2021年4月期の土曜ナイトドラマ枠で白濱亜嵐が、テレビ朝日連続ドラマ初主演となる『泣くな研修医』が放送されることが9日、わかった。

 EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー、さらに昨年PKCZ(R)に電撃加入するなど絶大な人気を誇る白濱は、昨年だけでもドラマ『M 愛すべき人がいて』や、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』などの話題作に出演し、映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』と『10万分の1』では主演を務めるなど、俳優としても大活躍。その丹精な顔立ちと豊かな表現力で多くの人を魅了してきた白濱が今回挑むのは、研修医・雨野隆治という自身初となる医師役。

 地方の大学医学部を卒業して上京し、都内総合病院の外科で研修することになった研修医の雨野を待っていたのは、何もできず、何もわからず、先輩医師や上司からただ怒られるばかりの毎日。だが、患者さんは待ったなしで押し寄せる。医師とはいえ、研修医はまだ知識もない、経験もない、まだ何者でもない――。傷ついた患者や、時に救えない患者を前に、無力である現実に打ちのめされ、葛藤し、幾度となく涙を流しながらも“医師”という職業への強い思いと熱意を失わず、同僚の研修医たちと共に成長していく姿を描いていく。

 白濱は、「『研修医』という言葉は知っていても、実際に医療の世界ではどういう立ち位置で、どういう役割なのかなど詳しくはわからなかったのですが、“俳優”としてどんどん前に進みたいと思っていたので、今回の挑戦はすごく嬉しいです」と、新境地開拓に向けて意欲満々!白濱の新しい一面をぜひ注目してほしい。

「大変な状況下だからこそ、この作品で元気や活力を与えられたら!」ドラマを通して医療従事者や若者たちに送るエール

 初の医師役に挑む白濱にとって、医療現場での所作や医療用語など学ぶことも多く、早くも「わからないことは率先して勉強するようにしています」と着々と準備をしている。さらに、「実はおじが外科医、おばが看護師なので、いろいろ話も聞きながら、これから積極的に役作りしていきたいと思います」と、心強い味方が身近にいることを明かした。

 そんな身近な存在に医療従事者がいる白濱は、この状況下で抱く思いも人一倍熱く、「この作品を通して、医療従事者の皆さまにも元気や日々の活力を与えられるようになれば」と語っている。

 また今作では、学校を卒業して病院という新たな環境で奮闘する研修医たちの姿を描いていくだけに、新たな一歩を踏み出した若者たちにも通ずるものがあり、「多くの人にこのドラマを見て、今日も頑張ろう、明日も頑張ろう、と思ってもらえるような作品にできるように精いっぱい頑張ります!」と自身への決意と共に、この作品が若者をはじめ、多くの人へエールとなることを願った。

現役外科医でベストセラー作家・中山祐次郎の原作を映像化

圧倒的なリアリティーで描く、「生きること」の光と影が詰まった医療ドラマ
今作は、現役外科医・中山祐次郎の小説デビュー作にしてベストセラーの『泣くな研修医』が原作。現役医師が描いたからこその“圧倒的リアリティー”が表現され、決して“涙なし”では見られない「生きること」の光と影が詰まった物語。これまでの医療ドラマであまり描かれることがなかった、医師でありながら何もわからない研修医たちのリアルを描くと共に、現代の医療界が抱える問題もうつし出していく、医療ドラマとしても見応えのある作品になっている。

主な登場人物

白濱亜嵐

雨野隆治(あめの・りゅうじ) 白濱亜嵐

 地方国公立大医学部卒の研修医1年生。人一倍お人好しで、熱い感情の持ち主。見栄っ張りなところがあり、同期には大口をたたきがち。

 国家試験に受かって一人前のつもりでいたが、研修医の現実は全然そうではなく、兵隊、伝書鳩、さすまたとして、医師のサポートという名の雑務をこなす日々。1日も早く一人前の医師になることへの情熱を持っているが、その熱意が空回りしてばかり。ひとたび白衣を着ると患者や家族からは1人の医師と見られるが、その分期待を損ねることが多く、その度に無力さを味わう。カンファレンスで下された判断に憤りを覚えて食い下がるが簡単に論破され、医師への報告にもいちいち感情を乗せてしまうため、「思いが強過ぎで真実を見にくくしている」と指摘されっぱなし。それでも、患者に寄り添おうと必死になるが、それもウザがられている。

