INTERVIEW

秋田汐梨×萩原みのり

『賭ケグルイ双』撮影秘話


記者:鴇田 崇

写真:鴇田 崇

掲載:21年05月24日

読了時間:約6分

 Amazon Prime Videoにて現在、実写ドラマ「賭ケグルイ双(ツイン)」が独占配信中だ。「賭ケグルイ」の主人公・蛇喰夢子が私立百花王学園に転校してくる1年前を描く本作では、お嬢様ライフにあこがれ、何も知らずに編入してくる早乙女芽亜里(森川葵)を主人公に、彼女が凄腕のギャンブラーになっていく背景を描いていく。その注目作で花手毬つづらと戸隠雪見を演じた秋田汐梨、萩原みのりに話を聞いた。【取材・撮影=鴇田崇】

反応して、反応し合っていく

――演じられた花手毬つづらと戸隠雪見のキャラクターについて教えてください。

秋田汐梨 つづらは主人公の早乙女芽亜里と学園生活を送る女の子で、最初は「自分なんか…」と自信がないのですが、次第に芽亜里ちゃんに対して、口ごたえや説教をするくらいまでになり、このメンバーの中では大きく変わる女の子です(笑)。作品に入る前に原作を読んだので、キャラクターの性格や話し方はイメージしやすかったです。

萩原みのり 戸隠雪見は、学園で一番人気のない賭場を運営している文芸部の部長で、ずっと学園で人気もなくて、隅っこで読書をしていたような女の子です。でも、仲間ができたことで自分の居場所もできて、少しずつ明るくなっていく変化のある子でした。「賭ケグルイ」の世界観は普通の作品と違うので、表現は難しかったですね。

――同世代の俳優たちがたくさん出ているので、撮影現場は刺激的だったのではないでしょうか?

萩原みのり 「賭ケグルイ」の現場では監督と話し合って、現場でどんどんお芝居が追加されていくのですが、みなさんの背中を見て、こんなに提案していいのかと勉強になりました。単に出させてもらっているだけじゃなくて、一緒に作品を作る一員として、いろいろと提案しながら、どんどん新しいことに挑戦していくんです。

秋田汐梨 わたしの場合、つづらという役が、それほど前に出ていくキャラクターではなく、じっと見ていることが多かったのですが、つづらと同じように、後ろからみなさんのお芝居をみて、すごいなあって思っていました。

萩原みのり ただ言われたことをやるのではなく、途中から自分でも言われたことに自分の考えを追加していけるようになったのですが、さらにみんなも追加してくるので、それに反応して反応して、反応し合っていく。それがすごく印象的でした。

秋田汐梨 つづらは役柄的に今の目の前で行なわれているギャンブルも理解しているかどうかよくわからない設定で、「何も考えずにただカードを持っているだけで大丈夫」という監督の演出もあったほどなので、そのままでいました(笑)。

――でも、見ている分、冷静に学べそうではありますよね。

秋田汐梨 みなさんがそれぞれ自分のプランを持ち寄っていて、自分で自分のセリフをどう言うか決めているんですよね。みんな自分で空間を自由に使って、動き回って話している姿を見て、こんな風にやるお芝居もあるのかと衝撃を受けていました。

秋田汐梨、萩原みのり

自分らしさ

――同世代の刺激があるなか、自分らしさみたいなことは考えましたか?

萩原みのり ずっと考え続けて10年経ったのですが、結局は自分でこうですと言っても、観てくださる人の印象で、個性は左右されていくと思うんです。萩原みのりってこういう役者っぽいというイメージは、周りがつけてくれるような気がしているので、強みみたいなものは、たとえばファンの方が言ってくれたことなんですよね。そのおかげで、わたし自信持っていいのかなと、そう思えるようになってきました。自分自身でどう、というものはないかもしれないです。評価が自信をつけてくれるんです。

秋田汐梨 今も考えていますが、自分らしさの表現は難しいですね。今まで個性的な役をやってきて、変わった作風のものもありました。そういうのも自分でやってる時は何がなんだかわからなくて、何をしたらその子になれるのかよくわからないまま、監督と相談してやって、完成したものを観て、「よかったよ」と言ってくださる意見を聞いて初めて、大丈夫だったと安心する。それが毎回です。自分で演じながら、らしさというものはまだわからず、いつも模索しながらやっている感じですね。

萩原みのり 自分の強みはお芝居を続けていると、どんどんわからなくなっていくんですよね。お芝居において何が得意かと聞かれたら、何だろうと思うんです。どの役もやれるようにしたいし、どの役も不安だし、得意な状態がわからない。自分ではすごく嫌だけれど、目力が強いと言っていただけるのであれば、そこに自信をもって戦ってみようと思ったりはします。そういうことが自分らしさなのかもしれないです。

――女優としての将来やプライベートについては、どういう夢をお持ちですか?

萩原みのり ないんです。お芝居もスカウトで始めたので……。高校卒業の時、進路を決められる子が本当にうらやましかったですね。どうして将来やりたいことが決まっているのか本当にわからなくて、みんな何をきっかけに決めているのかが不思議で。

秋田汐梨 わたしもないんです。与えていただいたものに対して真面目に取り組んで、ここまで来ました(笑)。

萩原みのり 趣味もないんです。たとえば人に誘われてどこかに行って、その場所が好きになることはあるけれど、自分から何かにどっぷりということがなくて。「趣味」で検索するくらい趣味がない。いつになったら自分からこうしたい、こうなりたいという感情が出てくるのかなと、ずっと思っています。

秋田汐梨 わたしも似たような感じです。この世界に入ったのも、お芝居がやりたくてではなく、もともと大好きだった雑誌を読んでいて、そこに挟まっていた応募用紙で応募したという感じなんです。今の事務所に入ってお芝居のレッスンを始めて、オーディションを受けて、いつのまにかここにいたる、という感じなので、夢みたいなものは見つかっていないんです。でも、幸せになりたいです(笑)。

萩原みのり だからコンプレックスなのかなと思います。見つかるといいなと思って、「女の人 趣味」「20代 趣味」と検索しているけれど、検索しているようでは見つからないような気もしています。サウナがよさそうと、いつも入り口には立てるのですが、掘り下げようとまでは思わないんです。探究心がどうやったら生まれるのだろうという段階なので、将来の夢はまだ遠い話です(笑)。

――ちなみに音楽を聴いたりは?

秋田汐梨 音楽は好きでよく聴いています。でもずっとは聴いていなくて、朝起きた時に聴いて目を覚ましたり、寝られない時に聴いて寝たり、移動中に聴いたり、生活音も好きなので、周りの音、空気の音を聴くことも好きですね。

萩原みのり わたしは無音があまり好きじゃなくて、家ではテレビをつけているか、音楽が流れているかのどちらかで、ずっとヘッドフォンをしている状態が理想です。そうすると余計な情報が入らず、すごく楽なんです。心が揺れない。心のバランスがずっと同じテンションでいられるんです。嫌なニュースを聴くと嫌だなって暗くなりますが、音楽を聴いていればそれがないんです。

――最後になりますが、作品をこれから観る方へ一言お願いいたします。

秋田汐梨 みなさん再現度がすごく高いので、見た目もキャラクターも原作そのままだなと思いました。原作のファンの方も楽しめる作品になっていると思います。

萩原みのり 今までのシリーズとは違い、女の子3人が友だちになっていく過程も描かれます。今までとは別の角度で「賭ケグルイ」の世界を観てみてください。

秋田汐梨、萩原みのり

『賭ケグルイ双』は、Amazon Prime Videoにて独占配信中。

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