山崎賢人(撮影・木村武雄)

 山崎賢人が13日、都内で主演映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(近日公開、三木孝浩監督)の完成報告会に臨んだ。

 1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に大きな影響を与え続ける、ロバート・A・ハインライン著の小説『夏への扉』の映画化。

 山崎は、主演映画『キングダム』が興業収入57億円突破の大ヒット。世界1800万世代に視聴され、約40の国と地域でトップ10入りした主演のNetflixドラマ『今際の国のアリス』の続編の製作が決まるなど国内外で活躍する。

 本作では、罠にはめられ、すべてを失いながらも、未来を変えるため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を演じる。

 三木監督作への出演は、映画デビュー作『管制塔』(2011年)以来。もともとSFが好きで、本作の出演が決まり「信頼しているチームとまた映画が作れるのでワクワクする要素があって楽しみにしていました」

 山崎は当時16歳。三木監督は「あれから色んな主演作を重ねて役者としてたくましさを持っているけど、ピュアさも持っていて良い意味で擦れていない感じがこの役にピッタリでした」

 三木監督も当初は「著名な古典中の古典のSF小説で、企画を聞いた時は大変だと思った」という本作。孤独に生きてきた宗一郎と、家族のように大切に想う恩人の娘・璃子(清原果耶)の時を超えた純愛が描かれる。

 純愛作品に挑むの久しぶりという山崎。演じている時もその後の完成試写でも「良い意味で恥ずかしくて」と純度の高いピュアな作品に照れた様子。更にこう続けた。

 山崎「結構やってきたははずなのに、久々の感覚でした。家族としての愛、恋人としての愛、友達としての愛いろいろあるけど、どんな形であれ愛が続くのは素敵なだと思う。そういうのを璃子と宗一郎の関係性を見て思いました」

山崎賢人(撮影・木村武雄)

 この日は、本作のタイトル『夏への扉』が、「あきらめないこと」の象徴として描かれていることにちなみ、「あきらめたくないこと」を明かした。

 山崎は演じる上でのそれを紹介した。「どんな状況でもOKが出るまであきらめない。自分が100%出してもOKが出ないと心が折れそうになるけど、そこは総合芸術と思って諦めないようにしています」

 改めて、「いろんな愛情が詰まっています。監督に最初、レトロでチャーミングで皆に愛される映画が出来たらいいねと言われましたが、そうなっていると思います」

 コロナ禍で公開は延期となったが、「すごく良いタイトルと同じように扉を開けて公開が迎えられるように」と願った。

 この日は、清原果耶、藤木直人、三木孝浩監督も登壇した。

 ※山崎賢人の「崎」は正しくは山へんに立に可。

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