」とあらわした。
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