鈴木蘭々が4月24日に、デジタルシングル「Mother」をリリースする。認知症の母親を持つ友人の“親子の絆”を描いた。歌詞は、鈴木自身がしたため、作曲は、「瑠璃色の地球」(松田聖子)や「少年時代」(井上陽水)などで知られる平井夏美が手掛けた。

 【写真】ライブに臨んだ鈴木蘭々

 「平井さんが作るメロディからは物語が連想できる」として、鈴木が作曲を直談判した。平井はこれまでに数々の名バラードを生み出してきた音楽家で、鈴木とはデビュー当時のプロデューサーでもあり、「…of you」(1996年リリース)の作曲者でもある。

 依頼を快諾した平井は「鈴木さんの歌唱力があってこそ成り立つものを…」と、あえてシンプルな構成のバラードを書き上げた。

 同曲は昨年8月に開催した、ワンマンライブ『SINGER SONG LAN LAN vol.2 鈴木蘭々 Birthday Special Live』で初披露。親子の姿を描いた世界観に心を打たれた観客が涙を流すなど反響があった。

 鈴木はこの曲に込めた思いを「介護現場の現実は、実際のところ壮絶なものがあります。しかし誰の身にも起こりうる事であり、受け止めていかなければならない課題でもあります。勿論いずれは私も…けれどこの詩のモデルになった親子のように命終わる時、また終わった後まで有難うと感謝しあえる心を私も持ち続けたいという私自身の理想も半分込められています。シンプルだけどとても素敵な曲が出来たので是非色んな方に聴いて欲しいです。」と明かしている。

 鈴木は18年ぶりとなる新曲「迷宮輪舞曲」をリリース。ジャズロック調のアレンジで新たな一面を披露した。昨年12月には、初期の頃を彷彿とさせるユーロポップの「ビュリホー ビュリホー」(AQUA「Cartoon Heroes」カバー)をリリース。今回は打って変わってバラード曲に挑戦。鈴木の歌手としての変化と表現力の高さがうかがえる1曲となりそうだ。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)