LiSA×Uruが6日、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で「再会(produced by Ayase)」の歌唱動画フルバージョンを公開した。LiSA×Uru、そして作詞、作曲、編曲を手掛けたAyaseという新世代のアーティストの共演が今、iTunes2位、LINE MUSICリアルタイム5位、AWAリアルタイムランキング1位と大きな反響を呼んでいる。

『THE FIRST TAKE』の世界観と2人の共演をイメージした楽曲

 『THE FIRST TAKE』は、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル。今回、『THE FIRST TAKE』でのパフォーマンス動画が史上最速で1000万回再生を記録し、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編主題歌で大ヒットを記録中の「炎」、また、『THE FIRST TAKE』史上最高の8076万回再生を誇る「紅蓮華」など数々の記録を樹立しているLiSAと、TBSドラマ『テセウスの船』や映画『罪の声』などの話題のドラマや映画のテーマソングを数多く歌い、待望のコメントも多かったUruが『THE FIRST TAKE』に初登場。

 LiSA×Uruが『THE FIRST TAKE』でパフォーマンスした「再会(produced by Ayase)」は、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseが作詞、作曲、編曲を手掛けた。YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」はストリーミング再生2億回を突破し、唯一のパフォーマンスが観られる動画『THE FIRST TAKE』も6136万回再生を超え話題となっている。Ayaseに『THE FIRST TAKE』が、。本楽曲は『THE FIRST TAKE』がこの冬に贈る新たなウィンターソングの楽曲制作をAyaseにオファーし、その世界観と、この共演をイメージして書き下ろしたもの。大事なのは距離じゃない、会いたくても会えない大切な人を想う気持ちを歌った、心温まる一曲となっている。

 LiSA×Uruがパフォーマンスした「再会(produced by Ayase)」の動画再生回数は6日の公開から瞬く間に上昇し、公開から数日(11/17日現在)では再生数1020万回超えという破竹の勢いをみせている。

違う声質の融合、1テイクのみの緊張感が生み出す生命力

 LiSAの情熱的な声とエモーショナルな歌い回し、Uruの暖色を帯びつつもシルキーな輪郭の声の存在感。それらのコントラストが寄り添うように交差し、サビでは互いのキャラクターを引き立てるハーモニーを響かせる。力強さ、繊細さ、上品さ、美しさ、温かさ、それら全てが融合し、楽曲と歌詞の世界観を拡張させる。

 中高音域をまっすぐ突くようなLiSAのボーカルと、低音域と高音域で包むようなUruのボーカル。2人とも対比するような個性あふれるボーカルカラーながら、声の帯域は滑らかに混ざり合い、どちらかが突出するという聴こえ方ではなく、互いの声の表情と歌に込められた情念が明瞭に浮き出ている。

 また、ハモりの部分でも主旋律がメインに聴こえながらもコーラスの美しいメロディラインもくっきりと認識できるというのは、両者の歌唱力と声のキャラクターが映えていることを物語っているようだ。

 後半のバースで半音転調してからの2人の声の重なり具合の瞬間は生々しく、ドキッとさせられる。至極ナチュラルに変調のダイナミズムを感じさせるという点も、この2人のファーストテイクならではの生命力を感じさせてくれる。

 もちろん感じ方は人それぞれと思われるが、個人的には“一発テイク”特有の空気感から生まれる息の合った歌唱、そして声量や歌い方以外の見えない部分での2人のテンション感が抜群にシンクロしている点に特筆した魅力を感じる。

 「全然違う声質だからこそ、全然違った人の歌になったんじゃないかと思っています」とコメントするLiSAの言葉からは、この楽曲が2人のこのテイクの歌唱でしかアウトプットできない独立した世界観が創り出されていることを思わせてくれる。

 Uruは「お会いするまですごくドキドキしていて、カチカチでしたが、たくさん声をかけていただいてほぐしていただけたので、楽しめました」とコメントを寄せる。確かに、歌唱の前後のシーンなどではその言葉から感じられる部分(緊張していて、それをほぐすような場面)もあったが、歌唱ではその緊張感がよい方向に全振りしていたと感じられる。

 「離れていても心が繋がっていれば何も怖く無い、大事なのは距離じゃない、そんなメッセージを僕なりに込めました」と、コメントするAyaseが手がけたこの楽曲は、美しい旋律と歌詞の言葉と共に、リスナーのそれぞれの大事な人を想い浮かばせるように心に響く。

 LiSA×UruそしてAyaseという新世代のアーティストの共演から、こうした稀有なテイクが生まれるのは『THE FIRST TAKE』でのパフォーマンスならではと言えるのではないだろうか。

 このYouTube動画のコメント欄では国外からも絶賛のコメントが多く見られることから、国内だけでは収まりきらないほどの高評価が波及していることがうかがえる。

 “会いたくても会えない大事な人を想う気持ちを曲に”という楽曲「再会(produced by Ayase)」のLiSA×Uru、そしてAyaseという新世代のアーティストの共演は、この冬の新たなウインターソングとして誕生し、音楽を通してリスナーの心の距離を縮め、温めてくれるようだ。【平吉賢治】

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