関ジャニ∞丸山隆平、『着飾る恋には理由があって』はターニングポイントに? 初のラブストーリーで新境地を開拓中
丸山隆平
関ジャニ∞の丸山隆平が、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)で初のラブストーリーに挑んでいる。本作は、着飾ることで自分の居場所を守っていたヒロイン・真柴くるみ(演・川口春奈)が、価値観の違う人々とルームシェアをしていくことで自分を見つめ直していくストーリー。丸山は、真柴のルームメイト・寺井陽人を演じている。
“陽ちゃん”こと陽人は、名前の通り陽だまりのようなキャラクター。横浜流星演じるマイペースなキッチンカー店主・藤野駿とは、はとこだが対照的な性格だ。元々勤務医として働いていたものの、「もっと患者を理解したい、きちんと時間をかけたい」という想いから退職し、現在はカウンセラーとして24時間悩み相談にあたっている。
「相談者さんのために」という気持ちが強いため、依頼があれば旅行中でも、早朝でも、深夜でも依頼を受ける。常に「グループのために」と行動している人想いな丸山とは、どこか似た部分があるかもしれない。
彼がラブコメに挑戦すると知った時、「お調子者な役柄かな?」と勝手に想像していたが、第一話で洗濯かごを持った陽人が登場した瞬間、「これは予想と全く違うぞ……」と思った。“ラブストーリーver.”の丸山は、従来の柔らかい空気感はそのままに。しかし、三枚目ではなくどちらかといえば二枚目の表情を見せている。
そして、マイルドな関西弁も観る人の心を癒す。誰もがつい心を開いてしまうような優しい表情にゆったりとした相槌。優しい雰囲気を持っているが、「タイプ」だという真柴に、「真柴ちゃん元気ないと気になってしゃーない」と男らしく猛アプローチをかけ、ギャップを見せるシーンもあった。「陽ちゃんがこんなに積極的なキャラだったなんて!」と驚かされた人もいるのではないだろうか?
「相談者には手を出さへん」という強いポリシーがあるため、真柴が相談依頼をしてきたことで二人の恋は収束したが、もう一人のルームメイト・羽瀬彩夏(演・中村アン)と恋を予感させている。カウンセラーという職業のため、人の心に入り込みすぎないように一線を引いているように見えるが、羽瀬には「ほっといて!」と言われても、「カウンセラーやったら、これ以上何も言わへん。ほっとかれへんから余計なこと言うわ」と熱くアドバイスを送っていた。今後の二人の恋の行方も気になるところ。
24時間相談を受け付けているからか、疲れ切った顔で栄養ドリンクを抱えている姿はどこか影を感じさせる。陽人は、“ただ優しいだけではない”深みのあるキャラクターだと思う。今後、また新たな表情が見られそうでワクワクする。
『着飾る恋には理由があって』の陽ちゃん役を機に、新たな魅力を開花させている丸山。グループとしては、6月23日にシングル「ひとりにしないよ」のリリースを控えている。この作品での経験が、歌声やパフォーマンス、そして今後の俳優活動の一つのターニングポイントになるかもしれない。【菜本かな】
筆者紹介
かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink