小田和正が自身初の時代劇主題歌手掛ける

自身初の時代劇主題歌手掛けた小田和正。10年ぶりCM曲も手掛けた

 シンガーソングライターの小田和正(66)が、6月26日スタートのNHK総合・木曜時代劇『吉原裏同心』(出演・小出恵介、貫地谷しほり、近藤正臣ほか)で自身初めて時代劇の主題歌『二人』を書き下ろしたことが28日、わかった。また、7月2日に発売される通算9枚目のオリジナルアルバムのタイトルが『小田日和』(おだびより)に決まった。同番組の主題歌も収録される予定。

 『吉原裏同心』は、江戸・吉原を舞台に誠心誠意生きていこうとする夫婦の物語。“華やかな江戸の遊郭・吉原を影で守る夫婦”が、遊女たちに舞い込む事件を情愛を持って颯爽と解決していく。人気作家の佐伯泰英氏が原作で、俳優の小出恵介が時代劇初主演を務める。

 今回、小田に主題歌制作を依頼した理由は、物語のテーマ「大人の社会で、大人自身がピュアに生きていくこと」。を象徴する主題歌を作り歌えるのは「小田和正さんしかありえない」と、番組企画当初からあったと、NHKエンタープライズドラマEP佐野元彦氏は答えている。

 また同氏はこのようにも述べている。「小田さんの歌声が時代劇をどのように染めてくださるか、との思いも強くありました。そして、その願いのはるか上をいく楽曲『二人』を作っていただけました。小田和正さんが色を染めてくれた新感覚の時代劇、ぜひ見て頂きたいです」。

 小田がキャリア40有余年のキャリアで時代劇の主題歌を手掛けるのは今回が初めてとなる。過去に、ドラマ主題歌などを多数手掛けてきた氏が、時代劇をどのように表現するか期待が高まるところである。

 また、7月2日に発売される通算9枚目のオリジナルアルバムには、小田が「今回のアルバムとツアーの要となる楽曲」と語っている『愛になる』も収録される。同曲は『言葉にできない』『たしかなこと』に続く、明治安田生命の新CMとして10年振りに新たに書き下ろされた新曲となっている。

アルバム名は「小田日和」、21年ぶりジャケット写真撮り下ろし

 オリジナルアルバムもタイトルも『小田日和』(おだびより)で決まった。前作のアルバムタイトルはライブ会場等でも耳馴染みの小田の挨拶「どーも」に由来した、ユーモアたっぷりの名称が話題となった。さて、3年2カ月ぶりのアルバムタイトルは一体どんなものになるのか?期待が寄せられるなか、『小田日和』。ツアータイトルは『本日 小田日和』。小田和正を聴いたその日が正に「小田日和」というわけだ。

 さらに、1993年10月発売の5枚目のオリジナルアルバム『MY HOME TOWN』以来、約21年ぶりにアルバムジャケット写真を撮り下ろした。「60半ばを超えたジジイの写真なんて誰も見たくないよ」と言い続けていた小田だが、今作『小田日和』はスタッフからの希望も強く、それに応えた形となった。

 力みなく脱力感タップリ!?のタイトルとなったオリジナルアルバム『小田日和』の収録曲は、世界最高峰のベーシストと称されるネイザン・イーストの最新アルバムに楽曲を提供した『Finally Home』を新たに小田が日本語詞を付けカバーした『mata-ne』を含む、超強力タイアップ楽曲の数々を収録した魅力的な作品だ。

 前述のように「今回のアルバムとツアーの要となる楽曲」と自ら語る作品『愛になる』は、明治安田生命の新CMとして10年振りに新たに書き下ろされた新曲で、5月9日からオンエアが開始されている。今回も、家族や友達などの日常の中にある様々な写真と小田の楽曲というシンプルな構成による感動的なCMが完成。また多くの視聴者の心を打つ作品となるだろう。

