山田涼介、コミカルからシリアスまでこなす演技力 数々のドラマ出演作品を振り返る
山田涼介
16日に最終回を迎えるドラマ『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)で主演を務めているHey! Say! JUMPの山田涼介。山田演じる新米刑事・神崎隆一と、田中圭演じる破天荒な刑事・黒木賢司の異母兄弟がバディを組み、池袋の街で巻き起こる凶悪事件に挑む痛快なストーリー。第1話から、テンポの良い2人の掛け合いが面白いと話題を集めている。
山田といえば、アイドル誌『Myojo』(集英社)の、ジャニーズが選ぶ「いちばん美形ランキング」で6連覇するほどの美しいルックスが魅力的だ。だが、美しいのは外見だけではない。生き様も含めてすべて美しいのは? という同誌の「1番カッコいいランキング」でも、Sexy Zoneの中島健人と並び、1位を獲得している。外見のみならず、内面の美しさまで併せ持っているのが、ファンを惹きつける理由のひとつだろう。そして、この企画の「演技がすごいランキング」でも1位に選ばれている。ここでは、そんな彼の“演技力”に焦点を置いて、軌跡を辿っていきたい。
山田の俳優としてのキャリアのスタートは、2006年に出演したドラマ『探偵学園Q』(日本テレビ系)だ。当時は、Hey! Say! JUMPとしてCDデビューをする前の13歳。「天才子役」と呼ばれていた神木隆之介、そして志田未来と肩を並べ、ドラマ初出演ながら頭角を現していた。
2008年には、ドラマ『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』(日本テレビ系)で主演。山田は、ダメ教師を更生させるために転校して来た“謎のスーパー中学生”高杉東一を演じた。無関心で身勝手な教師に対して、「無様だ」と厳しい言葉を投げる時の冷酷な表情が、今だに印象に残っている。同作で見せたようなシリアスな演技から、『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)や、現在放送中の『キワドい2人』などで見せるコミカルな演技。そして、2015年に放送された、24時間テレビスペシャルドラマ『母さん、俺は大丈夫』(日本テレビ系)で、急性脳腫瘍におかされたサッカー少年・佐々木諒平を演じたときに見せた繊細な表情。シリアス・コミカル・ヒューマンドラマまで、振り幅が大きいのが、彼の俳優としての魅力のひとつだ。
なかでも、エリート一家の末っ子・北沢秀作を演じた『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』は、転機となった作品ともいえるだろう。同作で、リアクションの大きいコミカルな演技や、バリエーション豊富な変顔など、振り切った演技に挑戦し、新たな魅力を開花させた。ナルシストな兄・博文(小澤征悦)と、ドSな姉の知晶(波瑠)からいじり倒されるキャラクターは、『キワドい2人』で異母兄の黒木からツッコまれる姿と被るところがある。
そして、来年公開予定の映画『燃えよ剣』では、沖田総司を演じることが発表されている。「新撰組」土方歳三の知られざる真実を描く歴史スペクタクル超大作として、公開前から話題を集めている同作。山田は、どのような演技を見せるのか。
13歳でドラマデビューしてから14年――、27歳の若さながら、積み上げてきた数々の演技経験を武器に、銀幕で輝く姿、そして放送中のドラマ『キワドい2人』での演技にも期待が募る。【かなぴす】
筆者紹介
かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink