【写真】TENNさんに送る“電子手紙”今も多数(2014年10月1日)

ハートフルメッセージが設置したTENNさんへの追悼メッセージカードのトップ画面

 先月25日に亡くなったET-KINGのTENN(本名・森脇隆宏)さん(享年35)。彼に宛てたファンからの“電子手紙”は今もなお途絶えることなく送り続けられている。葬儀に参列できなかったファンの要望を受けて設置されたネット上のメッセージカードには、TENNさんに捧げる追悼メッセージが多数寄せられている。

 その内容をみると「辛いときET-KINGの歌に励ましてもらいました」「まだ信じられません」「帰って来てよ」「本当にショック」「TENNさんがこの世に残した歌は一生ものです」と悲報を受け入れられない想いが多く見受けられる。ただ、これらのメッセージから若者を中心に人気を集めてきた彼がファンの心の支えになっていたことが伺える。

 ネット上に設けられているこのメッセージカードは、米国のハートフルメッセージが運営しているサービス。仕組みは、ツイッター上で特定のハッシュタッグを付けてつぶやかれたツイートを自動収集してネット上にメッセージカードを作成。パソコンや携帯電話の画面を下にスライドさせると、音楽とともに利用者が書き込んだメッセージが浮かび上がる。

 運営者によると、通常は政策提言に関するメッセージやバースデーカードなどにこのシステムが用いられることが多い。しかし、ファンの依頼を受けてTENNさんの追悼メッセージカードを設置したところ、多くのメッセージが書き込まれたという。

 現在もメッセージは投稿され続け、その数は300件。さらに利用者によるリツイートやフェイバリット=お気に入り登録=はわずか3日間で3000件を超えた。アクセス数にも反映され通常時と比べ500倍に膨れ上がっているという。

 このシステムは、米大学のベンチャースタジオから始まったスタートアッププロジェクトで、開設から1カ月と日が浅く、知名度も低い。しかし、多くの追悼メッセージが寄せられていることに運営者は「正直、反応の大きさに驚いています。利用者様の熱意と深い哀しみが伝わってきます。メッセージの内容や反響を見ますと、TENNさんがいかにファンにとって重要な存在であったかを感じさせられます」と話している。

 若者を中心に人気を集めたET-KING、そしてTENNさん。ファンの想いはネットにおけるメッセージカードという新しい“電子手紙”を通じて今もなお送り続けられている。

 以下は投稿された内容。一部抜粋。

 「たくさんの歌。たくさんの幸せ。たくさんの感動。ありがとう。ET-KINGはいつまでも7人でET-KING。ET-KINGに出会えてTENNに出会えてよかった。ありがとう」(ももももみじさん)

 「今までもこれからも私の大好きなTENNちゃんへ。私たち纏屋のみんなは辛い時はいつもET-KINGの歌に支えられてきた。ほんまにありがとう。でもTENNちゃんのことも支えたかったな。それだけが悔しい。これからは安らかに眠ってね」(纏屋familyミオさん)

 「TENNさんの突然の報道にショックを受けました。私はつらいとき、ET-KINGの歌に励ましてもらってました。本当にショックです。TENNさんがこの世に残した歌は一生ものです。どうか今は、安らかに眠ってください。TENNさんのこと、一生忘れません!」(いくみさん)

 「TENNくん『バックでただいま〜』って帰ってくるんじゃないん?まだ全然受け止められへん。夢見てるみたい。早くえんまさんと話して帰って来てよ!!TENNくんが行くのはそっちじゃないよ!!みんなが待ってるこっちの世界やで!!」(みかちんさん)

 「高校野球のツライ時にET-KINGの曲聴いて励まされて、引退したら絶対ライブ行く!って決めてたら活動休止になって、悲しかった。TENNさんのラップみたいな手の動かし方とか好きでした。ご冥福をお祈りします」(みつあき。さん)

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【写真】TENNさんに送る“電子手紙”今も多数(2014年10月1日)

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