「ジャパンを明るく照らせる存在に」:フィロソフィーのダンス
INTERVIEW

奥津マリリ

奥津マリリ


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年09月21日

読了時間:約8分

 4人組アイドルグループのフィロソフィーのダンスが9月23日、メジャー1stシングル「ドント・ストップ・ザ・ダンス」をリリース。フィロソフィーのダンスは2015年にオーディションにより結成。2017年に2ndアルバム『The Founder』収録の「ダンス・ファウンダー」がSpotifyのバイラル・チャートで女性アイドルとしては初の1位を2日間記録。2019年には全国10カ所、総動員数約4,000人の全国ツアー「Glamorous4Tour」を完走。そして今年、本作でメジャーデビュー。インタビューでは本作について、そしてフィロソフィーのダンスというグループ像についてメンバー全員にそれぞれに迫り4日連続で記事を公開。トップバッターは、シンガーソングライター、バンド活動経験あり、グラビア活動も行う奥津マリリ。「ジャパンを明るく照らせる存在になりたい」と語る彼女に話を聞いた。【取材=平吉賢治】

歌える場所、歌える環境が欲しい

フィロソフィーのダンス

――アイドルを目指すきっかけとなったのは?

 シンガーソングライター活動をしている時期に、今のプロデューサーさんに「アイドルにならないか」とお誘いを受け、最初は踊ったこともないので、アイドル!!?? と思い、沢山悩んだのですが、結局は、なんか楽しそう〜! 飛び込んでみよう! と好奇心で加入を決意しました。アイドルというものを全く知らなかったので、アイドルになりたい!!というよりは、歌える場所、歌える環境が欲しい! という想いでした!!

――メジャーデビューが決まって現在の心境はいかがですか。

 ずっと夢だった事なので、嬉しいです!! これまでの大切な5年間をぎゅーっと抱きしめながら、ここからさらに沢山の方に愛をお届け出来るように頑張り続けようと思います!

――フィロソフィーのダンスというグループ名に込められた想いは?

 ファンク、R&B、ソウルのグルーヴ、歌詞には哲学のエッセンスを、そしてコミカルで個性的なダンス! というのをコンセプトにしています。フィロソフィーという名の通り、歌詞に哲学用語が使われていたり、見る人の身も心も踊らせるぞ!という心で活動しています。プロデューサーさんの好きな「リアリティーのダンス」という映画や、THE SHAGGSというバンドさんの「フィロソフィー・オブ・ザ・ワールド」というタイトルからインスピレーションを受けたという裏話もあります。

――8月29日に『@JAM ONLINE FESTIVAL 2020』出演されていましたね。

 ソーシャルディスタンスルールの中でしたが、久しぶりにファンの方を前に歌うことが出来て、私達自身とても気持ちが高まり、楽しく歌うことが出来ました。ソーシャルディスタンス故に声が出せない分、身振り手振りで、振りコピで、普段はつけないペンライトで、大袈裟に叩く拍手で思いを伝えようとしてくれている姿にとても愛おしさを覚えました。最後にはほぼ全員が一緒に踊ってくれているのが見えて、歓声という形ではないけれど、静かにこころひとつになれた気がして嬉しかったです!

――結成から5年、ターニングポイントと感じたことや、挫折しそうになってしまったことなどは?

 2018年の6月、初めてのバンドセットでのワンマンライブが行われたのですが、その時のバンドリハーサルで初めての生のバンドの音で演奏されたフィロソフィーのダンスの曲を聴いた時に、自然に涙が溢れるくらい感動したのが私の中でのフィロのス史どころか、人生の中でも強烈に印象に残る出来ごとでした。私は元々バンド活動をしていたのもあり、自分の大好きな所に帰ってきたような感動もありましたし、カラオケでは感じたことの無いくらいの生きたグルーヴというものが、音に命が宿ったような感覚でとても感動しました。音ってこんなにカラフルで跳ねたり飛んだり動いているものでこんなに心を動かすものなんだと改めて感じることが出来て、音楽が好きだ、音楽をやっていくという気持ちがさらに強くなりました。

自己主張強めな心で、セクシーだけど芯のある女性として歌おう

「ドント・ストップ・ザ・ダンス」通常盤

――ヒャダインさん作詞曲「ドント・ストップ・ザ・ダンス」を聴いた時の印象は?

 最初に聞いた時は展開がコロコロと変わっていくので、ジャンルとしてこれ! とひとつには言いきれない面白い曲だなと思いました。そしてフィロソフィーのダンスの4人が歌うことでさらにカラフルで面白い曲になったなと思いました。

 歌詞については、<私は私>や、<ありのままでいいそのままの美しさ>など、私達が大切にしている肯定感というものがぎっしりと詰まっていて、聞いていてとても元気になれる曲だなと思います!

――特にどのような点に力を入れて歌いましたか。

 Aメロの<私がかわいいそれだけでいいの 胸元だってそんな意味じゃないし>という歌詞をヒャダインさんが当て書きしてくださったので、そこはとにかく自分! 私! と自己主張強めな心で、セクシーだけど芯のある女性として歌おう! と気合が入っています!

