城桧吏(撮影・平吉賢治)

 城桧吏が29日、都内で、主演映画『都会のトム&ソーヤ』(7月30日公開)の完成披露舞台挨拶に臨んだ。この日は、酒井大地、豊嶋花、渡邉心結、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、森崎ウィン、河合勇人監督も登壇した。

 はやみねかおる氏による、シリーズ累計180万部を超える大人気の推理小説が原作。“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台に凸凹中学生コンビが推理と冒険を繰り広げていく。

 主人公の内藤内人を演じる城は本作で初の映画主演を飾る。「無事に撮影が終わってみなさんに観てもらえることが凄く嬉しいです」と感無量。

 役柄については「僕の性格に凄く似ていて、元気なところと明るいところが一番似ているところだと思います」とし、バディを組む相棒・竜王創也演じる酒井大地と2人で明るい現場に出来るように努めていたという。

 酒井も「ずっと2人で変顔をたくさんして、みんなを笑わせることができたかなと思います」とはにかみながら振り返った。その酒井は本作で俳優デビューする。「初めての映画と演技で何もわからない状態でしたが、桧吏とかが温かい言葉をくれて、最初の共演者の方が桧吏でよかったなと思います」と城に感謝。

 その言葉に城は「ちょっと照れますね」とにやけた。

 豊嶋は、本作について「終わった時の達成感と喜びが凄くて泣いてしましました」と語り、渡邉は「女優さんになりたいという夢を叶えるためにオーディションを受けてグランプリを頂いて、今ここに立てていることが嬉しいなと思います」と、喜びの心境を笑顔で言葉にした。

 そして玉井は、演技で意識したポイントとして「(役が)男の子ということで、声のトーンを落として喋るというところから寄せていくようにしました」という部分を挙げた。

 森崎は、演じた柳川博行について「自身と似ている点」を聞かれると、「柳川は僕とは全然違うところにいまして、そもそも原作があるものに対して実写化する上で、けっこうプレッシャーがあるんです」と、たくさんの原作ファンに対しての気遣いがある心境を述べた。また、自身で映画を観た感想については「めっちゃ面白いですよ!」と、語気を強めた。

 そして撮影のメイキングVTRが上映された。映像が終わると、城は「涙が出てきそう」と感極まった表情を見せる。また、「クランクアップしていないのに泣いちゃって……」という撮影中の秘話を明かした。

 酒井もまた、「みんなで円陣を組んだ時に桧吏が泣いてしまって」と、裏話を語り、「セリフがあったのに鼻声になってしまったから僕のスースーする薬を(城に)貸した」というエピソードも明かされた。また、豊嶋が「城はありえないくらい泣いていたのに『花粉症だ』と言い張っていた」と続けると、城は「みんなの前では泣かないので…ちょっと恥ずかしかったですね」と照れ笑い。

酒井大地(撮影・平吉賢治)

 また、城は共演者に対しての思い出として、椅子に座って寝てしまった時があり、「市原隼人さんと本田翼さんが僕にいたずらをしていたらしくて、その写真を撮ってみんなで見て笑っていて。『楽しい現場だな』と、そこでも改めて思いました」という先輩方とのやりとりがあったことも明かした。

 酒井は森崎とのやりとりの思い出として、「ザッツライト!」というセリフの発音について森崎に聞き、森崎は録音をしてくれてレクチャーを受けたことを挙げた。そして、その場で「聞きたい!」というリクエストに答えた森崎は流暢な発音で「ザッツライト!」と発声し、会場からは大きな拍手があがる盛り上がりを見せた。

 また、登壇者それぞれの“この夏、冒険したいこと”を各々がフリップで発表した。城は「バンジージャンプに挑戦!!」、酒井は「ストリートバスケ」とそれぞれ掲げ、新たなチャレンジへの意欲を示した。

 最後に城は本作について、「内人と創也のデコボココンビがお互いの足りない部分を2人で支え合いながら、色んな謎に挑戦していくところが見所なので、みなさん是非楽しんでいって下さい!」と述べ、舞台挨拶を締めくくった。【取材・撮影=平吉賢治】

(撮影・平吉賢治)

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