IN2IT「僕たちの最後の切り札はみんな」日本デビューで高まるスピリット
INTERVIEW

IN2IT「僕たちの最後の切り札はみんな」日本デビューで高まるスピリット


記者:村上順一

撮影:

掲載:20年04月19日

読了時間:約9分

 次世代K-POPグループとしてアジアで人気を誇るIN2ITが3月4日、シングル「I’m Your Joker」をリリースした。2017年に韓国でデビューしたK-POPグループで、メンバーは韓国のオーディション番組『少年24』から選出されたジアン、イノ、ヨンテ、インピョ、ヒョヌク、アイジェクの6人。昨年は初の日本語曲「Run Away(Japanese Version)」のリリースやファンミーティングなど日本での活動もおこなってきた彼らが、「I’m Your Joker」で日本デビューとなった。「I’m Your Joker」はテレビ東京系『デュエル・マスターズ!!』のエンディング曲に起用され、その曲と歌の完成度に反響もあった。インタビューでは日本デビューが決まった心境から、昨年の行われたヨーロッパツアーのエピソード、メンバーそれぞれが感じた奇跡について話を聞いた。【取材=村上順一】

ヨーロッパツアーの思い出

IN2IT

――日本デビューされましたが、皆さん今どのような心境でしょうか。

ヨンテ 僕たちが子どもの時から観ていたアニメで日本デビュー出来ることは、不思議で今も信じられない気持ちでいっぱいです。

インピョ 日本デビュー曲がアニメ『デュエル・マスターズ!!』のエンディング曲に選んでいただけたということですごく光栄です。日本で僕たちは新人なので気持ちも新たに頑張りたいです。

アイジェク 韓国の時とは真逆なスタイルでスローテンポなんですけど、このような曲でデビュー出来ることが嬉しく思っています。『デュエル・マスターズ!!』の曲を歌わせていただけるということで、僕自身がこの作品にも興味を持つことができましたし、良かったです。

ジアン 韓国でデビューした時もすごく嬉しかったんですけど、その時と同じような嬉しさが今回の日本デビューでもあります。「I’m Your Joker」がオリコンチャートにも入ったので、すごく嬉しいです。これからも上を目指して頑張っていきます。

イノ こうやって日本デビュー出来ることにファンの皆様と関係者の皆様に感謝しています。今までやってきた経験がありますし、それを元に日本デビューできているのでさらに広げていきたいです。僕たちの音楽を愛して下さる皆さんがいるので、もっと上を目指して頑張っていきたいです、

――イノさん、今回は髪の毛のカラーがブルーですが、何かコンセプトがあるんですか。

イノ 前作「Run Away(Japanese Version)」の時は赤でしたね。特にコンセプトはないんですけど、今回の衣装が青系だったので、それに合わせて青にしました。

――トータルコーディネートですね。ヒョヌクさんは日本デビュー、どんな心境でしょうか。

ヒョヌク 毎日リリースイベントをやっている中で、新しいファンの方々が増えてきていることがすごく嬉しいです。ファンの皆さんと一緒に成長しながら楽しい思い出をたくさん作っていきたいと思います。

――さて、昨年はヨーロッパツアーを行われましたが、手応えはいかがでしたか。

ヒョヌク 「Starlight」という曲をパフォーマンスさせていただいて、暗転して曲が始まるんですけど、その時に携帯のライトを点灯させてくれたのが、今も鮮明にその光景を覚えています。

イノ ヨーロッパには初めて行ったんですけど、K-POPが好きな方は沢山いますし、僕らのこともすでに知ってくれていて、ファンになってくれた方もいて、1000人以上の方に来ていただけて驚きましたし、すごく嬉しかったです。

――ヨーロッパはまたアジアとは盛り上がり方は違ったりしますか。

インピョ 違います。ヨーロッパの方たちは身体を動かして楽しんでくれていて、日本の方たちは静かに僕らの歌や音楽を温かく見守ってくれている感じがあります。でも、今は踊ってくれたり、一緒に歌ってくれる方も増えたと感じています。

――ツアーではどんなエピソードがありますか。

ヨンテ 僕らが楽屋にいる時にファンの方々がずっと僕たちの歌を歌ってくれて。それにはメンバーみんなもびっくりで。

ジアン 僕らの曲で踊ったり歌ったりしてくれたことは、本当にびっくりしましたから。

アイジェク 初めていく国だったので皆さんが僕らのことを知ってくれているかというのは不安がありました。でも、実際に行ってみたらIN2ITのことはもちろんのこと、メンバーそれぞれのことも知っていてくれていたので感動しました。

ヨンテ あと、僕とジアンで服屋に行ったんですけど、好きな服が沢山あって、もうそこにあるものを「全部買いたい!」と思いました。全部買うにはお金が沢山必要なので、頑張って2つに絞ってそれを購入しました(笑)。次またヨーロッパに行く機会があったら、全部買いたいです!

――それほど良い服が沢山あったんですね(笑)。ヨンテさん、また日本語力がアップしてますね。今はどんな風に勉強されているんですか。

ヨンテ ありがとうございます。今は毎週火曜日に先生についてもらってマンツーマン勉強しています。前はアニメとか観て勉強してみましたけど、なかなか上手くならなかったです。それは、「化け物」とか普段使わないような言葉が多かったので、参考にならなかったんです(笑)。

――皆さんもテレビで勉強したり?

ジアン 僕は『テラスハウス』が好きで、『テラスハウス』を観て勉強しています!

アイジェク いま日本に2月の下旬から滞在しているんですけど、メイクさんとかに日本語で話しかけてもらうようにして、実戦形式で僕は勉強しています!

それぞれがこれから魅せていきたい姿とは?

