カイル・イーストウッドが来日決定、父クリントは「彼は才能豊かな作曲家」
米人気俳優で映画監督のクリント・イーストウッド(84)を父に持つ、音楽家のカイル・イーストウッド(46)が来日することが決まった。9月17日から19日の3日間、東京都港区のブルーノート東京でライブを行う。これに先駆けて、父のクリントが、自身が監督を務める映画『ジャージー・ボーイズ』(9月27日公開)に合わせて、来日する息子カイルにメッセージを送った。
『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で二度のアカデミー賞監督賞に輝くクリント・イーストウッド。数々の名作を世に出し続ける巨匠の最新作『ジャージー・ボーイズ』は、音楽界に不滅の伝説を打ち立てた4人組“ザ・フォー・シーズンズ”の真実の物語を描く感動のヒューマンドラマだ。
この公開に先駆けて息子のカイルが、17日から19日にブルーノート東京で行うライブのために来日する。
カイルは、抜群の音楽センスと、父親ゆずりの精悍なルックスを併せ持ち、傑出したベース・テクニックと曲作りの才能で幅広いオーディエンスを虜にする人気ジャズベーシスト。また、華やかなソロ活動の一方で、イーストウッド監督作に楽曲提供を続け、『ミスティック・リバー』(03年)、『ミリオンダラー・ベイビー』(04年)などの楽曲を父とともに担当。
さらに『父親たちの星条旗』では作曲、演奏ともに全面的に関わり、2008年には『グラン・トリノ』の音楽がゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞にノミネートされほど。本作『ジャージー・ボーイズ』でも音楽に携わっている。
イーストウッドは「ザ・フォー・シーズンズのメンバーは、犯罪に手を染めるような貧しい地区の出身だったのだが、音楽に出会って努力するようになったんだ。彼らの歌は世界中で大ヒット、そして彼らの名曲に秘められたストーリー、日本のみんなにも映画『ジャージー・ボーイズ』を通じて、楽しんでもらえると思う」と日本のファンに向けて自信作をPR。
息子カイルについては「音楽はどの映画にとっても重要な要素で、カイルは長年にわたって私の映画音楽に何度となく関わってくれた。また彼は才能豊かな作曲家で素晴らしいパフォーマーでもあるんだよ」とその才能を手放しで賞賛している。
世界観客動員数2000万人を超え、演劇界の最高峰トニー賞受賞した大ヒットミュージカルを基にした本作『ジャージー・ボーイズ』は、半世紀を経てなお世界中で愛され続けるザ・フォー・シーズンズの名曲中の名曲と共に、4人の若者の友情と夢、栄光と挫折そして再生の実話を、同じ時代を生きてきたイーストウッド監督が丁寧に紡いでいく感動作となっている。