中島健人と松本穂香

 中島健人が主演、松本穂香が共演で、宇山佳佑氏による恋愛小説『桜のような僕の恋人』がNetflix映画として映像化されることが決まった。2022年に配信開始予定。

 発行部数50万部を超える大ヒット恋愛小説。かねてから原作のファンと公言してきた中島健人が朝倉晴人役を演じる。また有明美咲役を松本穂香が務める。

 美容師の美咲(松本穂香)に恋をした晴人(中島健人)は、勇気を出して彼女をデートに誘う。目標に向かって頑張る美咲にふさわしい人間になるべく、諦めかけていたカメラマンへの夢を叶えるため再びカメラと向き合うことを決意する。しかし、美咲は「人の何十倍も早く老いていく」という難病を発症する。好きな人と同じ速度で歳月を重ねることができない、という現実を前に晴人と美咲が出した“二人の歩み方”とは...。

 「小説の中で大恋愛がしたい」と巡った書店で本原作と偶然出会い、大号泣したという中島。兼ねてから映像化を熱望していたほどで、本作の主演のオファーに「震えるような感動と同時にずっしりと重い責任を感じました」と喜びを噛み締めた。

 そして脚本については「僕の役者人生の中でもっとも泣いた宝物のような脚本です。一文字一文字が桜の花びらのように、とても綺麗で...。僕の26年の人生の最高傑作にしたいと強く思っています」と決意のコメントを寄せた。

 また、明るい未来を信じて疑わない日々から一転、残酷な運命に翻弄される美咲を演じる松本は「読む度に、脚本全体に溢れている温かさを感じ、胸がいっぱいになりました。この物語は他人事ではなく、生きている私たちひとりひとりの物語だと感じています」と、やはり脚本の素晴らしさについて語った。

 本作でメガホンをとる深川栄洋監督は、2011年に公開した作品と同じプロデューサーとのタッグということで「映画やドラマは直接、人の命を助けることはできません。しかし、傷ついた人々や疲れた心を癒すことが出来るのではないか?と、あの年(2011年)に学びました。この物語は、多くの人々の心に伝播する力を持っています。ただの純愛作品ではない、運命に立ち向かうスピリットを持った映画にしたいと思います」と強い意欲を示した。

中島健人(朝倉晴人役)コメント

 小説の中で大恋愛ができないかなと思って書店巡りをしていた時、運命的に出会った1冊の本。美しい表紙とタイトルの引力に引き寄せられて手に取ったのが、「桜のような僕の恋人」でした。美しくも儚い晴人と美咲の恋が、桜というやはり刹那的な美しさをもった花に象徴されている。大号泣したこの小説の映画化のお話をいただいた時は、震えるような感動と同時にずっしりと重い責任を感じました。渡された映画の脚本は、僕の役者人生の中でもっとも泣いた宝物のような脚本です。一文字一文字が桜の花びらのように、とても綺麗で......。「ひたすらに努力を惜しまないで下さい」という深い言葉をくださった深川栄洋監督、清廉な美しさをもった松本穂香さんと共に、僕の26年の人生の最高傑作にしたいと強く思っています。

松本穂香(有明美咲役)コメント

 読む度に、脚本全体に溢れている温かさを感じ、胸がいっぱいになりました。この物語は他人事ではなく、生きている私たちひとりひとりの物語だと感じています。どうかその温かさを観て頂ける方々にも伝えられるよう、深川監督、中島健人さん始め素敵なキャストの皆さんと一緒に、最後まで大切に描いていきたいと思っています。

深川栄洋監督コメント

 2020年2月、コロナに襲われて撮影が中止となってから、半年間、社会が止まったと同時に私も仕事が出来ず、途方にくれました。丁度その時、映画『神様のカルテ』を共に作ったプロデューサーからのこの企画のお話がありました。奇しくも『神様のカルテ』は2011年に大震災が起きた年の夏に公開されています。映画やドラマは直接、人の命を助けることはできません。しかし、傷ついた人々や疲れた心を癒すことが出来るのではないか?と、あの年に学びました。この物語は、多くの人々の心に伝播する力を持っています。ただの純愛作品ではない、運命に立ち向かうスピリットを持った映画にしたいと思います。

宇山佳佑(原作者)コメント

 物語の着想は20歳の頃。まだ何者でもない若造だった僕は「いつかこれを映画にできたら......」という途方もない夢を抱き、その夢の開花を願ってきました。この上なく素晴らしい脚本、監督・製作チーム。そして、拙著を心より愛してくださっている中島健人さんが晴人を、凛とした強さと桜のような儚さを感じさせる松本穂香さんが美咲を演じてくださること、そのすべてが望外の喜びです。お二人が咲かせてくれる桜が今から楽しみでなりません。

春名慶(プロデューサー)

 コメント花はいつか散る。枯れてしまうから切ないのではなく、美しかった記憶や叶わなかった想いがそこに宿るからこそ心を揺さぶられるのだと思います。桜舞う春から夏秋冬と刹那を駆け抜けた晴人と美咲に訪れる希望と絶望の物語。中島健人さんには「愛すべき未完成」な等身大の懊悩を、松本穂香さんには「不条理に抗う」王道ヒロインの輝きを、存分に演じてもらえることを期待しています。

高橋信一(エクゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ・アクイジション部門マネージャー)コメント

 Netflix映画として「まだ観たことの無い物語」を探し求める中で、美しくも儚く、人々の記憶に残る「桜」という極めて日本らしいモチーフを通して描かれる新たな恋物語に心打たれました。この映画を観た全ての方が、春が来る度に、そして、桜を見る度に、晴人と美咲の忘れがたい恋物語を思い出して頂けるような作品になることを楽しみにしています。

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