――「なんで?」は大人っぽいクールな歌唱とサウンドに惹かれました。

 女らしさ全開で、かと思えば怒ってるような歌い方をしてみたりとかなり喜怒哀楽の激しい歌い方をしました(笑)。怒って吐き捨てるように歌ってみて!とディレクターさんに言われ、そんなに怒れないよ〜〜うぇ〜ん!と言いながら結局バチバチに怒り歌唱しました(笑)。「ドント・ストップ・ザ・ダンス」の時とは打って変わって、ハツラツさのない、くたびれているのか諦め故なのか悲しんでいるのかなんとも言えないアンニュイ感を大事にしました。

――「オプティミスティック・ラブ」は80’sサウンドを彷彿とさせるようなテイストが印象的と感じました。ライブではどのようにパフォーマンスしようと考えていますか。

 とてもライブ映えしそうな、みんなで盛り上がれるライブ曲になりそうな予感がしています!フィロソフィーのダンスにとっては新鮮な「イェーイ!!!」とか「フゥー!!」とかが曲のあちこちにあるので、アゲな雰囲気ですよね(笑)。3曲とも全く違ったアプローチのパフォーマンスになりそうなので、いろんな面を見せたいなと思っています!

リスペクトするアーティストは松田聖子とaiko

「ドント・ストップ・ザ・ダンス」初回盤A

――ご自身を一言で表すと?

 シルキーボイスの脳トロセクシーお姉さんです!! グループ内で唯一グラビア活動をしているのもあり、私自身セクシーなものが好きなのもあり、4人の中ではセクシー担当だと思っています。歌声もシルキーで脳がトロける脳トロボイスを自称しているので、フィロソフィーのダンスのセックスシンボルになりたいです!

――リスペクトするアーティストはいますか。

 松田聖子さんとaikoさんです。松田聖子さんは母の影響で物心着く前から聞いていました。私の中の人生で最初に出会ったアイドルが松田聖子さんで、アイドルといえば松田聖子さん。というイメージでした。あとは歌の面でも、松田聖子さんこそ元祖シルキー脳トロボイスだと思うので、最近になって改めて聞いてこういう歌い方もあるのかー! と日々研究しています。

 aikoさんは私が初めて自分の意思でピアノを弾きはじめるきっかけになったアーティストさんで、aikoさんの曲を弾きたいが為にピアノとピアノ譜を買いました。そこから時が経ちピアノ弾き語りシンガーソングライターになり、その後アイドルになったので、音楽人生の発端になったきっかけのアーティストさんです。

――本作を聴いて、アイドルグループとして一線を画す魅力を持っているという印象を受けましたが、自身で「他のグループにはない」と感じている“武器”やポイントを教えてください。

 グループとしてはとにかく個性を大切にする肯定感を大切にしているので、自分自身やメンバーを肯定しあってすくすくと健やかに育った4人の人間性、歌声が武器かな〜と思います。1曲の中でも4人バラバラな声なのに、2曲目になれば4人それぞれまた違った声色で歌っていたりと、この1枚を聞けば本当にいろんなフィロソフィーのダンスが見えると思います! そして1曲目イントロからハルちゃんのフェイクが爆発していて、メンバーの私が聞いてもビックリしたので、ハルちゃんの存在はこのグループの最強の武器だと思います!!

――おうち時間で新たな発見はありましたか。

 このおうち時間だからこそ、ファンの方にフィロソフィーのダンスを調べて掘ってもらえる時間になったり、メジャーデビュー前にダンスの細かなところを揃える事が出来たり、自主練で基礎練を沢山できたり、自分自身を見つめ直すタイミングになったりととても前向きに有意義な時間を過ごせた気がしています!というのも、フィロソフィーのダンスはどんな事も前向きに変えていく力があるように感じていて、その力にとても救われました。フィロソフィーのダンスの、底力というか、前向きなパワーとか、こんな状況でもプラスな事に目を向けていける強さを改めて感じて、どんな事があろうともこのパワプロで乗り越えていけそうだなと心強くなりました。ジャパンを明るくできそうな気がします!!フィロソフィーのダンス、最高〜〜〜!!

――今後の展望は?

 今後は個人的にはグラビアなどのセクシーお姉さん活動をしつつ、グループとしてはジャパンを明るく照らせる存在になりたいです!

――最後にファンの方へのメッセージをお願いいたします。

 フィロソフィーのダンスと出会って皆様の生活は潤っていますかー! これからも皆様と一緒に幸せな生活を送っていきたいなと思っています!! 皆の楽しそうな顔が大好きなのでずっとずっとその顔を見ていたいです!! そしてこれから出会うハッピーライフ仲間もどんどん増えていって、フィロソフィーのダンスの周りにはいつだって沢山の幸せがあって欲しいと願っているので、全員全員、幸せにするからねー!!!! プロポーズになっちゃった!!(笑)。

(おわり)

※22日は佐藤まりあのインタビューを公開

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事