ジャニーズWEST

 5月5日にリリースするジャニーズWESTの新曲「サムシング・ニュー」が、“新時代のウエディングソング”だとファンを中心に注目を集めている。同曲は、あいみょんが、ウエディングのバージンロードをテーマに、人生という長い道のりを歩いていくうえでの大切なメッセージを込めた楽曲。「一見、ウエディングソングだけど、私が伝えたい、伝えて欲しいメッセージが隠れています」と明かしている。今回は、そんな新しいタイプのウエディングソング「サムシング・ニュー」を分析していきたいと思う。
 
 「サムシング・ニュー」で登場するのは、すべての困難から守り、行き先を決めてくれる“白馬の王子様”ではない。自分の足で困難を乗り越えていくヒロインを、後ろから支えてくれる“ヒーロー”だ。「ずっと守ってあげるよ」と語りかけるのではなく、「僕らは最強なんだぜ!」と励まし合いながら、一緒に進んでいくイメージ。

 SMAPの「らいおんハート」や嵐の「One Love」など、男性目線の結婚ソングでは、「守ってあげる」「幸せにする」という歌詞が目立つが、「サムシング・ニュー」からは、「ともに戦って行こう」という意思が伝わってくる。

 例えば、1番のBメロに、<前方100メートル先に/小さな石ころが落ちています/大切な君を守るため/最後まで援護させてください>という歌詞がある。これもきっと、石ころを拾ってあげるのではない。「石ころが落ちているから気をつけてね」と教え、自分の足で飛び越えていく姿を見守るという意味が込められているように感じる。“守る”ではなく、“援護”というフレーズを使用したのにも、そのような意図があるのではないだろうか。

 近年、『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)の多部未華子や、『アンナチュラル』(TBS系)の石原さとみなど、テレビドラマのヒロインでも自立した女性が支持を集めている。「サムシング・ニュー」は、そのような新たな価値観を反映した結婚ソングのように思う。 

 また、あいみょんは6年前にもジャニーズWESTに楽曲提供をしている。2015年リリースの「ズンドコ パラダイス」のカップリング曲に収録された「Time goes by」は、存在の大きさを失ってから気付く……という切ない歌詞が印象的な楽曲だった。「石」「無限大の明日」「限られた時」など、「サムシング・ニュー」の歌詞とリンクしているフレーズも多いため、比較して聴いてみるのも面白いかもしれない。【菜本かな】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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