渡辺謙、宮沢氷魚は「かなり成長している」 舞台『ピサロ』再演に喜び
初日前会見と公開ゲネプロ
渡辺謙と宮沢氷魚が14日、東京・渋谷のPARCO劇場で、舞台『ピサロ』(15日~6月6日)初日前会見と公開ゲネプロに臨んだ。
昨年上演されるもコロナ禍で、初日を延期、45回予定が10回の上演となった。今回は多くのリクエストに応えてのアンコール公演となる。
渡辺は「去年もう少しで届きそうだなと掴みかけそうになった時に中止になった。今回この3週間少しの公演でメンバーと共に何かを掴んで帰ってきたい。そういう旅にこの舞台をしたい」
宮沢は「1年の時を経てこの作品も出ているキャストもパワーアップして、去年よりもエネルギーのある作品を届けようと稽古で育んでいました。いまも世の中の状況は落ちつかないけど僕たちはやれることをやって、体調管理もしっかりして素敵な作品が届けられるようにしたい」
『ピサロ』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。
日本初演は36年前の1985年PARCO劇場。山崎努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じ、観客に鮮烈な印象を残した。
当時渡辺はこの作品で「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めた。改めて「ピサロがというよりもパルコ劇場が僕のキャリアのなかでくさびをうつ作品が多かった。僕らは今回、リベンジと呼んでいるけど、自分をもう一度奮い立たせてくれている」
ピサロに対峙する太陽の子・インカ王アタウアルパ役を演じる宮沢。自分なりのアタウアルパを演じることを意識したという。その宮沢は再演自体が初めての経験。「同じ役を演じることで違う景色が見れたり成長を感じられる瞬間もこの稽古で感じられて。作品としても個人としても成長した姿を見せられると思うとうれしい」
そんな宮沢に、渡辺は「かなり成長しています」と褒めると、宮沢はかなりプレッシャーです」と照れた。

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