日比谷音楽祭実行委員会(委員長:亀田誠治)は、日比谷音楽祭2020の中止に伴い仕事を失った音楽・イベント業界を支える裏方スタッフに対し、「少額でも補償する」試みとして実施していたクラウドファンディングにおいて、プロジェクト最終日となる6月22日23:00時点で、目標としていた支援金総額1000万円を達成した。

 クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて行っていたプロジェクト『日比谷音楽祭2020 開催中止で仕事を失ったスタッフへサポートを』は、4月20日の募集開始から多くの支援により、開始10日で第1目標としていた支援総額400万円を達成した。

ネクストゴールの800万円(スタッフ1人あたり2万円以上の補償)に向けて募集を継続していました。そして、募集終了2日前の6月20日(土)には、支援金総額800万円も達成、残り2日間という残された期間内で、サードゴール1000万円(スタッフ1人あたり2.5万円以上の補償)を設定し、継続的な支援募集を行ってきた。

 本プロジェクトの背景には、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うイベントやコンサートの開催自粛による、エンタメ業界の仕事の激減がある。音楽業界を支えるスタッフが収入を得るために他の仕事を求め、業界から離れてしまえば、イベントやコンサートをつくるための経験や技術、知識までもが失われてしまい、新型コロナウイルスの感染が収束したとしても、再開することができなくなってしまう。日比谷音楽祭では、そのことに危機感を覚え、たとえ少額でも、彼らに対して何らかの補償をしていきたいという思いからクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げた。

 クラウドファンディング『日比谷音楽祭2020 開催中止で仕事を失ったスタッフへサポートを』では、日比谷音楽祭の本番に稼働することを予定していたセクション【ステージをつくり進行するスタッフ(舞台監督/音響/照明/楽器テクニシャン/大道具/映像/特効/トランスポート/電源/録音/ステージ制作/ケータリングスタッフなど)、テントやブース、看板の施工、フードやワークショップ等の出店管理をするスタッフ、場内の運営、案内係や警備など】を対象として人数の確認を行い、約300人に対する補償を予定している。最終的な一人当たりの支援額は算出中。詳細はクラウドファンディングサービス「READYFOR」を確認して欲しい。

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