プロ野球・阪神タイガースの藤川球児投手が今シーズン限りで引退することを受けて、ある楽曲が注目されている。それはLINDBERGの「every little thing every precious thing」(1996年発売)だ。

 【動画】再生数が上がっているLINDBERGの「every little thing every precious thing」のMV

 藤川投手がマウンドに上がる際に使用している登場曲。タイガースの本拠地である甲子園球場では、藤川投手がマウンドに上がる際に場内アナウンスと共にこの曲が流れ、球場全体で大合唱が起こる。試合を決めるべくマウンドに上がる藤川選手をドラマティックに演出するファンと選手を繋ぐ一曲になっている。

 同動画はYouTube上に昨年12月14日に公開され、引退発表のあった8月31日から再び再生数は伸び、2日間で5万回再生された。9月3日時点の公開からの累計再生数は73万回を超えている。

 動画のコメントには「球児には本当にたくさんの夢と感動をもらいました」「もう5万人のスタンドでこの歌歌えないのかな」「この曲かかって両手バンザイしながら左右に揺れたライトスタンドで見たあの風景は絶対忘れられん」「今日引退を発表されたので真っ先にここに来ました」との書き込みがあり、悲しみと共に藤川投手への労いの言葉などが多く寄せられている。

 2007年、実際に甲子園球場に自身の曲が流れ、まさに球場が一つになる瞬間を現地で体感しているボーカルの渡瀬マキは、今回の引退の報道を受け「甲子園球場で私達LINDBERGの曲にのせてマウンドに登場するシーンを見れたこと、一生忘れません。22年という長い間どんな環境におかれても腐らずひたむきに闘う姿は沢山の人達に勇気を与えたと思います。私も藤川投手のように“歌うこと”を諦めることなく発声障害を絶対に乗り越えて人々に勇気を与えられる人間になりたいと思います。藤川投手夢をありがとう!!!」とコメントしている。

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