 自分の思いは正しいのか、それとも一人前の医師になるためには余計なのか? 日々奮闘する研修医生活で、やがて医師とは何者かについて気づいていく。

白濱亜嵐(雨野隆治 役)コメント

 今回オファーをいただいた時は、純粋に嬉しかったです。「研修医」という言葉は知っていても、実際に医療の世界でどのような立ち位置で、どのような役割なのかなど詳しくはわからなかったのですが、ひとりの俳優としても、どんどん前に進みたいと思っていたので、この挑戦はすごくありがたかったですし、嬉しかったです。

 原作を先に読んだうえで脚本を読ませていただいたのですが、原作のいい部分をしっかりと引き継いだうえで、ドラマとして昇華していて、今から演じるのがとても楽しみです。雨野には同じ研修医の仲間たちがいるんですけど、その群像劇感というか、共に一生懸命頑張っていく姿を見せることによって、世の中の人に元気になってもらえる作品になるんじゃないかと思いました。研修医たちの葛藤や、うまくいかないもどかしい気持ちなどがしっかりと描かれている脚本なので、それに負けないくらいちゃんと演じていかないと、と感じました。

 これまで大富豪や貴族など、突拍子もない役が多かったのですが(笑)、久しぶりにすごくナチュラルな人間と言いますか、身近なキャラクターを演じられるということで、すごく楽しみです。

 研修医はもちろん、医師役自体が初めてなのですが、医療用語などわからないことは率先して勉強するようにしています。あと、実はおじが外科医、おばが看護師なので、いろいろ話も聞きながら、これから積極的に役作りしていきたいと思います。そして、今こういう状況下なので、この作品を通して、医療従事者の皆さまにも元気や、日々の活力を与えられるように頑張らなきゃなと思います。

 そのためにも、僕自身ひとつひとつのセリフを大切にして臨みたいなと思いますし、何より多くの人にこのドラマを見て、今日も頑張ろう、明日も頑張ろう、と思ってもらえるような作品にできるように精いっぱい頑張りますので、ぜひこのドラマを楽しみにしていただければと思います。

中山祐次郎(原作)コメント

 現役外科医の中山祐次郎です。小説『泣くな研修医』は、日々の手術や救急医療の合間を縫って、「生と死がせめぎあう医療現場のリアル」と「医師なのにまだ何も分からない研修医のリアル」を書きました。現役の医師にしか書けない現場にこだわった作品です。

 ドラマでは、白濱亜嵐さんが主人公・雨野を演じてくださると聞き、生みの親としては「雨野、お前そんなにカッコよかったのか!」と驚きました(笑)。ドラマには、原作にはない、雨野の研修医の同期たちも登場し、そこから生まれる「新しいリアル」がとても楽しみです。

 誰もが自分の無力さにもがき、傷つく新人時代。この春、新しいスタートをきる人たちには、雨野たちの葛藤と成長に共感し、かつて新人だった人たちには、それぞれの原点を思い出していただけることでしょう。

 コロナ禍で、私たち医療従事者もそうでない方たちも、つらい日々が続きますね。そんな中、このドラマは元気をもらえる作品になると確信しています。

服部宣之(プロデューサー)コメント

 今回土曜ナイトドラマでお届けする『泣くな研修医』は、現役外科医の中山祐次郎さんが圧倒的なリアリティーでお書きになられた『泣くな研修医』(幻冬舎文庫刊)を原作に、連続ドラマ化するものです。昨年春にこの原作と出会い、まだ“何者でもない”研修医の奮闘と成長に心が熱くなり、涙が止まらなくなり、どうしてもドラマ化したい…と、日曜日の真夜中なのに思わず、編集部へ電話してしまいました。

 白濱亜嵐さんを主演に迎えてお届けする今作は、原作に“青春群像劇”としての彩りを加え、“学生以上医師未満”の研修医たちの葛藤と成長を丁寧かつポップに描いていきます。
役者としても今まさに葛藤と成長の過程にある白濱さんの強いまなざしから零れ落ちる涙は、この春一番のあたたかい涙となる…、そう信じて、楽しみでなりません。
25歳の研修医だからこそ、描くことが出来る“命”の現在と未来-。この物語は、4月から新しい生活を始める方々全てへのエールです。

 そして、この困難な時代に真摯に立ち向かう医療従事者の皆様へのエールとなることを目指して、キャスト・スタッフ一同、ドラマ作りに取り組んで参ります。ご期待下さい。

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