 他には、テレビ朝日系連続ドラマ『遺留捜査』主題歌『やさしい風が吹いたら』、テレビ東京系『ワールド・ビジネスサテライト』エンディング テーマ(2013年4月~2013年9月)、映画『救いたい』主題歌(2014年秋公開予定)の『その日が来るまで』。

 更には、前述の『吉原裏同心』主題歌『二人』、ソニー4K対応ブラビアCM曲『今のこと』、JRAブランドCM~エマズウィッシュ物語~の『彼方』、名古屋鉄道創業120周年企業CM曲『この街』、テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』エンディングテーマ(2013年10月~2014年3月)『やさしい夜』などなど、ドラマ、映画主題歌からテレビCMまで幅広く様々な世代に向けての彩りある作品が収録されており、まさに世代を超える超強力アルバム。

数多くのタイアップが付いたアルバム

 ちなみに、映画『救いたい』の監督・神山征二郎氏は「小田和正のうたはいつも生命と向き合っている。映画のテーマに『その日が来るまで』以上のものはないと思った」と語っている。このように、小田のオリジナルアルバムには企業や番組からさまざまなニーズを頂きながら作品を書き下ろす事が多く、2000年以降発売された作品だけを見ても、数多くのタイアップが付いたアルバムとなっている。

 2005年6月発売『そうかな』は、収録楽曲全てにタイアップが付いており、『大好きな君に』に至っては当時、NHKアニメ劇場『雪の女王』エンディング曲、ハウス北海道シチュー、名古屋鉄道企業CMと同曲に3つのタイアップがつくほど幅広い層から支持された。

 2011年4月発売『どーも』も同様、フジテレビ系木曜劇場『それでも、生きてゆく』主題歌『東京の空』や映画『ロック ~わんこの島~』主題歌に『hello hello』、フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソングの『今日も どこかで』とドラマ、情報番組、CMと起用幅は老若男女と全世代網羅している。

 オフコース解散後、ソロとして活動を再開。あの1991年の『ラブ・ストーリーは突然に』以降、20年を超えるキャリアとなってもこれだけ多くのタイアップに起用され続けているのは、小田和正の楽曲が世代を越え、常に多くの人々に親しまれているからではないだろうか。

 2001年に発表された『自己ベスト』が前人未到の500週を超えるチャートインをしていることもその裏付けと言えるだろう。

 今回、アルバム発売に向けて新たな試みとして実施されている『アルバム制作日誌』と命名された、アルバム制作に七転八倒する小田の様子をリアルに伝える30秒のドキュメンタリーCMも引き続きオンエア中。

 フジテレビ系6地区(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡・仙台)で毎週水曜日『めざましテレビ・第2部』(6時10分~8時CM枠)と、フジテレビ系全国ネット(一部エリアを除く)で毎週土曜日『めざましどようび・第2部』(7時~8時半CM枠)。水曜日と土曜日は同内容でアルバムまでのカウントダウン表記が異なる。

【『小田日和』概要】
2014年7月2日発売、品番:FHCL-3004、価格:3000円(税抜)全10曲収録
▽収録楽曲
1.そんなことより 幸せになろう<新曲>
2.この街<名古屋鉄道 創業120周年企業CM曲>
3.やさしい風が吹いたら<テレビ朝日系連続ドラマ「遺留捜査」主題歌>
4.二人<NHK総合木曜時代劇「吉原裏同心」主題歌>
5.今のこと<ソニー4K対応ブラビア CM曲>
6.愛になる <明治安田生命企業CM曲>
7.彼方<JRAブランドCM~エマズウィッシュ物語~>
8.その日が来るまで<映画「救いたい」主題歌/テレビ東京系「ワールド・ビジネスサテライト」エンディングテーマ曲(2013年4月~9月)>
9.mata-ne<新曲>
10.やさしい夜<テレビ東京系「ワールド・ビジネスサテライト」エンディングテーマ曲(2013年10月~2014年3月>

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