IN2IT

――「I’m Your Joker」は皆さんにとってどのような1曲になりましたか。

インピョ バラードはすごく好きなんですけど、ちょっと疲れているなあと感じている時にこの曲を聴くとすごく元気になれる曲になっていると思います。

――レコーディングはいかがでしたか。

イノ やっぱり日本語の発音に苦戦しました。どうしても「つ」の発音が思い通りにできなくて…。その部分は他のパートよりも時間が掛かりました。完成したものを聴いたらすごく自然な感じになっていたので、本当に頑張って良かったと思っています。

ヒョヌク 僕はラップを担当させていただいたんですけど、メロディの部分とは全く逆のイメージがあったんです。それを上手く表現するのが大変でした。僕の中ではアニメの曲ですが、ファンのみんなを守りたいというイメージで歌わせて頂きました。

ヨンテ 今世の中は大変なことが多くおきています。その中でこの「I’m Your Joker」は僕たちの奇跡になると思っていて、この曲で踏ん張ることができると思います。<君の最後の切り札は他の誰でもないはずさ>という歌詞があるんですけど、僕たちの最後の切り札はファンの皆さんで、ファンの皆さんの切り札はIN2ITだったら僕らは本当に嬉しいです。その気持ちでこの曲を歌いました。

――カップリングの「Fire In My Heart」の歌詞に<奇跡はいくつも転がっていない>とありますが、奇跡を感じた瞬間はありますか。

インピョ 大きな奇跡もあるのですが、毎日生きているというのも奇跡だと感じています。こうやって日本でデビューできたことや、リリースイベントが出来ることも想像できなかったことのひとつで奇跡だと思います。

アイジェク 僕は奇跡という言葉をすごく信じています。『少年24』という韓国のオーディション番組があるんですけど、そこで僕は上位ではなかったんです。毎日頑張って今に至っているんですけど、ここにいれることが奇跡だと思っていて。僕はマレーシアの国籍でマレーシア代表として韓国デビューさせていただいて、日本デビューも奇跡だと思いますし、これからも大きい小さい含めて奇跡は沢山起きるんじゃないかなと思います。

ジアン IN2ITの曲を聴いて海外の方がライブやイベントに来てくれたりすることが奇跡だと思っています。リリースイベントだと毎日来てくれる方もいますし、初めて来てくれる方もいて、その一人ひとりが足跡になっているんです。

イノ まず一つ目はIN2ITとして活動できていること、そして2つ目は僕らを愛してくれている人たちがいることが奇跡です。ここまで手を抜くことなく一生懸命やってきましたし、日本デビューしてオリコンチャートにも入ることができたことも奇跡だと思っています。そして、ここからが奇跡の始まりだと感じています。

ヒョヌク IN2ITから始まることすべてが奇跡だと思っています。それはメンバーと出会えたこと、ファンの方と出会えたこと、こうやって僕らを助けてくれるスタッフの方たちがいることも奇跡だと思っています。

インピョ 奇跡はそんなに遠くにあるものではなくて、皆さんと同じ空の下で会えたことが奇跡です。本当に皆さんを愛していますから。

――最後に2020年はファンの方々にどんな姿を見せていきたいですか。

IN2IT

ヒョヌク 様々な面でちょっとでも成長しているところを見せたいです。いろんなジャンルで活躍できるIN2ITになれるように頑張っていきたいです。

――ファンの方々にどんな言葉をかけてもらえたら嬉しいですか。

ヒョヌク 舞台、ステージパフォーマンスが良かったといってもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいです!

――イノさんはどんな姿を見せていきたいですか。

イノ まずはたくさんの方々にIN2ITというグループが存在していることを知ってもらいたいというのもありますし、IN2ITといえば〇〇というのを持てるようになりたい、というのが個人的にあります。ファンの方が多ければ多いほど、ステージが大きければ大きいほど良いパフォーマンスが出来ると思っています。みんなから「楽しかった」という言葉が聞けたらすごく嬉しいです。

ジアン 音楽番組だったりバラエティ番組、色んなところに出て、色んな姿を見せたいです。先日も『おはスタ』という番組に出演させていただいたんですけど、メンバーにとってすごく良い経験になりましたし、もっともっとそういう機会を増やしていけたらと思っています。ファンの方々からたくさん手紙を頂くんですけど、その中で皆さんも大変なことがいっぱいあります。IN2ITの音楽を聴いたり、僕らと出会って勇気付けられたという言葉を頂くと、僕もやりがいを感じますし嬉しいです。

アイジェク 僕はさらに日本語を上手くなっていくところを皆さんにお見せしたいと思っています。今僕は5カ国語を話せるのですが、10カ国語を話せるようになるのが目標なんです。今26歳なので30歳までに1年に1カ国語ずつ覚えていければと思っています。まずは日本語でファンの皆さんと直接コミュニケーションをとれるようになりたいです。ファンの皆さんも韓国語を勉強してきてくれたりしているので、お互いに上手くなれたら嬉しいです。ファンの方に「生まれてくれてありがとう」と言っていただけたことが印象的だったので、これからもそう言ってもらえたら嬉しいです。

インピョ 体が粉々になるくらいの気持ちでパフォーマンスをする姿を見せていきたいです。ファンの皆さんが僕らを見て笑顔になってくれることです。難しいことではあるのですが、それが僕自身のモチベーションにも繋がり、一番嬉しいです。

ヨンテ どんな時でも、どんな場所でも一生懸命な姿を見せていけたらと思っています。ファンの皆さんが忘れられない瞬間をたくさん作ってもらえるように頑張っていきたいです。それが僕らの力にもなります。皆さんから言ってもらえたら嬉しい言葉は、「IN2ITが自分にとっての最良のアーティスト」ということを聞けたら、すごく嬉しいです。

(おわり)

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