撮影:細野晋司

 岡田将生と峯田和伸が共演する舞台「COCOON PRODUCTION 2021『物語なき、この世界。』」が11日、Bunkamuraシアターコクーンで幕が上がった。これに伴い岡田将生、峯田和伸、寺島しのぶ、そして三浦大輔氏がコメントを寄せた。

 演劇界の異才・三浦大輔氏が3年ぶりに手掛ける新作。新宿歌舞伎町を舞台に、『ドラマ』の主人公に憧れる売れない俳優と、人生に『ドラマ』を求める売れないミュージシャンが、うらぶれた風俗店で10年ぶりに邂逅する、人間のエゴをさらけ出し、深層を深く掘っていく本作品。

 売れない俳優で、同棲している彼女の稼ぎでヒモ生活をおくる菅原裕一役には、岡田将生。売れないミュージシャンで菅原の田舎の高校の同級生、今井伸二役にはロックバンド銀杏BOYZの峯田和伸。売れない俳優と売れないミュージシャンという現実とは真逆の役柄を、初共演の2人がどう演じるのか、期待が高まる。

 今井のバイト先の後輩でフリーターの田村修役には柄本時生。菅原の彼女でOLの鈴木里美役に内田理央。事件のキーマンとなる橋本浩二役に星田英利、本作品の鍵を握る歌舞伎町のスナックのママ、橋本智子役に、寺島しのぶ。

 さらに、宮崎吐夢、米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が脇を固める。

撮影:細野晋司

三浦大輔:コメント

 稽古中はマスク着用で何とかやってきました。難しいテーマでしたので、舞台として成立するのか手探りでしたが、

 良いものをお届けしたいと皆で一緒に意見交換しながら協力しあってこの世界感を作り上げました。(キャスト・スタッフの皆さんには)感謝しています。いよいよお客様にお見せ出来るので、反応が楽しみです。

岡田将生:コメント

 感染対策を徹底的に行いながら稽古をやってきました。この作品は疲れれば疲れるほど良くなってプラスになっていき疲労感イコール気持ちよくなってきて、とても充実した稽古ができました。やっとお客様の前で最高の芝居を届けられるのが嬉しいです。一つ一つのシーンを大切に演じていきます。

峯田和伸:コメント

 稽古場ではマスク着用でしたので目だけの情報だけで稽古をしていましたが、劇場に入ってマスクを外してお芝居ができるのでやっと一緒にお芝居ができているな、と実感がつかめた感じがしました。本場が楽しみです。舞台は同じ設定で同じセリフを話しますがそこに楽しみを見出したいと思っています。

 これが最期になってもよいという覚悟で、自分がやらなくてはいけない事をやるだけです。頑張ります。

寺島しのぶ:コメント

 三浦さんの舞台は『禁断の裸体』以来で、その時も子供が生まれて2年経った時で煙草の火がつけられない程緊張したのを覚えています。今回も2年振りに舞台へ引き戻してもらい縁を感じています。三浦さんのグサッと刺さるセリフを理屈っぽくなくいかにサラッとメッセンジャーとして伝えるためにどう身体に入れるのか戦っています。

 稽古の始め、三浦さんに「岡田さんは風俗に通う体形をしていない」と言われていましたが、今では風俗に通う身体が形成されていて、その変わっていく姿を近くで見られたのはお宝でした。

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