細川岳は「信じられる男」「売れて欲しい」、藤原季節らが信頼
『佐々木、イン、マイマイン』公開記念舞台挨拶
藤原季節、細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、内山拓也監督が28日、都内で映画『佐々木、イン、マイマイン』公開記念舞台挨拶に臨んだ。
細川岳の高校時代の同級生とのエピソードが原案。俳優志望の悠二と圧倒的存在感を放つ同級生の佐々木、その仲間たちの過去と現在を通して、青春時代特有のきらめきと、愛おしくも戻らない日々への哀愁をストレートに描き出す。
主人公・悠二を演じた藤原。中心的な役割は佐々木が担ったとし「意識したのは佐々木を演じた細川岳を信じること。でも、細川岳という男は信じられる男だからたやすいことだった」。その一方で元恋人のユキとのシーンは「どう作って行くか、僕にとっては難易度の高いチャレンジでした」。
そのユキを演じた萩原は、公私ともに仲が良い藤原とは本作が初共演。「居心地が良かった」といい、完成品を見て「私の知らない悠二が沢山いた」とも。また当初、自身の年齢よりも上の設定に壁を感じていたというが、ふと「小さい頃は高学年が凄い大人に見えたけど、自分がその年になると変わらない」と思えたようで「変に背伸びしないことを決めて臨みました」
藤原に、中心的な人物と言われた佐々木を演じた細川。佐々木は高校時代の同級生がモデルだが、「そのままそっくりものまねするのは面白くないと思った」とし「僕がそのモデルとなった友人に言われた言葉が劇中でのセリフでも使われていて、思っていることを言葉に発した時、思っていたこと以外の事も含まれて言葉になることを感じて、言葉の大切さを改めて感じました」
同級生役を演じた遊屋は、監督の計らいで、撮影に入る半年前から藤原や細川、森と過ごす時間が設けられたことを明かし「本当の同級生のような気持ちでお芝居することが出来た。監督が僕らの関係性を作ってくれ、季節と岳が引っ張ってくれた。心配もあったけど、安心して臨めた」
同じく同級生を演じた森は、別の作品で共演した細川と、地元の話になり、その流れで本作への出演が決まったといい「凄く嬉しい。こんなに広がるだと思うぐらい広がって。岳くんには売れてほしいです」と願いを込めた。
監督は本作で『新藤兼人賞2020』銀賞を受賞。「まだ28歳ですが、人生は長いと思っていて、その節目としてこの作品を通して学んだことが沢山あった。0章を完成させ、次のステップに行ける。僕は自分の人生にコンプレックスを持っているが、皆のお陰で自分の人生が好きなった」と明かした。

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